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【情勢のツボ:中国、今年の貿易成長率8%を予測(2013年3月15日)】

情勢のツボ:中国、今年の貿易成長率8%を予測(2013年3月15日):

 3月8日、第十二回全国人民代表大会一次会議報道センターによる報告会が開催された。その中で商務部部長陳徳銘氏は「国内外貿易の発展と経済協力の促進」と題した講演を行い、今年の貿易情勢における見解に触れた。同氏は講演の中で「昨年の貿易成長率は首相への報告において10%と示されていたが、最終的に6.2%に留まった。『しかし全世界における我が国の貿易比率は4.4%から11.1%に増加しており、依然増加している』と言える」と述べた。また、昨年の貿易成長が目標に達しなかったのは、国際市場の変化が原因であると指摘、貿易に関しては目標ではなく未来の予測と期待に対し努力していくことを明らかにした。今年の首相への報告には、国際的な不確実性ゆえにはっきりと数字を記載していないが、8%前後の増加を見込んでいる。陳徳銘氏は、今年の貿易における全体的な情勢を、慎重かつ楽観的に捉えている。昨年の6.2%をベースに、今年はより一層良くなるはずだ、と彼は語る。彼が示すところの「楽観」とは、昨年の数値を越える事を意味する。また、いわゆる「慎重」とは、全世界な、又は制度的な問題を恐れているものであり、もし問題が発生したときは、慎重な態度を取らなければならない、という事である。彼は最後に「全体的に見ると、昨年より良くなっていると思う」と述べている。一連の慎重な姿勢から、中国貿易における高度成長時代はおおよそ終わりを告げ、中国経済のモデルチェンジへの圧力がより高まっていることが見て取れる。