【中智日企俱乐部_人物访谈】第三回 上海凱迪迪愛通信技術有限公司 経営管理部 高艶文 氏 (2016/4/1)

会員の輪ミニ・インタビューの3回目は、新たに倶楽部の上級会員となって頂きました、上海凱迪迪愛通信技術有限公司(KDDI)経営管理部の高艶文さんへインタビューを行いました。高さんは勤勉に仕事に取り組んでおり、自身へも高い課題を与えています。そんな毎日を送っている彼女の素顔は?彼女と日本語、日系企業との得も言われぬ縁とは?彼女へのインタビューを是非、ご覧ください。

ご出身はどちらですか?

———上海です。
上海人は精力的で明晰だとよく言われます。上海市は、先進的で懐の深い街だと思います。

子供の頃の高さんはどのような性格だったのでしょうか。特に印象に残っている事は?

———子供の頃は内向的で静かな性格でした。毎年「三好」学生に選ばれていましたよ(笑)(三好―――徳育、智育、体育とも優等、大体トップ5%ですね)
子供の頃は、現在流行っている言葉を借りると「生活除了眼前的苟且,還有詩与遠方的田野」(中国の作曲家である高暁松の言葉。生は眼前の仮初にあらず、生は詩と彼方の田野にあり)な子供で、作文と旅行が大好きでした。作文の授業では必ず私の文章が読まれていました。
私の書いた文章は当時の先生方には非常に受けが良かったのですが、私自身にとっては「少年不識愁滋味、為賦新辞強説愁(少年は憂いの感情のままに、己の言葉で憂いを表す。心情をありのままに表現する、の意)」でした。
何年か後に開かれた同窓会で歓談していたとき、ある同級生が私の書く文章は人の心を打ち、勇気と希望を与えるもので、とても素晴らしいと言ってくれました。(私が楽観主義者だからなのかも知れませんが……笑)

日本語を学んだきっかけは何だったのでしょうか。甘泉外国語中学を選んだ理由は?
先日の中智新春会で、高さんは高校時代の校長先生と再会されましたが、劉校長はあなたが学生時代非常に優秀であったとおっしゃっていました。甘泉外国語中学在学中に高さんはどのような事を学び取ったのでしょうか?又印象に残ったエピソードがあれば教えてください。

———日本語を学ぶきっかけは、幼い頃、日本で十年間暮らしていた上海師範大学の書道の先生に、10年近く書道を学んだことです。芸術の薫陶を受け実際に見聞きするうちに、一衣帯水の隣国である日本へ好感を持つようになりました。(余談ですが、北海道の生チョコや日本の抹茶、美しい日本のお碗は、子供の心を掴むに十分な『キラーコンテンツ』でした。縁は異なもの味なもの、ですね)そしてついに、上海師範大学日本語学科で日本語を専門に学びました。そして在学中に交換留学生として、東京学芸大学で日本文化を学びました。
甘泉外国語中学
1.母校への恩義
中学時代に教えていただいた先生方、特に日本国籍の先生方に、とても感謝しています。彼らの情熱は私の心に「中日友好の架け橋」を架けました。
(上海市白玉蘭賞受賞歴もある)真木先生は私にカレーの作り方を教え、宮崎駿のアニメ動画を見せてくれましたし、小林先生には日本の物語である「竹取物語」の演技を指導して頂きました。3ヶ月の長きに渡り、先生と共に日本語の発音、イントネーション、服装などの小道具の製作など舞台稽古に没頭したことで、私たちにより深い自信と独立心、コミュニケーション能力を身につけ、謙譲の精神、協調性を学びました。これは80年代生まれの一人っ子の家庭では得難い経験だったと思います。
2.「一滴の水の恩を、涌き出る泉をもって報いる」
(今年の甘泉桜花節の閉幕式では、片山総領事より「甘心筑夢、泉匯世界」との八文字を頂戴しました)
日本企業のHRという職位にあって、人事招聘を担当していると、かつて先生から頂いた言葉が実感として湧き出てきます。 「去りゆく君たちへ、甘泉の名を汚すような人生を歩まないで欲しい。なぜなら君たちは個人ではなく、甘泉外国語学校を代表しているのだから。 君たちの慈善と功名が、後輩たちへより多くの機会を与えられることを、私たちは心から願っている。」
今回、中智新春会で、劉校長と10年ぶりの再会を果たすことができました。私はとても感激すると共に、誇らしい気持ちで一杯になりました。それは「甘泉の栄誉は我が栄誉、甘泉が為栄誉を勝ち取る」という、当時の校訓に背く事が無かったからです。

