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業界動態(2021年12月)

 

  【上海市、技能人材の賃金相場を発表 技能人材の平均賃金は13.55万元に】

12月1日、上海市人力資源社会保障局は、企業における技能人材の賃金相場を発表した。

2020年、上海市の技能人材の平均賃金は135,500元で、都市部のフルタイム従業員の平均賃金(124,100元)より11,400元高くなっている。また、高度な技術を持つ人材の平均賃金は170,700元で、上海市の平均賃金より46,600元も高い。

企業における技能人材の市場賃金価格のデータは、人力資源社会保障部が全国一斉に実施した企業賃金調査から得たものである。今回の調査では、2021年に上海市内の国有、外資、民間などさまざまな形態の企業合計3,668社を調査している。また、調査対象は、製造業、運輸業、倉庫・郵便業、情報通信業、ソフトウェア・情報技術サービス業などの大企業、中小企業、零細企業と、業種や企業規模も多岐に及んでいる。

今回の調査対象者は、国家職業資格証を取得し、生産やサービスの第一線で活躍する技能人材で、2020年を通してフルタイムで働いている従業員である。調査対象者の内訳は、上級技術者、技能者、上級作業員、中間作業員、初級作業員(うち上級技術者、技能者、上級作業員は高技能者)198,500人となっている。

 

  【「2022年企業福利研究レポート」∶38%の企業で福利厚生を改善、最もメジャーな福利厚生は依然従来型のイベント開催】

「2022年企業福利研究レポート」によると、企業が従業員に提供する福利厚生の種類は多様化しているものの、従来からの福利厚生であるイベント開催(89%)、健康管理(72%)、従業員のケア(65%)、任意保険への加入(63%)が依然主流であることがわかった。うち、二番目に多い健康管理に関する福利厚生は、来年に投資する予定の福利厚生として最も高い人気を博している。従業員への福利厚生はより包括的となっており、昨今では心身の健康管理に特に力を入れる傾向にあることが、今回の調査で判明した。

福利厚生の予算については、半数以上の企業(51%)が前年と同額であったと回答したのに対し、福利厚生への予算を増額させた企業も38%に上った。来年度の福利厚生については、半数以上(54%)の企業が今年度と同額とするとしており、福利厚生の予算は全体的に一定額に保たれる傾向にある。

福利厚生に対する具体的なコストを見ると、福利厚生に費やすコストは従業員の賃金の5%から10%としている企業が約半数(44%)を占めている。また、福利厚生に費やすコストは従業員の賃金の5%未満と回答した企業が全体の35%を占めたのに対し、同20%と回答した企業も10%以上に上っている。

 

  【2022年国家試験開幕、200万人以上の挑戦者が競争率68倍の狭き門に挑む】

11月28日、2022年国家試験筆記試験が行われた。今回の国家試験は、定員31,200人を募集する。今回の国家試験では、応募者数が初めて200万人を超え、212万3,000人となった。

今回の国家試験には、国家機関75部門と23の公的機関が、合計31,200人を募集するもので、応募期間終了の段階で、合計212万3,000人が使用単位による国家試験受験資格審査に合格している。

なお、今年の国家試験の競争率は68倍と、非常に狭き門となっている。