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中智が上海交通大学中国経済新常態総裁班で講演(2016年6月18日)

 さる6月18日(木)、中智諮詢及び中智日本企業倶楽部が、上海交通大学中国経済新常態総裁班で、「人事管理の環境変化と日系企業の対策選択」をテーマに、在上海日系企業の総裁を対象にセミナーを開催しました。セミナーは交通大学の校内で開催。

 講師は、中智諮詢華東エリアの執行総経理王嘉が担当し、日本語解釈は中智日企倶楽部経理の新井が担当しました。

  

上海交通大学

 講演では、まず、在中国人的資源管理環境の変化と新しい挑戦について、政策動向、データの調査研究などを、受講生の皆様と共有しました。この数年、政策面から見ると、派遣政策などは、厳しくなりつつありますが、一方で、社保などは企業の納付比率が減少し、企業の負担は軽くなってきているなどの政策の把握が大切だと指摘しました。又、この数年、企業の給与調整率については、昇給幅が小さくなる傾向にあります。また一律の昇給から、核心人材や高業績人材に手厚くするなどメリハリをつける傾向が見られると述べました。

 後半では、パネルデスカッションを実施しました。中智日本企業倶楽部の馮串紅部長と中智諮詢の王嘉総経理より、皆様と企業内の人的資源課題について活発な交流をしました。離職率について、なぜ欧米企業より日系の方が高いのか、新生代工員達がなぜ給与より会社の将来と自分のキャリアを重視してきたのか、又人事アウトソーシングについて、どの部分どの様に外注出したらよいのか、詳しく実務まで、検討しました。人的資源管理には、会社の戦略性の高い分野となり、経営者自ら関心を持ち、リードすべき、との提案には参加者も同感しておられました。特に、在中日系企業は、今まで現地社員に会社の戦略や見通しを伝う必要がないと判断していた場合が多く、皆様は認識を新たにされました。

 2時間の講座は、熱烈なデスカッションの中で、終了しました。この総裁班の講座から感じたのは、在中日系企業の総裁達は、人的資源管理について、大変関心があり、又在中日系企業の発展には、欠かせない戦略のポイントとなってきているということです。

  

左:中智日本企業倶楽部の馮串紅部長

  

左:中智日企倶楽部経理の新井 右:中智諮詢華東エリアの執行総経理王嘉