『ポストコロナ時代における日系企業人事の課題と対策』人事交流会が成功裏に開催されました(2020年06月9日)
6月9日、『ポストコロナ時代における日系企業人事の課題と対策----中智日本企業倶楽部 智櫻会人事交流会』を中智研修室にて成功裏に開催しました。
日中の疫病の改善にともない、今回の会議の開催は、中智日本企業倶楽部・智櫻会におけるポストコロナ時代の正式な幕開けとなりました。感謝・交流・展望が今回の交流会活動におけるメインテーマです。疫病下、全ての企業が忘れられない経験をしました。人事部は本来の業務支援部門から第一線の指揮部門にアップグレードしました。日系企業のHR達は、積極的に変化に対応し、企業の中で重要なパイオニア的役割を発揮しました。
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今回の交流会には、上海リンナイ、フジフイルム(中国)、日鉄軟件、三井住友海上、SCREEN、ミズノ、YKK、日経BP、キヤノン、王子製紙、ADK集団、瑞穂信息、コニカミノルタ、ブラザー機械、平田機械、ダイキン(中国)、一実貿易、サクラクレパス、アークレイ、清水建設、上海マタイ、ナ・デックス、イオン、安川通商、日立建機、平田機工、プライミクス、ぐるなび、清和、住化電子、フジテック、日清オイリオ、ワンジー、湯浅商事、日亜意旺等45社の会員企業から人事及び管理部門の責任者の皆様にご参加いただきました。
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開催に先立ち、中智上海外企服務公司の張暉副総経理から会員企業を代表してご来場いただいた皆様に対し感謝を述べました。張副総経理は発言の中で、「中国で疫病が流行している時に、日系会員企業からいち早く援助を受け、大きな愛と希望を感じる事ができました。ここに深く感謝申し上げます。また、中智外企公司の各サービス部門では、疫病期間中に全方位で情報収集に努め、中智日本企業倶楽部智櫻会は会員企業の皆様とずっと一緒にいました。ポストコロナ時代は既に始まっており、私たちは引き続き皆様と手を携えて進んで参ります。皆様のニーズが我々が努力する方向です。中智日本企業倶楽部智櫻会は引き続き価値のある資源を創造して共有し、日系企業とともに困難を乗り越え、企業のため社会のために貢献してまいります。」と述べました。
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続いて、在上海日本国総領事館の和仁一紘領事からご挨拶をいただきました。和仁領事は、疫病期間中において領事館が行った日系企業に対する支援を紹介し、中日製造業の関係の深さを改めて認識し、同時に日系企業の発展に人材が重要であることを深く感じたと述べられました。最後に、中国が先に営業を再開しており、領事館は今後も引き続き在中日系企業の順調な発展を支援し、この会の円満な成功を祈ると述べ挨拶を締めくくりました。
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挨拶の後、中智日本企業倶楽部智櫻会の馮串紅部長が『ポストコロナ時代における日系企業の人の動向』をテーマに講演を行いました。講演では、疫病の中国と日本に対する影響、在中日系企業が二重の困難に耐えている状況について共有しました。如何に苦境を脱して新たな局面を切り拓き、中国の新たなインフラ建設の中で、日系企業が積極的に努力して参与するかが、最終的な課題として出されました。ポストコロナ時代における日系企業のチャレンジは、業務を融合させ、コストをカットし効率を高めたうえで、イノベーションを活用し企業の収益を増加させることであると述べると、テーマに共感し会場は盛り上がりました。
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会員の講演タイムでは、各業界の会員代表の皆様が、防疫の影響、防疫の支援、対応措置、復工復産等の話題について、各社経験や業務中に遭遇した困難への対策について共有していただきました。
百年製造業を代表し、上海リンナイの人力資源部部長 馬偉紅様に防疫体制の確立から、武漢にいる数百名の従業員のうち数十名が感染者又は感染の疑いありと診断された状況で、いかに従業員をケアしたか、いかに千人規模の操業再開を申請し、疫病下での製品開発や販売のイノベーション、操業再開の中での営業販売大事業部の販売効果等、製造業の疫病期間中の経験を余すことなく共有していただき、皆様は心から敬服しました。
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続いて、グローバル企業を代表し、フジフイルム(中国)の人力資源部長 姚遠様に防疫物資の調達、疫病流行初期の物資が最も不足していた状況で従業員たちは医療の最前線へ向かったのか、従業員が湖北省に閉じ込められたとき、いかにして部門を超えて支援の手を差し伸べる事ができたのかを共有していただきました。さらに、自社が開発した新三次元設備が新型肺炎患者の肺のダメージを解析する仕組みを紹介していただきました。グループ企業はまた、疫病期間中に使命を心に刻み、さまざまな医薬品の研究開発を加速させました。姚部長は、疫病下の毎日は感情に溢れ、身の回りの出来事に感動が絶えなかったと語りました。
