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【会員風采】 中央メディアが会員企業を訪問 キヤノン(中国)華東地域本部首席代表インタビュー(2021年5月17日)

報告文(中文)

近日、中央広電総台央広上海の記者が智櫻会員企業のキヤノン(中国)上海分公司を訪問し、華東地域本部首席代表の金子裕介氏にグローバル人材に関するインタビューを行いました。央広ネットが発表した記事を、以下のとおり翻訳転載し、会員の皆様に共有させていただきます。

5月13日央広ネット上海ニュース(記者周洪) 現在、世界は百年に一度と言われる大変革期を迎えており、科学技術と人材をめぐる獲得競争が熾烈さを増している。上海は海外の才能をいかに惹きつけ定着してもらうかという課題に直面している。中国に根を張る外資企業は、中国のビジネス環境をどの様に捉えているのだろうか?グローバル人材を上海へ招くためのアドバイスは?キヤノン(中国)有限公司華東地域本部首席代表の金子裕介氏が本紙記者のインタビューに応じ、次のように述べた。

「上海は『不思議な魔力を持つ都市』です。これからも上海には人材を育み人材を惹きつけ、多くのフォーラムを開催し、企業同士が学び合う機会等を提供し、都市や人材の国際化を推進していただくことを希望します」

  

本紙記者のインタビューを受ける

キヤノン(中国)有限公司

華東地域本部首席代表 金子 裕介氏(左端)

(央広ネット撮影)

記者:なぜ上海で長く働いているのですか?

金子裕介:私は2003年9月からキヤノン(中国)で勤務しており、はじめに南京分公司で2年間勤務し、その後上海へ異動となり、カメラ部門とプリンター部門を担当していました。2013年には再び北京本社へ異動となり、そこで数年間勤務した後、嬉しいことに2019年にカメラ部門の高級総経理として再び上海へ戻ることができ、今年からキヤノン(中国)有限公司華東地域本部の首席代表を務めています。

上海は私にとって、非常に親しみを感じる都市です。私は上海でのべ9年間働いており、すばらしい都市だと感じています。上海は地理的優位性に優れ、気候は温暖で乾燥しておらず、食事や宿泊にとても便利です。さらに近代的な国際都市として、政策や効率は国際基準に沿っており、世界に開かれています。思うに上海が「魔都」と呼ばれるのは、上海が長年にわたる発展により、各都市をリードする「魔力を持つ都市」であるからであり、それは魅力的な都市を意味し、人を惹きつける包容力に富んだ都市であるからです。

記者:キヤノン(中国)はグローバル企業として、どのように人材の育成を強化し、特にグローバル人材を惹きつけているのですか?

金子裕介:キヤノンはグループの行動指針の中に「国際人主義」を定めており、18万人の従業員のうち60%以上が本社のある日本以外で働いています。また、売上金額の70%以上が日本以外のグループ企業によるものです。したがって、キヤノングループは必然的にグローバル化が求められているのです。キヤノン(中国)はマーケティングを担当する会社です。マーケティングを推進するためには、アジアを中心に多くの国や地域のパートナーと協力する必要があります。この目標を実現するため、キヤノン(中国)においても、グローバル人材の育成と多様な人材の活用を積極的に推進しています。

グローバル人材や多様な人材を育成するため、キヤノン(中国)では様々な取り組みを行っています。例えば、従業員への英語学習支援です。英語は基本的なコミュニケーションツールであり、当社では従業員の英語学習のために研修費用を補助することで、従業員が多言語コミュニケーション能力を高めることを奨励しています。

また、「キヤノン海外(アジア)トレーニー制度」という制度を設けています。これは、従業員が世界中で豊富な経験を積むことができるように、社内で人材を選抜し、日本、ヨーロッパ及びアメリカへ派遣し、現地で実務研修を行う制度です。キヤノン(中国)に限らず、アジア各国の従業員がこの制度の対象者となっており、2010年からの10年間でキヤノン(中国)だけでも計24名の従業員が日本、アジア、ヨーロッパ、アメリアで働き経験を積んできました。彼らは元の会社へ戻ってから、同じ志を持つ従業員に体験談を語り、海外で得た貴重な経験をより多くの同僚と共有してくれます。これこそが、この制度のより大きな作用であるといえます。

そのほか、当社には「ローリングストーンプロジェクト」というものがあります。様々な環境下で活躍できる人材を育成するという理念に基づき、キヤノン(中国)をはじめアジア各国の関連企業では、海外赴任の推進など、従業員の新たな挑戦をサポートしています。アジア各国から中国へ赴任して働く場合もあれば、中国の従業員がアジア各国や地域へ赴任して働く場合もあります。

記者:グローバル人材を上海へ招聘する際、どの様な利点や難点がありますか?難点について、アドバイスはありますか?

金子裕介:グローバル人材の就労許可申請において、会社が同意すればオンラインで申請が可能です。オンラインプラットフォーム上での申請手続きは、企業に利便性をもたらすだけではなく、企業の業務効率の向上にも貢献していると言えます。

現在、グローバル人材の訪中ビザ申請においては、関連規定に基づき招聘状の申請が必要であり、申請期間が長期化しています。中国に根を下ろし数十年の企業として、これは中国で働く外国人の重要性と必要性の確認に必要な手続であることは十分に理解できます。当社としては関係部門の審査に積極的に協力し、申請資料を作成し、規定に従い関連申請を行っています。

記者:現在、上海では引き続きビジネス環境を最適化し、グローバルなハイエンド人材プールを造りあげることに注力しています。長年上海で働いている外資企業の高級管理者として、どの様なアドバイスがありますか?

金子裕介:上海は外国人人材にとって最も魅力的な中国の都市であり、これまでも海外人材の誘致を非常に重視しており、グローバル人材にとっての魅力が増し続けています。これからも上海には人材を育み人材を惹きつけ、多くのフォーラムを開催し、企業同士が学び合う機会等を提供し、都市や人材の国際化を推進していただくことを希望します。また、いつも我々に対し外部とのコミュニケーションの機会を提供していただいている中智公司に感謝します。中智はすばらしい架け橋としての役割を果たしてくれています。

  

キヤノン(中国)有限公司華東地域本部首席代表 金子 裕介(中)

中央広電総台央広上海記者 周洪(右二)

中智日本企業俱楽部部長 冯串红(左二)

中文来源:央广网

中文来源:央广网

翻译:中智日企俱乐部智樱会

翻译:中智日企俱乐部智樱会

2021.5.17

2021.5.17