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政策速達(2021年12月)

 

【国内20省以上で計画出産条例改正進む】

今年8月、第13期全国人代大会常委会が「人口及び計画出産計法」の改正を採択して以降、地方都市の人口及び計画出産条例が相次いで改正されている。その多くは出産を奨励する施策に集中しており、11月28日現在、少なくとも20以上の省が法改正を完了または開始している。これらの法改正では、「育休延長」「育児休暇の充実」「補助金交付」が頻出ワードとなっている。

国務院発「女性労働者の労働保護に関する特別規定」によると、女性労働者の出産休暇は98日となっているが、今回の法改正を整理すると、「二人っ子政策」時代と比較して、各地で非常に多くの規制が緩和されていることが分かる。

今回改正された規則の大半は、出産休暇をさらに延長したもので、そのほとんどが60日となっている。また一部の省では、休暇制度の改善だけでなく、育児手当の改正に手を付けている。

 

【上海市、特別技術者選考制度を試行 技術人材は「6階級」時代へ】

上海市人社部が先日公布した通知によると、上海市は特別に優れた技術者の選考制度を試行する。要件を満たした企業は、優れた技術系人材を選考制度にエントリーさせることができる。特別技術者として選出された場合、当該企業の上級職位者と同等の待遇を受けることができる。

通達によると、特別技術者は、企業の生産と研究の最前線で技術業務に従事し、相応の条件を備えた優秀な高技能人材であることが望ましいという。

選考に参加する技術者は、一定の基本的条件を満たす必要がある。基本条件を満たした者同士の場合は、優先条件のいずれかを満たした方が優先される。この優先条件とは、中国技能賞受賞者、国務院による政府特別手当受給者、国家技術専門家、国家級技能指導者、または省級及び中央企業級以上の技能士の称号を授与された者のいずれかを指す。

 

【浙江省:一人っ子の両親のどちらかが満60歳以上で、子に年5日の介護休暇を付与】

11月25日、第13期浙江省人大常委の第32回会議において、「浙江省人口と計画出産に関する規定」の改正が決議され、以下のように定められた。

「一人っ子家庭の親のどちらかが満60歳以上のときは、子に年5日の介護休暇を取得することができる。介護休暇間は通常通り賃金や賞与支払いの対象となる。」