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2016年10月26日--中智智櫻会セミナー2016年総第3回 【2016年在中国日系企業給与データの共有と運用】開催報告

  
中智日本企業智櫻会は中智上海公司の、日系企業のお客様からなる会員組織です。中智上海経済技術合作公司(中智上海公司)は中国中央政府直轄管理する国有重点基幹企業で2016年6月から中智公司の日系顧客向けに新サービス「智櫻会」をスタートしました。
 

 中智智櫻会セミナー2016年総第3回  【2016年在中国日系企業給与データの共有と運用】開催のご報告

  
中智智櫻会セミナー(中文)

【セミナー実施報告】

中智智櫻会セミナー——2016年総第3回——【2016年在中国日系企業給与データの共有と運用】10月26日、中智上海会儀センターで開催しました。

さる10月26日(水)、中智智桜会2016年第3回講座を「中智上海会議中心」で開催いたしました。

今回のセミナーには、領事館から平山大典領事がゲストとして参加されました。会員企業では、三菱東京UFJ銀行、リクルート、イオン、上海川辺、郵船商事、王子製紙、キーエンス、などの企業から参加いただきました。

セミナーの講師は中智人力资源管理咨询有限公司の人力資本調研とデータサービスセンター総監楊阿蘭が担当しました。中智調研センターは中智人力諮詢公司に所属し、14年間に亘って、中国全土で毎年調査を行っております。毎年3月に北京、上海、広州、成都、南京などで調査起動会を開催、その後4月1日から9月末まで、調査を実施します。

今年は、中国にある国営、欧米系、日系、民営、台湾系など、合計47,500社余りを調査しました。毎年10月に収集したデータを分析し、発表しています。

講座は二部に分けて行いました。第一部では、「2016日系企業・人的資本データ発表」をテーマに、中智調研が収集したデータの中から、日欧米中の主要企業2000社(うち日系企業400社)を抽出して分析したデータを、参加企業の皆様と共有しました。講演は中国語で行われ、随時通訳を日本企業倶楽部高級経理の新井宏昌が担当しました。

講演では、直近の中国マクロ経済の動向や日本からの対中投資状況を確認後、都市別・投資国別・職位別の離職率、昇給率、業績予想と昇給率の関係、企業福利のトレンド、新卒・ワーカー採用状況などの最新データを共有しました。

第二部では、質疑応答と参加企業による交流を行いました。日本企業倶楽部部長の馮串红が司会を担当しました。中智調研の楊総監と中智データバンク総監劉海燕もパネルデスカッションに参加しました。デスカッションでは、第一部で共有したデータの見方や解釈について皆様熱心に質問されていました。同じポジション(つまり似た様な仕事をしても)業界が異なると、報酬の差は最大で3倍近くもある、などについて、皆さんに詳しく解説をしました。

その後に行われた参加企業同士の交流では、各企業の人事に関する課題や、感じている事について話し合いました。参加者からは、「今年の退職者は減少傾向にあると感じていたが、今日のデータと一致していた。」「離職を減らすには、給与や福利だけでなく、企業文化も大切ではないか。」「人件費を抑えるため、未経験でも給料の安い人材を採用して教育する企業が多いが、教育して転職する社員も少なくないので難しい。」「ワーカーは、春節後に帰って来ない場合が多い。ひとりでも多くに帰ってきてもらうため、帰省前に手作りのお菓子をプレゼントするなど、工夫をしている。」「毎年同じ福利だと飽きられるので、毎年新しい福利を考える必要がある。」などの発言がありました。また、平山領事から、領事館業務の紹介とともに「領事館でも職員の昇給を行う際にこの様なデータはとても参考になる。」と感想を述べられました。

終了予定時間を過ぎても、皆様熱心に質問や参加者同士で情報交換をされるなど、盛況のうちに終了しました。

今後共、中智智桜会の会員企業様に、引き続き、迅速的高度性の高い情報の提供をしていきますので、是非、皆様は積極的に参加いただくようお願いします。