【「血圧」について】駐在会員向けの健康ヘルスケアコーナー(2022年2月22日)
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健康コラム第八回のテーマは、「血圧」です。
■血圧の管理していますか?■
年度末が近づき、年に一度の健康診断を予定している人も多いと思います。
毎年の検診で血圧が高めだと指摘されているひともいるのではないでしょうか。
今回は血圧を測る意味について、嘉会総合病院の家庭医療科のPeter先生に、血圧について聞きました。
■血圧は何を意味するのでしょうか?■
誰にでも血圧はあります。血圧とは、血液が体内の動脈を流れるときに血管にかかる圧力のことです。心臓から出た血液を運ぶ血管が動脈です。
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■血圧の上と下の値が意味するものは?■
眼球表面にある涙は油層と液層という二つの層から構成されていて、眼球の粘膜上皮を覆い、結膜や角膜を保護しています。液層は涙腺から分泌された涙液で、眼球表面の粘膜上皮から分泌されるムチンと呼ばれる粘液成分(糖タンパク)が混ざっています。油層の脂分は上下の瞼(まぶた)のまつ毛の奥にあるマイボーム腺という腺から分泌され、涙液の蒸発を防ぐ働きがあります。
•上の数値は、心臓が収縮し血液を送り出したときの動脈内の圧力です。
•下の数値は、心臓が拍動と拍動の間で弛緩し休んでいるときの動脈内の圧力です。
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■正常な血圧の値とは?■
下の表は成人の血圧区分を示しています。一般に、血圧が高ければ健康上のリスクも上昇します。
the American College ofCardiology/ American Heart Association (2017)の定義による。
(各国によって正常血圧の設定は多少変わります。)
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■血圧が高い状態はどのような影響を体に及ぼすのですか?■
一般的に、重要な臓器にダメージを与えるまで、何年も自覚症状がなく経過することが多い。このため、高血圧はしばしば「サイレントキラー」と呼ばれます。なぜなら、高血圧は通常、下にあげる体の器官や臓器で重大な健康問題を引き起こす前に、何の警告サインも出さないからです。
•脳
•目
•心臓
•腎臓
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■高血圧の原因は?予防をするには?高血圧を管理できる?■
高血圧の原因は複数の要因によります。多くの場合は個人の特性や生活習慣に起因します。
調整可能なリスク要因:
喫煙、 過度な飲酒、食生活の乱れ(塩分の多い食事等)、運動不足、肥満、ストレス、治療されていない慢性疾患(糖尿病、高脂血症など)
調整不可能なリスク要因:
遺伝 (家族歴)、加齢
■一度高血圧の治療薬を処方されたら、服用し続けなければいけない?■
はい、医師の指示通りに服用を続ける必要があります。ただし、減量や健康的な食事など、生活習慣を改善することで、医師が血圧が高くなくなったと判断した場合は例外です。血圧をコントロールすることを生涯にわたって約束し、そのために毎日の血圧の薬を服用することは、通常それほど負担ではありません。
image source : https://medlineplus.gov/obesity.html |
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■血圧が高い人が日常生活で注意するべきことは?■
健康的な生活習慣を心がけてください。(自分で改善できる危険因子については、上を参照してください)。薬による副作用や、高血圧のためにすでに心臓疾患の診断を受けている人などは、運動などの面で主治医から特定の注意事項を指示されることがあります。何らかの症状が現れ、血圧がコントロールできなくなった場合は、医療機関を受診する必要があります。通常、高血圧であっても、それをコントロールできている人は基本的に普通の生活を送ることができます。
血圧が高いと指摘された人は、軽度中度にかかわらず、しっかりと健康管理を行い、医師によるアドバイスと投薬を受けなるべく早く血圧管理をするようにしましょう。
健康な生活を長く続けるためにも、血管を健康に保つことが何より大切です。血管の健康は、正しい血圧の管理から。
健康診断で一番最初に行う血圧測定、とても大切です!
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中智日本企業倶楽部 智櫻会
2022.2.2