それでは、貴社を簡単にご紹介下さい。

———日本では、携帯をはじめとする通信事業を総合的に提供していますが、中国では、法人のお客様のオフィス、工場内のITインフラ環境の構築、運用保守をサポートする事業を中心に行っております。

貴社のアピールポイントは?

———KDDI上海の従業員平均年齢は比較的若く、会社と従業員が一体となって成長している点でしょうか。

稲盛様とお会いした事はありますか?一緒に写真を撮ったりなどは・・・

———残念ですが、お会いした事は無いんですよ。

昨年末、高さんは日本本社で研修を行いましたが、特に収穫があった点を教えていただけないでしょうか?また、今回の日本研修は今後の業務にどのように生かされていくとお考えですか?

———日本での研修は、東京都千代田区にある本社と新宿にあるKDDIビルで行われました。
最も心に感じたのは、感銘と羨望です。日本の従業員が持つ敬意や勤務態度に感銘を受けました。また、日本本社の手厚い福利や人間本位の管理制度に、羨ましさを感じました。
(日本研修は)私の仕事のお手本であり、モチベーションの源でもあります。本社の先進的な人事制度を手本として、上海公司の人事制度を改善して行きます。私自身の個人的キャリアについて言えば、日本で仕事をする機会を得、より多くのことを学び、国際的視野を広げて行きたいと考えています。

今の仕事で最も楽しい事は?

———社内の雰囲気や業務内容、そして粋な社長がいることです。
社内は暖かい家族のような雰囲気ですね。社長は気さくな方で、従業員もよくまとまっています。自分自身では、学んだ事を生かす機会を得て、自分の愛する仕事ができていると思っています。苦労もまた満足です。

逆に最も苦労した点は?

———固い信頼関係を構築することですね。
人事の仕事は、「事」こそ難しくありませんが、「人」の話を傾聴し「顧客」のニーズに応え、コミュニケーション能力を会得し上下関係の均衡を図るのは、容易い事ではありません。言い換えれば、HRという仕事は「社内営業」だと私はずっと感じています。従業員の一人一人が顧客であり、管理部門は同時にサービス部門であるのです。会社の文化と理念を従業員に伝え、社長と従業員の間に立ってコミュニケーションの架け橋となる。HRの機敏さと専門性で「顧客」を満足させるのは、口で言うほど簡単なことではありませんね。

貴社が中智日企倶楽部に入会したきっかけは?

———中智日企倶楽部の討論会に参加したことです。専門的で実践的な内容であり、サービスも良く、コストパフォーマンスが良い。また、討論会後のアンケートに記載した内容について、中智日企倶楽部は一つ一つ回答してくれたことに、私はとても感激しました。

高さんは倶楽部のイベントに積極的に参加されておりますが、最も大きな収穫は何でしょうか?

———専門的知識の習得と最新情報の入手と共に、各業種のHRや部長、総経理と交流できることです。これはとても刺激的で、得られる収穫は小さなものではありません。このような機会を頂いた中智日企倶楽部には、とても感謝しています。

5年後の自分に、どのようなことを期待していますか?

