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【形勢要点:市場圧力が外資系企業中国地区管理層の現地化傾向を加速】(2014年1月24日)

【形勢要点:市場圧力が外資系企業中国地区管理層の現地化傾向を加速】(2014年1月24日)

 現地化と市場圧力の二重のプレッシャーを受け、外資系企業中国ブロック総裁の集団が西洋人から東洋人へと様変わりしている。かつての「国外」総裁が「内国」総裁へと変化する中、「中国製」の高給経理がフロントへ向かって歩き出している。「環球企業家」誌の統計をみると、過去わすか一年間で、中国内地のグローバル機械工業企業国区総裁の「顔」が完全に変わっている。例えば世界最大の鉱山・鉱業関連機械製造業者であるアメリカのCaterpillar社は、徐州のショベルカー工場責任者を本社副総裁・中国区董事長に任命した。世界的農機具及び関連機械製造の巨頭John Deere社は、元中国市場総監であった劉鏡輝氏中国区董事長に選んだ。北欧機械業の巨頭Sandvikグループ、Volvo Construction Equipment、atlascopcoグループもまた、中国本土の人材を中国区総裁に任命している。上述企業など多くの企業で初めて中国本土の人材が中国区総裁に任命しており、これまでは本社から派遣された外国人がその殆どを占めていた。多くの欧米企業が現地化を強く推し進める主な理由は、その業績が内地の事情をよく知る日韓企業に遠く及ばないからである。ヘッドハンティング企業の専門化は、中国内地籍の総裁は市場販売において先天的に有利であり、外国人総裁が客のいない食堂のテーブルで苦悩しているとき、中国国籍の総裁は既に次の顧客を見つけているのである。台湾企業にも似たような変化が起こっている。某台湾系IC回路のトップ企業が中国区の総経理を抜擢したが、彼は大抜擢に喜ぶどころかとても悲しげな表情を見せていた。彼曰く、配下幹部は全員大陸の出身であり、会社が「大陸の」幹部を要請しているのは頷ける話だ、とのことだった。ほどなくして、彼は中国区総経理の地位を恐れ他人に譲ってしまった。この台湾系企業の高官は、「台湾出身の高級幹部に競争力が無いということではない。中国大陸出身幹部は野心が強く、市場での嗅覚に優れ、当地での商売にも熱心であり、同程度の台湾出身幹部よりも『利用価値』がある」と述べている。