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IT企業を代表し、日鉄軟件(上海)の管理本部副本部長 鄭飈様に日鉄軟件の新型コロナとの戦いから、新型コロナの疫病下における私達の生活の変化(京東無人車、オンライン教育プラットフォーム、コミュニティグリッド管理及び5Gパノラマ中継の流行)まで広げて、新型コロナが私達の生活に与えた影響を多角的に分析していただきました。そして、ポストコロナ時代の人的資源管理について、影響力評価の概念を取り入れることで、従業員の積極性(重要な成果による影響力、他人の成功を支援することによる影響力、および他人の仕事の影響力をうまく利用すること)を向上させる新しい考え方を導き出しました。同時に、IT研究開発企業として、日鉄軟件従業員の影響力評価理念に基づき、研究開発に成功した国境を越えたビデオ会議ネットワークの最適化ソリューション、業務フローの一体化管理、電子契約及び無人のリモート棚卸し等の製品を紹介していただき、技術革新を通じて疫病に悩まされている企業に対し微力ながら貢献させていただきたいと述べられました。
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金融サービス業を代表して、三井住友海上火災保険(中国)の人事行政部総経理 鄔情様に、いかに外国人管理チームが中国へ戻られるようサポートしたか、従業員の在宅勤務体制の運営、会社の最適なBCPの実施、お客様の保険対応、お客様の疫病対策ガイドラインの配布、社会に対するメディアでの発言を通して、従業員の信頼感が高まった事などについて共有していただきました。特に、BCP事業の持続的な発展の課題について皆様の共感を得ていました。6月16日、中智は三井住友海上グループの企業と提携し、BCPセミナーを共催する予定です。鄔総経理は、今回の疫病での教訓を通じて、BCPをどの様に制定し、実施し、業務の持続的な発展を保障するかを理解して頂きたいと述べました。
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半導体製造業を代表して、迪恩士電子科技(上海)の管理統括人事総務部長 朱超宇様にお話しいただきました。初めに、半導体について解説していただき、世界と中国の半導体市場の現状、中国の半導体輸入の状況、中日半導体事業の協力状況等について紹介していただきました。業界について紹介した後、朱部長は疫病下においても半導体チップの国産化が引き続き強化され、企業間の競争と合併が常態化し、量から質への転換が既に趨勢となっており、いかに危機をチャンスに転換し、激しい人材競争の中で、コア人材、組織効率と地域を超えた連携がカギになると述べられました。
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百年製造業を代表し、上海吉田拉鏈(YKK)の人事部部長 張薇様からは、最初にグループの企業理念である善の循環について紹介していただきました。疫病下において、中国の三社がどの様に春節期間中に残業し、100万枚の防護服用ファスナーを製造して寄付したか、現在会社が参加している市政府の雲南省援助プロジェクトについて共有していただきました。全世界からオーダーを受けているが、中国日本さらに世界各地の疫病が注文に影響を与えています。YKKは引き続き、世界の疫病と戦い続けているが、必ず困難を克服できると信じていると述べられました。
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体育用品製造業を代表し、上海美津濃の人事総監 褚峥嵘様に疫病下の困難と奮闘の経験と、中国での事業展開について共有していただきました。1995年から現在まで、布帛服装、野球用グラブ、ゴルフクラブ、水着等を輸出から国内向けまで、製品は市場によって調整してきました。さまざまなトラブルを経験し、疫病下に材料の供給が不足し、オリンピックが延期され、世界各国でスポーツ大会が中止されるなどの原因で、注文が激減しました。困難をまえに、会社と従業員が協力し、率直に交流しています。現在、会社はたえずイノベーションを起こし、ネット販売、オーダーメードのユニフォーム製造等を行い、困難を克服すべく一致団結して取り組んでいます。
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7名の業界代表に登壇し共有していただきました。それぞれ業界や規模、市場は異なりますが、皆さん全身全霊をかけた四ヶ月を経験されました。代表者の皆様の発言は、情熱的で、笑顔の中に会社の暖かさが伝わりました。皆様は精神を集中し、大いに励まされました。
第二部の会員交流の部では、中智が設定したテーマについて、会員の皆様に勇気を奮い壇上で話していただきました。主に、疫病との戦いによる収穫、ポストコロナ時代における日系企業の課題や日系企業の人的資源部の使命について展開し、会員の皆様から積極的に発言していただきました。キヤノン(中国)の華東行政管理部総経理 栄奕文様には、疫病との戦いによる収穫を共有していただきました。その中で、在宅勤務従業員の管理に対し日本の管理職の意識が大きく変化しました。当初は、出勤管理が従業員との契約精神、すなわち責任、目標、結果に変化することで新しい働き方に変わることを心配していました。また、従業員個人に関しては、いかに個人の能力を高め、個人のブランドを築き上げ会社のために新しい価値を創造するかが、HR達の考えるべき問題です。したがって、私達は自分の職場で最善を尽くさなければなりません。そうすると他人が問題を解決しようとするとき、真っ先にあなたへ助けを求めるようになるでしょう。