———グローバルな視野を持ったHRとして、企業の戦略パートナーとなり、「杜拉拉昇職記」のようになれたらいいですね!(笑)
言い方を換えると、HRという山の頂点に向かって弛まず前進し、より高みに立って素晴らしい風景を目にすることです。キャリアの第二の頂点に向かって、より果敢に、謙虚に、ユーモアを忘れず、自信を持って行きたいです。 今後は世界中に笑顔を、KDDI上海のスタッフ達により高い満足と自尊心を伝えたいと考えています。何故なら私達は最高の技術だけでなく、最も専門性を備えたスタッフを揃えているからです。私達の双肩には、design the futureという使命がかかっているのです。

注1:「Design the future」は、KDDI本社のスローガン。「世界中に笑顔を」はKDDI従業員の使命
注2:「杜拉拉昇職記」は、中国の人気ドラマ。主人公の杜拉拉が努力して平凡な社員からマネージャーに成長する物語 )

溢れんばかりの夢を持ち、充実した生活を送り、恩を感じて生きる。高さんへのインタビュー中で、私達は彼女の仕事と生活に対する充実感を感じ取る事が出来ました。学生時代、彼女の文章は多くの同級生の心を打ちましたが、今回の訪問では私達が深い感銘を受けることとなりました。皆様も同じ感想を持たれていることと存じます。
今回ご感想を頂いた高さんへ、心から感謝の意を表します。仕事への真摯さと向上心、楽観かつ積極的なその立ち振る舞いは、素晴らしい長所として彼女をより高みへと導くでしょう。私たちと共に頑張りましょう、Work Smart,Word Hard!

以下为中文版,供分享。

第三期,我们邀请到了俱乐部上级会员的新成员,上海凯迪迪爱通信技术有限公司经营管理部的高艳文参加了访谈。工作中的高san认真好学,对自己严格要求。那生活中的她又是怎样的呢?她和日语、日企究竟有怎样妙不可言的缘分?下面,就让我们一起走进这期的访谈吧~

您的出身地在哪里?

———上海。
都说上海人精明,我觉得这座城市是“锐意进取、海纳百川”。

孩童时期的高san是怎样的性格?有没有发生过什么印象深刻的事情?

———儿时性格:沉静内敛。连年“三好”学生(笑)
儿时回忆:套用现在流行的话说,“生活除了眼前的苟且,还有诗与远方的田野。”喜欢写作,旅游。每逢写周记必读我的文章。
当年虽然受到师生好评,但我觉得那些文字都是“少年不识愁滋味,为赋新辞强说愁。”
多年后的同学聚会上聊起往事,有人说很喜欢我的文章,会有打动人心的部分,让人充满勇气和希望。(可能我是悲观的乐观主义者吧……笑)

学习日语的契机是什么?为何上中学时会选择甘泉外国语中学?
前些天在中智新春会上高san和高中校长又见面了,刘校长也说了您学生时代就非常优秀。想问下在甘泉外国语中学的时候您学到了些什么?至今为止让您记忆深刻的事情又是什么?

———学习日语的契机:从小师从留日十年的上师大书法教授,习书近十年。在艺术的熏陶和耳闻目染下,对日本这个一衣带水的邻国产生了好感。(一桩小事:在他家里会吃到好吃的北海道生巧克力、日本抹茶,看到漂亮的日式茶碗……这些,对孩子的“杀伤力”极大。哈哈,缘分如此奇妙。)最后我是在上海师范大学日语系进行了我日语的专业学习,期间还交换留学于日本东京学艺大学学习日文文化。
甘泉往事:
1.学会感恩。
感谢教过我的每一位老师,特别是日籍教师。是他们用爱心在我心中筑起了“中日友谊之桥”。
感谢真木老师(曾荣获上海市白玉兰奖)教我们做咖喱饭,带我们看宫崎骏的动画片;感谢小林老师教我们排演日本剧《竹取物语》。(从日语语音、语调的矫正、到服装道具的制作,长达3个月的师生共同排练。让我们更加自信、独立、善于沟通、学会谦让、合作团结。这些都是80后独生子女在家庭生活中很少能体悟到的。)
2.中国人说,“滴水之恩,当涌泉相报。”
(片山总领事在今年甘泉樱花节闭幕式提字:“甘心筑梦、泉汇世界”。)
踏上日企工作岗位,担当人事招聘的时候,我深深体会到当年老师语重心长的一番话:你们走出去不要为甘泉抹黑,因为你代表的不是个人,而是甘泉外国语的形象。祝愿你们的善举和出色能为学弟、学妹争得更多的机会。
这次,在中智新春会上,时隔十年再次见到刘校长。激动的同时,也很自豪。因为没有辜负当年的校训“甘泉光荣我光荣,我为甘泉争光荣”。

