政策速達(2022年7月)
【個人口座家族共済制度、7月より始まる】
個人口座家族共済制度とは、社会保険被保険者の個人口座の資金を被保険者本人のみならず、配偶者、親、子など従業員の家族も利用できるようにし、被保険者の家族も共済の範囲に含める制度を言う。
上海市はこのほど、過年度の個人口座に残高がある被保険者に対し、「随申辨」のクラウドアプリや支払宝、Wechatのミニプログラムを利用して自主的に家族を職工医療保険や住民医療保険共済ネットワークの範疇に含めることができると定めた。
上海市医療保険部門は、7月より被保険者の自主的な個人鋼材家族共済制度の利用を受付け、8月から同制度利用者が市内の指定医療機関で医療や医薬品の購入に共済金を利用できるよう適用機関を広げていくとしている。なお、今年の第4四半期には、都市部と農村部の住民健康保険への拠出金に対しても、同じく家族共済制度が適用される予定となっている。
【雇用安定と貧困扶助へ向けての100日間の攻防!上海市、「重点企業の雇用保護に関する集中行動キャンペーン」を始動】
上海市及び上海市各地区の公共職業サービス機関は、6月28日より共同で「重点企業の雇用保護に関する集中行動キャンペーン」を開始した。
このキャンペーンは、上海の様々な重点企業を対象に、多層的で全面的かつ緻密な雇用保護サービスを提供することを目的としており、上海市の大卒者、失業者、出稼ぎ労働者などの主要なグループの雇用を促進し、ジョブマッチングの効率を向上させるとしている。なお、キャンペーンの期間は8月末までとなっている。
上海市人力資源社会保障局によると、同局は党中央委員会、国務院、市党委員会と市政府の雇用維持と雇用安定に関する決定と按排を徹底して実施すべく、6月より「雇用安定と貧困扶助の100日行動」を展開するとしている。この「行動」は、約3ヶ月間に渡り重点企業・重点グループを中心として展開されるもので、同局は疫病の流行が落ち着いた後は、公共雇用サービスを更に強化するとしている。
【上海市の新卒修士課程修了者、直接市内定住が可能に】
上海市学生就職・起業サービスサイトが公表したところによると、上海市は先日「2022年非上海出身普通大学新卒者就職のための上海市入境作業に関する通知」を公布した。
「通知」は、上海市の研究所や大学の新修士課程修了者、世界的な大学の新修士課程修了者、世界的な学術施設の最新鋭の学科を卒業する新修士課程修了者が対象となっており、上海市で当年度の戸籍を申請するための基本条件を満たしていれば、上海に定住することができるとしている。
すなわち、今年上海市内の各研究所や大学を卒業する新卒学生は、どの学校の卒業者であっても、基本要件さえ満たせばポイント要件を満たすことなく戸籍を取得することができるようになるのである。
【上海市、7月1日より失業保険基準を2055元/月に調整】
上海市人社局によると、上海市は2022年7月1日より失業保険給付額を調整する。具体的な給付基準額は、1ヶ月目より12か月目は2055元/月、13ヶ月目より24か月目は1644元/月、延長給付の場合は1420元/月となっている。