【中日双语】中智北京李雲峰総経理が北京日報の取材に答える－生育休暇の延長で女性の就業差別は増加するか？（2021年12月29日）
各地で生育休暇の延長が実施されています。これは大きな朗報ではありますが、心配もあります。これについて、多くの専門家、学者、人材サービス事業者が意見を述べています。これに関し今回、中智北京党委書記、総経理の李雲峰が北京日報の取材を受けました。 出所：北京日報
各地生育假纷纷延长，这原本应是一个重大的利好消息，却也引发担忧。众多专家、学者和人力资源服务从业者纷纷发表观点。中智北京党委书记、总经理李云峰接受了北京日报记者的采访。
企業は、「生育休暇のコストを企業に負わせるのは現実的ではない」と考え、多くの女性従業員は結果的に就業差別が増加することを心配している。これについて専門家は、企業や個人の不安を解消するため、女性従業員を雇用する企業に対し優遇政策を付与することを提案している。
企业认为“生育假成本全由企业买单不现实”，很多女职工则担心就业歧视因此加重。相关专家表示，建议对招聘女职工多的企业给予政策优惠，以消除企业和个人顾虑。
１．企業は採用方針を変更し、「なるべく男性を採用する」
企业改变招聘策略，“尽量招男的”
ここ数日、WeChatのあるHRグループで「大騒ぎ」となっている。
这几天，这条微信在一个HR群里“炸了锅”。
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なおかつ女性従業員たちも、産休から復職後も仕事を続けられるのか心配している。呉氏は本誌記者に対し、「私はもともと会社の中核事業である広告提携事業を担当していました。出産後、4ヶ月あまりの産休中、会社は私の代わりとして他の同僚に私の業務を引継ぎました。ところが私が復職した際、事業は順調に進んでおり、私をもとの業務に復帰させることを望みませんでした。会社は私の業務を、オフィスの雑用係に配置しました」
而女员工们自己也为产假回来之后岗位是否还能保得住而担忧。吴女士告诉记者：“我原来是负责广告合作的，这是公司的核心业务。生了孩子休了4个月多一点的产假，公司把我的业务交给了其他同事暂代，结果等我休完产假回来，同事已经干得十分顺手，也不愿再把我的工作还给我，所以公司只好给我调整业务，把我换到了办公室干点杂活。”
産休が原因で勤務部署から外される経験をする人は珍しくない。多くの女性は、産休が半年近くに延長されてことで、第二子、第三子を出産する場合、リスクは更に高くなると考えている。
因为休产假工作岗位被顶，这样的遭遇并不鲜见。很多女员工认为，如果产假再延长到近半年，还有二胎、三胎，这种风险就更高了。
華中科技大学社会学院が以前発表した25省（市、自治区）の7642人を対象に行った調査によると、出産前と比べ第一子の出産後の妻の就業率は約6.6％低下していた。続いて第二子を出産した場合、就業率は更に9.3％低下していた。
华中科技大学社会学院日前发布的一项对25个省（市、自治区）共计7642人进行的调查显示，与生育之前相比，生育一个孩子使得妻子的就业几率下降约6.6%；继续生育第二个孩子的妻子，其就业几率再次下降9.3%。
２．人的資源公司：フレキシブルな雇用方法を提案
人力资源公司：建议灵活化用工形式
人的資源サービス企業である中智北京は、最近は生育休暇と生育福利に関する企業からの相談が大幅に増加していると述べた。この政策の施行は、家庭の出産育児教育負担を確実に軽減するものであり、これは生育を支援する積極的な措置といえる。しかし、企業は国の全体的な人口政策と個別企業の発展の綱引きとなることを心配している。
人力资源服务企业中智北京谈到，近期关于生育假、生育福利的企业咨询量明显增加。这一政策出台，肯定会降低家庭生育教育养育负担，是一项对生育支持的积极措施，企业的担忧却也反映出国家整体的人口政策与个体企业发展的博弈。
当社に関していうと、中智北京では全従業員の70％を女性従業員が占めており、条例が公布される前から「大胆な」方針であると見られていた。
以公司自身来说，中智北京的女性员工占到员工总数的七成，这一数据即使是在条例发布前，也被视作“大胆”的做法。
公司党委書記、総経理の李雲峰氏は次のように述べる。「企業にとって、人件費の抑制は非常に重要です。我々も人件費という解決の難しいボトルネックに直面しています。しかし、我々は従業員が有効時間内に生み出す価値を重視しています。焦点を従業員の労働時間から有効時間内の貢献価値に移すと、全体の人的資源価値が上昇し、会社全体が健全な発展に向かうことができるのです。」
公司党委书记、总经理李云峰介绍：“控制用工成本对于企业至关重要，我们也曾面临用工成本难以突破的瓶颈，但我们更看重员工在有效时间内产出的价值。当我们把关注点从员工工作时长，转移到有效时间里贡献的价值，整体人力资源价值得到了提升，整个公司都朝着良性发展。”
