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業界動態(2022年9月)

 

  【通信業の採用時平均年収29.18万元に 新エネルギー自動車業の求人需要は77.53%増】

先日、猎聘ビッグデータ研究院は、「2022年上半期ミドルクラス・ハイエンド人材採用動向レポート」を発表した。レポートによると、上半期の求人は疫病流行の影響を受けて収縮したものの、新エネルギー自動車業の新規求人は前年同期比で増加したほか、通信業の平均採用時年収が29万1800元で全業種トップとなっている。当四半期の採用需要は、世界各地で繰り返される疫病流行の影響を受け、全業種とも第1四半期に比べ減少した。データによると、第2四半期の新規求人数は前年同期比15.83%減、ミドルクラス・ハイエンド人材は前年同期比3%減となったものの、転職を希望するミドルクラス・ハイエンド人材の割合は2021年上半期に比べ8.11%増加している。

 

  【中宣部:第18回党大会以降の雇用と社会保障の成果を総括】

中共中央宣伝部は先日、「中国この10年」と銘打ち、第18回党大会以降の雇用と社会保障の成果を総括した記者会見を相次いで開催した。記者会見によると、第18回全国代表大会以降、都市部で創出された新規雇用は年平均1300万人を超えたほか、過去10年間における都市部での新規雇用は累計1億3000万人に達している。また、都市部の就業者の割合は2014年に初めて農村部を超え、その割合は2021年には2012年から13・8ポイント上昇し62・7%となっている。なお、現在最も大きな雇用を生み出しているのは第三次産業で、第三次産業への就業者の割合は2012年の36%から2021年には48%に増加している。

 

  【中国企業連合会「2022年中国企業500強ランキング」発表】

先日発表された「中国企業500強企業」の営業総収入は102兆4800億元に達し、初めて100兆元を超えた。500強企業のうち1兆元企業は12社となっており、製造業企業のリストアップ数は256社に増えているほか、ランクイン企業の産業構成は前年に引き続き最適化されており、戦略的新興産業の企業数も増加している。

 

  【大専卒生の6割が5000-8000元の給与に留まる 労働市場の需給にミスマッチ】

先日発表された「職業教育人材(大専)の就職意欲等に関する実態調査」によると、大専の学生の期待給与は低く、実際の給与も半数以上が5,000元未満であることがわかった。調査によると、調査対象者の63.8%が5001~8000人民元の給与を期待しているが、実際にこの範囲の給与を得たのは、すでに内定を得た調査対象者の29.3%に過ぎず、実際の給与が5000人民元未満であった調査対象者は63.4%に上った。また、給与が月収1万元を超えた大専卒生の割合も少なく、わずか5%以下という結果となった。

 

  【人社部:年金保険の全国的調整を継続実施】

人力資源社会保障部の李忠副部長は先日、社会保障制度改革について以下のように総括した。「第18回党大会以降、中国の社会保障制度は最大の改革と最速の発展を遂げた。この期間、公的機関の年金保険制度改革が実施され、企業の年金保険制度との統合が実現した。また、基礎年金保険の運用管理に関する措置が公布され、市場志向の運用管理が行われただけでなく、企業年金保険資金の中央振替制度が確立され、年金保険の省内調整が完全に実現されている。この他、職域年金制度の創設や個人年金制度の導入など、多階層・多柱の年金保険制度の隙間を埋める施策も施行されている。」