中智上海経済技術合作公司と日経新聞グループの日経BP社が共同で企画した「課長塾IN上海」」を、7月25日~27日の3日間、上海JWマリオットホテル会議センターで開催しました。
開講に先立ち、主催者を代表し、中智日本企業倶楽部部長馮串紅が挨拶をしました。
人的資源サービス中国最大規模の国有会社である中智を代表しての挨拶:
現在在中日系企業において、人材教育面で二つの課題を抱えています。一つめの課題は、中国に経営層として赴任する日本人駐在員の中には、今まで日本では営業又は開発などのリーダーをしていたが、本格的に会社経営を行う経験が少ない、とのケースがよく見られることです。このことが、経営や労務問題の原因のひとつになっています。二つめの課題は、現地化を進めるうえで、経営を任せられる中国人中堅幹部の育成です。彼らに日本の企業管理理念と日本的な思考方法を深く理解させることが在中日系企業の中国での安定した発展を保証します。在中日系企業に最も必要な人材を育成するお手伝いをするため、日本で最も影響力のあるビジネス媒体の日経BP社と提携し、企業管理層の教育分野での共同事業を展開するため、日経BP社が日本で成功している「課長塾」を日本の内容そのままに中国へ導入しました。日本の著名なトップ経営者である新将命先生をメイン講師にお招きし、中国版「課長塾」により日系企業のマネージャーを養成し、日系企業の現地化に貢献してまいります。
また挨拶の中で、中智上海は中国で日系企業が継続発展するために全力を尽くすと決意を示しました。
続いて、日経BP社を代表し「課長塾」塾長の石塚健一朗氏から受講生に対し日本の「課長塾」事業を紹介しました。これまで「課長塾」は日本全国各地で開催され、多くの企業が従業員を研修に派遣しており、異業種の受講生同士が切磋琢磨できる貴重なリーダー養成所として、数多く企業の優秀なマネージャーを養成してきた実績を紹介し、今後は中智上海と協力して在中日系企業の幹部養成に注力していきたいと抱負を述べました。
開講式には、日経BP社日本本社から浅見直樹取締役、鬼沢伴之部長、日経BP中国社から藤田憲治董事長兼総経理らも参加しました。
第1期「課長塾IN上海」には、本田摩托、三井金属、万宝至馬達、櫻花文化、那電久寿、櫻華国際、快風空調、野村貿易、颯耐国際、尼普洛などの有名日系企業が参加しました。受講生22人のうち日本人が4割を占めました。
一日目、二日目の講義は新将命先生が行いました。新先生がビジネスリーダーとして50年かけて体験し、学んできた『原理原則』を伝授していただきました。講義では、企業の寿命と人間の寿命、勝ち残る企業創りの流れ、経営者品質の7大条件、マネージャーとリーダーの違い、リーダー人財度カルテ、人財育成の要諦等をテーマにチームディスカッションを交え深く掘り下げて探求ました。
受講生の皆さんは新先生の軽妙でユーモアある新節で説く経営理論を熱心に勉強していました。
新先生の講義現場風景 |
三日目の講義は、チームビルディング術をテーマに生田洋介先生が行いました。体験型のアクティビティを通して、理想のチーム像の共有、強いチームの創り方、リーダーとしてすべきことを学びました。チームで協力して様々な任務を完成させることで、企業のリーダーとして、チームとしての明確な方向性、メンバーの役割、意思決定や共有のプロセス、個人間の信頼関係がチームの雰囲気や作業効率等に影響することを体感しました。
生田先生の講義現場風景 |
課長塾の開講期間中、二つの交流会を行いました。
26日には、受講生を派遣いただいた企業の総経理と新先生、在上海日本国総領事館平山大典領事、日経BP社、中智上海等が参加した懇親会を行いました。
会では参加者の皆様と、人材教育における重要な課題について活発な意見交換を行いました。また、課長塾の様な高レベルな研修を、今後も引き続き期待する声を多くいただきました。
参加企業の総経理が新先生、領事館領事との交流現場風景 |
27日の研修終了後には、受講生と生田先生、日経BP社、中智上海等が参加した打ち上げ懇親会を行いました。会の中で、受講生全員が一人ずつ研修の感想を発表し、課長塾で学んだ事を自分の職場と共有し、在中日系企業の発展に全力すると決意を表しました。
修了式 |
3日間の頭と体の高度な演習を通して、受講生たちは自分に欠けているものを発見し、リーダーに必要な条件、チームを率いるキーポイントを明確に学びました。同時に皆さんから、中智と日経BP社が協力し、将来「課長塾」が在中日系企業の幹部養成のゆりかごとして、中国の管理者人材育成に貢献する事に期待を示していただきました。