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12月24日《ビジネス日本語における誤った表現の分析(二)》開催のご報告
2021年12月24日(金),中智日本企業倶楽部智櫻会総第235回会員交流会「ビジネス日本語における誤った表現の分析(二)」が中智研修室にて開催され、無事成功を収めました。中智研修室では、厳格な感染予防対策を行い開催しました。
今回の交流会には、川田機械製造、華麗工程、三井繊維、住化電子、ナ・デックス、日本航空上海支店、IAI、イオン、コニカミノタル弁公系統、東材(上海)、群馬県上海事務所等の会員企業の管理者及び担当責任者30名近くが参加しました。
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交流会に先立ち、中智日本企業倶楽部智櫻会シニアコンサルタントの張悦より、交流会の主旨について説明しました。日本企業で働く中国の社員にとって、仕事でビジネス日本語を正しく使いこなすことは非常に重要です。 正しい文法、語彙、敬語は、会社内外でのコミュニケーションやビジネス推進に大いに役立ちます。中智日本企業倶楽部智櫻会のビジネス日本語研修シリーズでは、会員企業の管理者の方々へ専門的な日本語の知識を多角的にお伝えしていますが、実際の日本語の運用においては、どうしても誤用が生じてしまいます。本日は、『ビジネス日本語における誤った表現の分析』の第2回として、会員企業の皆さまにご提出頂いた日本語の文章からピックアップした典型的な日本語の誤用について、王先生が分かりやすく解説し、修正致します。会員企業の皆さまのビジネス日本語力向上の一助となれば幸いです。
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交流会では、中智日本企業倶楽部智櫻会特別講師の王建明先生が講師を務めました。
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王先生は、参加者の日本語の誤用について、文法と語彙に焦点を当て、助詞、授受関係、敬語、アスペクト、語彙などの問題を詳細に分析し、言葉の正誤を判断する基準や必要なスキルを参加者に伝えました。
交流会前に参加者が提出したビジネス文書をみて、王先生は、言葉を使うに当たっては、文法的に正しいかどうかを考える一方で、言語的な慣習や事実、論理性を考慮することも非常に重要であると指摘しました。
あるビジネスメールでは、文法が正しく使われているものの、人間同士の関係性が明確に反映されていませんでした。日本語は、口調や表現に関係性が反映される言語です。最もよい日本語の表現とは、受け手に行間や関係性を推測させる等余分な負担をかけさせない、一目で意思や関係性を理解できるような表現を指します。
日本語を専攻していない参加者のビジネスメールは、日本語の表現を模倣して書かれているため、専門的な語彙が正しく使われています。しかし、「そうであることを知ったうえで、なぜそうなのかを知って」初めて真の模倣となるのです。文法は、言語学習の最も基本的なスキルであり、学び、理解し、応用する実践的なプロセスを踏んで、文全体から意味や完全性、精確性を判断しなければなりません。また、日本語は白でも黒でもない、グレーな言語でもあります。例えば、確かなことがあったとしても、日本人は『…そうです』を語尾につけて、自身の主観的判断を弱め、柔らかい表現にするのです。このような日本語と日本文化の特徴についても、よく考えて理解することが必要です。
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3時間を超える講義において、王先生はビジネス日本語の応用で起こりがちな問題点を事例から分析し、参加者へ正しい使い方を解説しました。参加者からは、日本語の間違いやすいポイントや自分の表現の欠点が明確になったことについて、「自分が提出した文章が講義で取り上げられたが、目上の人に対して使う日本語に間違いが多いことがわかった」「今日の日本語の分析はとても印象的だった」「学んだことを今後の業務に必ず生かして、同じ間違いをしないようにしたい」等という声が聞かれました。
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中智日本企業倶楽部・智櫻会は、引き続き会員の皆様のニーズに応える、専門的な知識ときめ細やかなサービスを提供し、皆様の業務をサポート致します。どの様な形式であれ、私達はずっと一緒です。サービスに対する皆様からのご意見やご要望を歓迎致します。引き続き皆様のご愛顧とご参加を期待しております!
【背景】
日系企業で働く中国人従業員にとって、業務で正確な日本語表現を使いこなせることは非常に重要です。社内又は顧客とのコミュニケーションを問わず、正しい文法、適切な語彙、正しい敬語は、コミュニケーションをよりスムーズにし、私たちが業務を円滑に進めるのに役立ちます。
今回の『ビジネス日本語における誤った表現の分析(二)』では、日本語学習者や業務で日本語を使用する方によく見られる誤りを分析することに加え、受講生が業務において実際に作成した文章の中から、代表的なものを選んで解説することで、専門的な観点から日本語のコミュニケーションで間違えやすい用法を矯正します。誤りの原因を分析し、正確な表現の考え方を学ぶことで、会員の皆様が日本語総合能力を向上できれば幸いです。
【收益】
1.整理分類して分析することで、よくある日本語の誤った表現を矯正し、正確で専門的な日本語を学びます。
2.誤った例文を分析し、日本語能力を向上させます。
【講義内容】
一.誤用事例の解析
1、文法の間違い
2、助詞の間違い
3、授受関係の間違い
4、敬語の間違い
5、アスペクトの間違い
6、敬語の間違い
7、その他
二.言葉の正誤を判断する基準
1、間違いの判断
2、言語運用能力