【狂犬病の予防について】駐在会員向けの健康ヘルスケアコーナー（2021年6月6日）
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狂犬病の予防接種を受けていますか？
上海に赴任、駐在されている皆さんは狂犬病の予防接種を済ませていますか？日本以上に都市化が進んでいる上海で、狂犬病の心配はあるのでしょうか。
狂犬病は狂犬病ウィルスによる感染症です。日本と少数の地域や国以外では、現在でも罹患する可能性があります。世界で毎年数万人の死亡例が報告されており、海外で生活する上で、狂犬病も日常から注意するべき一つの疾患です。
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中国を初めアジアの国々は、狂犬病発生国です
WHOの資料を元に、日本の厚生労働省が作成した狂犬病の発生状況についての地図をご覧ください。オレンジに色付けされる部分はすべて狂犬病の発生国・地域です。
ここ上海においても、犬を飼育するときの規則は年を追うごとに厳しくなり、飼い犬に対する狂犬病の予防接種も義務付けられています。しかしながら皆さんもお気づきの通り、未だ野良犬を見かけることがあり、それらの犬はやはり予防接種を受けているわけではありません。
狂犬病ウィルスは、哺乳類に感染する
狂犬病とは表現しますが、狂犬病ウィルスはすべての哺乳類に感染します。人間に身近な存在であれば、自宅のマンション敷地内で見かける猫やリスにもやはり注意が必要です。
狂犬病に感染した動物に咬まれると
発症予防の緊急ワクチンを受けずに発症すると、確実に命を失う不幸な結果を招きます。
もし動物に咬まれたら
狂犬病ウィルスは感染している動物の唾液を介して体内に侵入します。ウィルスに感染している動物に咬まれたり、既にある傷口を舐められたりした場合、傷口を早急に流水と石鹸で洗い流し、消毒処置を行って下さい。その上で至急病院を受診し医師の診察処置を受けるようにしてください。
また、咬んだ犬猫が飼い犬、飼い猫かどうか分かるかもあわせて確認してください。
最後の狂犬病ワクチンを接種してからの期間に応じて、追加のワクチン接種が必要かどうか医師が判断します。また咬まれた傷の重症度により、免疫グロブリン製剤を傷口に直接投与する処置も必要となります。
咬まれたら、傷を洗い流し、早急に病院へ向かってください。
予防するには
狂犬病ワクチンの接種が有効です。日本では３回のワクチン接種が推奨されています。もし接種を全くしていない、あるいは３回目の接種が終わっていないという場合は、狂犬病のワクチン接種が可能な病院で接種を受けることを検討してください。
お子さんと犬猫
マンション敷地内には意外と多くの猫が生活しています。いつも子供たちが触っている可愛い子猫が、ある時の気分で引っ掻いたり、咬み付いてくることがあります。しかしながら犬猫に咬まれないように近づいてはダメと言われているお子さんは、実際に咬まれたり引っ掻かれたとしても、親に怒られることを想像して相当の重症な状況ではない限り保護者の方には言わないことがあります。
お子さんに対しては、何故敷地内の猫や知らない犬には近づいてはいけないかを、狂犬病という病気のことも含めて教え、咬まれたりした場合には傷が大きくなくても親に伝え、病院に行く必要があることを教えてあげてください。
国内出張と狂犬病予防
大人である自分がまさか犬猫に咬まれることは無い、と多くの方が思っていると思います。しかしながら、思いがけず咬みつかれてしまうケースは上海市内でも発生しています。
縄張り意識の強い犬や猫は街のどこにでも存在します。上海市内で初めて訪れる街の裏通り、出張先地方の工場敷地、早朝や夜間の外出時など。
嘉会国際病院の狂犬病クリニックには、大人を含め様々な国籍の人が週に一人から二人の割合で処置を受けに来院します。自分の行動範囲を観察し、見知らぬ犬猫がいる時は、近づかないように注意しましょう。
嘉会国際病院の狂犬病クリニック
嘉会国際病院の狂犬病クリニックは、救命救急センターに併設されており、24時間の対応が可能です。
上海市内の私立病院として上海市衛生局より唯一開設認可を経て運営されています。犬や猫による咬み傷、引っかき傷を特殊な薬液で規定の時間洗浄する処置室を備え、狂犬病予防に必要なワクチンの接種と、重度の咬み傷、引掻き傷の処置に必要な免疫グロブリン注射の処置が可能です。
狂犬病クリニックを見学しませんか？
中智日企倶楽部・智櫻会の会員会社様で、嘉会国際病院の救命救急センター・狂犬病クリニックの見学を希望される会社があれば、いつでもご連絡をください。施設の案内と、狂犬病ワクチンの予防接種について、担当医師より説明する機会を提供いたします。
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中智日本企業倶楽部 智櫻会
2021.6.6
