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業界動態(2022年2月)

 

  【中国の年金市場は12兆元規模に 老後生活の選択肢が増加】

1月24日、コンサルティング企業アーンスト・アンド・ヤングは、中国における年金に関する初の報告書を発表した。報告書は、最近の公告や政策から、年金の第三の柱である企業年金保険や個人貯蓄年金保険が中国の年金体系を牽引するだろうと指摘している。これは、個人が年金についてより多くの選択肢を持てるようになり、第1、第2の柱とともに、よりバランスのとれた年金制度が構築しされていくことを意味するものである。2020年末までに、中国の年金市場は12兆元に達しているが、この数字は2014年の実に2倍の規模となっている。

またアーンスト・アンド・ヤングは、「十四五(第14次5カ年計画)」では年金改革が国家的優先事項となっていることに言及しており、これに対応してあらゆるレベルの政府機関が年金改革に着手しているとしている。

 

  【春節休暇の出費が月収を上回る!?春節後に財布の中身が「萎んだ」勤労者が3割近くに】

2月7日に発表された「2022年勤労者春節消費調査報告書」によると、調査全体の3割近くの勤労者が、春節休暇中に月収以上の消費をしたことが判明した。また同調査では、調査対象者の4割以上が、「親孝行代・お年玉」「春節用品・ギフトの購入」を主な出費としていることを明らかにしている。

同調査によると、春節休暇中の出費が月収を上回った人の割合は28.3%で、この他「春節休暇中の出費が月収の80.0%〜100.0%を占める」と回答した人は16.7%、「40.0%〜60.0%を占める」と回答した人は17.8%となっている。なお、月収に占める春節期間の支出の割合が20.0%未満、20.0%以上40.0%未満、60.0%以上80.0%未満の人の割合はいずれも13.0%を超えていない。

また金額別で見ると、春節休暇中に5,000〜10,000元を使った人の割合は32.3%となったほか、2,000〜5,000元が18.8%、10,000〜15,000元が19.5%となっている。

 

  【2021年の全業種採用時平均年収は199,400元】

先日発表された「2021年中高年人材雇用動向データレポート」には、2021年の雇用・採用状況がまとめられている。

同レポートによると、2021年は全業種の新規求人数と中高年人材の採用数の伸び率は2020年を上回りっているが、給与面では2021年の全業種における採用時年収の平均額が199,400元であるのに対し、中高年人材の採用時年収の平均額は179,800元となっている。