ダイキン(中国)の人事本部副部長 王麗娟様から3つのポイントを共有していただきました。企業にとってIT時代において如何に高い想像力を発揮するかが非常に重要です。特に若い社員は、アイデアが豊富で実行力と創造力があり、オンライン販売やイノベーションが際立っています。また、高級管理層の幹部は、疫病期間中に率先して常に抗疫の最前線に立ち、会社は人間本位の企業理念を十分に体現していました。最後に、時代の変化が加速しており、学習力がとても重要になっています。この様な特殊な時期にも多くの「新しい言葉」が現れています。したがって人事部は、社員がより多くの創造力を発揮して会社をより高くより遠くへ牽引してくれるように、従業員がより多くの新しい知識を学習できる社内の学習交流活動を行っていると述べられました。
王子製紙の董事副総経理 徐晶様には、自分のご経験を共有して頂きました。まず、会社の団結心と上司の部下に対する深い愛情を感じました。疫病下において、日本本社の高級管理層には中国側の幹部を全面的に信頼していただき、会社全体の方針を迅速かつ着実に実行する事ができました。疫病期間中には、ゴールドであればいつかに必ず光るという言葉があるように、ネピアは非常に大きな役割(マスク、成人用おむつ等の寄贈)を果たしました。
瑞穂信息系統の業務管理部長 張穎様は、この交流会に参加して非常に勉強になったと感想を述べられました。ゲストに皆様が発表した危機管理や会社の持続的な発展を、日本企業は非常に重視しています。当社にもBCPに関する規則があり、今回の疫病は良い見直しと改善の機会となりました。疫病期間中にリモートオフィスを迅速に実施するには、日本本社の経営層らかの後押しとサポートが欠かせませんでした。
ADK集団中国の人的資源管理本部人的資源総務総監兼管理補佐室長 徐敏様には、ポストコロナ時代の厳しい課題である人材の引留めについて共有していただきました。従業員をいたわり、健康的な職場作りが人事部の重要な任務です。社内でスポーツ活動や、室内運動コーナーの増設、メンタルヘルス講座等を開催しています。また、会社が全世界と中国で展開している主な業務については、特にアニメーションのIP分野での強みを紹介していただきました。
コニカミノルタ医療印刷器材の人事総務副部長 厳芳成様には疫病の特殊時期について共有していただきした。私達は不確実性の時代(VUCAの時代)の到来を実感しました。この様な逆境下において人事部門は、いかにより良く成長し、従業員のために力を尽くす事ができるかが私達にとっての試練といえます。デジタル化時代を迎え、疫病下において在宅勤務が日常となり、HR部門はこの過程で年代ごとの勤務状態の変化に気付きました。これは、HRたちが、従業員の心の声に耳を傾け、深く理解し、従業員を苦境から脱出させ、なおかつ管理者の指導力を高め、従業員に権限を委譲する必要があります。疫病は人材の現地化を推進したと述べられました。
最後に、日経BP中国の董事長総経理 長谷川直樹様に日本人高級管理層を代表して、参加者の皆様に質問しました。疫病の中で、特にここに参加している実力のある企業は短時間に絶え間なく変化しているが、会社の従業員達は変化に対応できているのか?この問題を解決するために企業はどの様な取り組みを行っているか?新入社員の募集するのか、それとも今いる従業員を育成するのか?これらの質問に対し、平田機械設備販売(上海)有限公司の董事総経理 夏慶様は、疫病のため日本の多くの技術者が日本から戻れなくなり、会社の業務推進に大きな影響が出ました。そこで、在中日系企業は人材の現地化のペースを加速させ、技術人材の深刻な不足や、ハイエンド人材の不足を補うと同時に、今いる従業員を適切に育成し、徐々に本社からの技術人材への依存を減らす必要があります。
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会では、一実貿易、イオン、ぐるなび等の企業代表の皆様に、疫病下における各社の対策について発表していただきました。
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最後に馮部長が締めくくりの挨拶を述べました。ポストコロナ時代は始まったばかりであり、中智日本企業倶楽部智櫻会の会員サービスは引き続き時代と共に前進し、企業が前進する中で人材も同じく成長しなければなりません。智櫻会は今後も日経BPと提携し「課長塾」「高級管理者養成塾」等の研修を実施し、日系企業管理者の能力向上に貢献して参ります。
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半日間の交流会は盛況のうちに終了しました。最後に、会員企業の王子製紙様のご厚意により防疫用品のウェットティッシュとネピアの抽選会を行いました。参加企業の代表者の皆様は、ネピアにセレブな気分、さらに会員企業の暖かさと細やかさを感じました。
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後書き:疫病は人々を変えました!疫病下でのHR達の変化に心から嬉しく思います。企業人事交流の新たなブレークスルー!インターネット技術のイノベーション、半導体市場シェアと疫病流行後のチャンス、家電売上額の割合、危機の下でいかに業務を継続するか、医療の三次元設備の新型コロナ治療に対する役割…疫病がHR達の境界を取り払い、HRと各業務間の融合度を多いに高めました。VUCA時代、準備の無い中での対応が試されています!日系企業は変化に対する高い適応力を備えている事を認めなければなりません!
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中智日本企業倶楽部・智櫻会は皆様の課題に対してソリューションを提供し、会員と共に前進し、未来を見つめます。
中智日本企業倶楽部 智櫻会
2020.6.9