请简单地介绍下贵司。

———我们公司在日本提供的是以手机为主的综合通信业务,在中国主要是对企业提供办公室、工厂的IT基础环境的搭建、运行维护的业务支持。

贵司让您觉得最自豪的是哪一点?

———KDDI上海员工的平均年龄相对来说较年轻,所以应该是员工能和公司一起成长这点吧。

您有见过稲盛san吗?有没有一起的合影?

———很遗憾,没有。

去年年底,您去日本总公司进行了参观学习,有没有什么特别的收获或者感想可以和我们分享下?另外,您觉得此次日本行对您今后的工作有什么意义吗?

———总社学习:参观了位于千代田区的KDDI本社和位于新宿的KDDI大楼。
最大的感受是钦佩和羡慕。钦佩日本员工的敬业精神、服务态度。羡慕日本总社的人性化的制度、优渥福利待遇。
对我的工作是借鉴,也是动力的来源。借鉴先进的人事制度,完善上海公司的制度。从个人发展而言,争取能够在日工作的机会,学习更多,拓宽国际化视野。

在现在的工作中,让您觉得最快乐的是什么?

———公司氛围+工作内容+Nice的老板。
公司有一种温暖的“家庭气氛”。老板很和蔼可亲,员工团结友爱。从自身层面来说,能有学以致用的机会、能够做自己热爱的工作,辛苦却很满足。

相反的,觉得最困惑的又是什么?

———建立牢固的信赖关系吧。
人事的工作,“事”并不难,难就难在“人”,倾听“客户”需求,学会有效沟通,平衡上下关系, 实属不易。换言之,我一直觉得HR是“社内销售”。每一位员工都是客户,管理部门的同时又是服务部门。将公司文化和理念传递给员工,在老板与员工之间做好沟通桥梁工作。用HR的敏锐、专业,让“客户”满意,谈何容易啊。

贵司加入中智日企俱乐部的契机是什么?

———参加中智日企俱乐部的研讨会。觉得很专业、实在、服务好,性价比高。(填写的问卷提问,能够得到中智日企俱乐部事后一一解答,着实有感动到我)

高san一直十分积极地参加俱乐部的活动,请问最大的收获是什么?

———在获得专业知识、最新资讯的同时,能和各行各业的HR同仁乃至部长、总经理分享交流,很愉快,也受益匪浅。非常感谢中智日企俱乐部这个平台!

您对5年后的自己有怎样的期许?

———具有全球视野的HR,成为企业战略伙伴,超越入行前偶像“杜拉拉”!(笑)
换言之,不断攀登,逐步走上HR的顶峰,能看到更赞的风景。开始探索职业生涯的第二座山峰,更加自信、果敢、幽默、谦和。让微笑传递世界、让在KDDI上海工作的员工有更高的满意度、自豪感。因为我们不仅有好的技术、有专业的服务人员。我们还肩负着Design the future之任。 (PS:Design the future是KDDI总社的slogan;让微笑传递世界是KDDI人的使命。)

有浪漫主义思想情怀,热爱生活,懂得感恩。在与高san的访谈中我们感受到的是她对工作和生活满满的热情。学生时期她的文章打动了不少同学,这期的访谈内容也深深地打动了我们。相信大家也有同感吧。
谢谢高san把这么多感想和心情同我们分享。对工作的认真、善于学习的心、乐观而积极的态度,相信这些闪光点一定会让您在HR的道路上越走越远。我们一起Work Smart,Word Hard!

       

高san和KDDI上海总经理井神 淳 先生


高san和甘泉外国语刘国华校长合影

 

上海青年员工合影(高san第一排左一)


2015年度KDDI上海KDDI哲学发表大会