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政策速達(2021年8月)

 

【全国11省区市で2021年最低賃金水準引き上げ】

7月29日、浙江省は2021年8月1日より省内最低賃金月額水準を2280元、2070元、1840元の三等級へ、パートタイム労働者の最低時給を22元、20元、18元の三等級へと調整すると発表した。調整後の最低賃金月額は三等級平均で13.1%増加する。

また江蘇省も7月28日、2021年8月1日より最低賃金基準を調整すると発表した。これにより江蘇省の最低賃金月額は一種地区で2280元、二種地区で2070元、三種地区で1840元となり、調整前の最低賃金月額の2020元、1830元、1620元からそれぞれ260元、240元、220元増額される。

7月29日の段階で、今年最低賃金水準を引き上げたのは、上海市、北京市、浙江省、江蘇省、天津市、陕西省、寧夏自治区、新疆ウイグル自治区、黒龍江省、チベット自治区、江西省の11省区市となっている。

 

【国家衛健委∶社会扶養費撤廃、使用単位による扶養サービスを奨励】

7月29日、国家衛健委は「中共中央国務院生育政策の改善及び人口の長期的均衡と発展促進に関する決定」通知を公布した。

通知では、社会扶養費(※出産計画に反した場合に徴収される罰金)に関する処罰を整理、廃止し、戸籍登録や入学、就職と個人の出産状況を切り離すとしている。

また通知では、適時省級人大及び常委会による各省(区、市)の人口及び計画出産条例の見直しを求め、出産調整とその奨励、社会保障、普遍的な扶養サービスの提供、計画出産業務と法的責任等に関する内容を対象として重点的に修正を加えるとしている。

 

【上海市、民営企業専門技術人材の職能資格業務推進に関する通知を公布】

近日、上海市人力資源社会保障局は「本市民営企業における専門技術職人材の職能資格業務に関する通知(沪人社専〔2021〕214号)を公布した。

これは、各区人力資源社会保障部門の職能資格業務の管理を強化し、同地区の民間企業における上級職能資格推奨と中級職能資格の評価業務に重点を置くとともに、申請プロセスの簡略化、提出資料の削減、証明事項の削減などを行うものである。また、同じ職能資格を平等なものとし、学術水準の確保を前提に職能資格の評価内容を調整するとしている。調整に当たっては、市場の評価をより重く鑑みた上で、民営企業の専門的技術人材の特徴と実務を体現した、民営企業のニーズに即した評価基準を確立するとしている。

 

【北京人社局∶第2四半期の新卒生初任給、4000—11000元/月に】

北京市人社局は先日「2021年北京市人力資源市場報酬調査報レポート(第2四半期)を公表した。

同レポートによると、北京市における2021年度大学新卒生の平均初任給は4000-11000元/月の間となっており、特にIT・インターネット企業の技術開発/専門技術職で修士以上の学歴を有する新卒生の初任給は10992元/月となっている。