近年、社会保険や個人所得税など一連の政策の相次ぐ施行が、人的資源管理モデルに変化を生じさせ、企業が「短期雇用」、「流動性の拡大」等の伝統的な方法で人件費を圧縮することが困難になっている。
近几年，社会保险、个人所得税等一系列政策的相继出台，催生人力资源管理模式的变化，企业很难再通过“短期化用工”“加大流动性”等传统方式压降人工成本。
「企業が質の高い発展を実現するため、着眼点を人件費の抑制から労働力の価値に変えることは、企業の人的資源管理が取り組むべき課題です」と李雲峰氏は述べる。
“着眼于劳动力价值提升，取代用工成本控制，从而提升助力企业实现高质量发展，是企业人力管理未来要解答的课题。”李云峰表示。
発想の転換に加え、例えばリモートオフィス、一部の業務内容について外部のサービスチャネルを利用するなど、より柔軟な組織構造や雇用形態を採用することで、社内に人手を必要とする伝統的な雇用問題を解決することを提案する。さらに、従業員の権利と利益の保護及び保障するという観点から、企業は依然として厳格に政策や制度を遵守しなければならず、成り行き任せではいけない。
除了观念上的转变，也建议企业采用更灵活的组织架构和用工形式，例如远程办公，或者将部分工作内容通过外化的服务渠道，解决传统的需要内部员工实现的用工问题。另外，从员工权益维护与保障方面，企业仍须严格遵守政策和制度，不能存在侥幸心理。
 中智北京党委书记总经理 李云峰 |
３．専門家の視点：多くの女性従業員を雇用する企業への優遇政策
专家观点：给招录女职工多的企业一定政策优惠
社会保障と労働法の専門家である金暁蓮氏は、人々が心配する就業差別が悪化する可能性について、この問題が存在する場合、確かに各部門は注意を払う必要がある。しかし、心配しすぎる必要はないと述べる。
社会保障与劳动法专家金晓莲认为，对于大家担心的可能出现加重就业歧视现象，这个问题是存在的，也确实是需要各个部门予以关注。不过，也不用太过担心。
「2016年からふたりっ子政策が全面的に解放されて以来、女性従業員の労働保護に対する認識は徐々に高まり、多くの使用者が法令を遵守した日常管理ルールを策定しています。したがって、ほとんどの企業が法令を遵守し、女性の平等な就業権を保障しています。もうひとつのポイントは、2016年にふたりっ子政策が全面的に解放されてから、多くの人が女性従業員の就業への影響を心配していましたが、実際には大規模な就業差別は見られませんでした。それどころか、実際には一部の企業は女性従業員を採用する際に想定しているため、より科学的な人的資源管理である可能性もあります。」
“从2016年全面放开二孩政策以来，大家对于女职工的劳动保护认识逐渐增强，而且有不少用人单位已将合法合规作为日常管理的准则要求，因此我相信大多数企业是会遵守法律，保障女性平等就业权的。再有一点就是，2016年全面放开二孩的政策出台以后，大家也曾担心对女性求职就业的影响，但实际上似乎也并未出现大规模的就业歧视情况，反而在实践中有的企业因为在招录女职工的时候有了预期，在人力资源管理上也能更科学。”
金暁蓮氏は、政策面において企業に対する女性従業員の雇用を奨励する必要があると提案する。
金晓莲建议，在政策层面，要鼓励企业招聘女职工。
第一に、このことが原因で企業のコストが上昇することは許されず、社会保障制度を通じて女性従業員の生育期間における企業の負担を軽減する必要がある。現在の生育保険でこれらの大部分を解決できるが、例えば女性従業員の全ての生育休暇を生育保険基金の範囲に含めることができれば、企業と従業員にとって有益である。
首先，不能让企业因此而加大成本，要通过社会保障制度来降低企业在女职工生育期间的负担。现有的生育保险解决了大部分，但是如果能将女职工生育假全部纳入到生育保险基金范围，对于企业和职工来说都是有利的。
第二に、例えば資金援助、減税、免税など、多くの女性従業員を雇用する企業に対し一定の優遇政策を付与することができれば、企業に対しより多くの女性従業員の雇用を促すことができるだろう。
其次，如果能够对于招录女职工多的企业给予一定的政策优惠，例如给予扶持性资金支持、税费的减免待遇等，也是可以促进企业更多地招录女性就业。
第三に、女性従業員が安心して就業できるように託児サービス体制を改善し、完備する必要がある。就学前児童、特に0歳から3歳の乳児の看護問題を解決することで、女性従業員が安心して出勤でき、従業員が休むことで企業の生産に影響を与えることを心配する必要のないようにしなければならない。
第三，就是要健全和完善托幼服务体系，解决学龄前儿童，特别是0-3岁婴幼儿的看护问题，让女职工能安心上班，让企业不用担心职工请假影响生产。
来源：中智北京
翻译：中智日企倶楽部・智櫻会
2021年12月29日
