ホーム > HRニュース > 中国HRニュース> 政策速達(2021年9月)

政策速達(2021年9月)

 

【統計局∶中国に全世界で最大規模の中流層、中流層の数4億人を超える】

国家統計局のデータによると、中国国内の中産階級の数は4億人に達し、中国における典型的な3人家族で収入が10万元から50万元の間に位置する中流層の総数は4億人に上った。この内1.4億世帯が自家用車と自宅を持ち、余暇に旅行へ出かけるだけの経済的能力を有しており、その消費力は我が国の安定的な経済成長の大きな原動力となっている。

 

【中央銀行レポート∶我が国の金融リスクは全体的に収束、コントロール範囲内に】

中国人民銀行は近日、報告書内で我が国の金融リスクは徹底したガバナンスの結果全体的に収束し、コントロール可能な範囲に収まっていると発表した。

金融システムは実体経済への貢献を重視しており、企業の安定化と雇用の維持を全面的に支援し、金融改革と改革開放をさらに深めている。大規模な金融リスクの防止と解決に向けての確固たる戦いの一里塚に、重要な成果を挙げた形となった。

中国人民銀行が発表した「中国金融安定報告書(2021)」は、2020年以降我が国の金融体系の安定状況について全面的な評価を下している。

報告書では、我が国のマクロレバレッジ比率の持続的かつ過度な上昇の勢いは効果的に抑制されており、様々な高リスクの金融機関が秩序立てて処分された結果、シャドーバンキングのリスクは収束していると指摘している。

 

【国際労働機関(ILO)∶全世界の40億人が社会的保護を受けられない状況に】

「2020-2022年世界社会保護報告書∶岐路に立つ社会保護-より良い未来を求めて」には、全世界における社会的保護制度の最新状況が記載されている。

同報告書によると、現在社会的保護制度に一つでも加入している人の割合は全世界でわずか47%に留まっており、残る41億人(53%)は国家による社会保障制度から収入保障を受けられない状況にある。

社会的保護制度とは医療や収入の保障、特に高齢、失業、疾病、障害、労災、出産及び主なる収入を失った者、子どもがいる家庭に対する社会保障を言う。

 

【天津市、2020年従業員平均賃金が6777元に】

天津工人報によると、近日天津市人力資源社会保障局は2020 年度全市従業員平均賃金と2021年度社会保険及び賃金福利待遇調整に関する通知を公表した(通知は201年1月1日より施行されている)。

公表によると、2020年度天津市従業員年平均賃金は81324元で、月平均賃金は6777 元に上ることが分かった。2021年度の労災保険、賃金福利等はこの6777元を基準として算定されることとなり、2021年1月1日よりこの基準が適用されている。