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政策速達(2023年1月)

 

【上海:「上海市婦女権益保護条例」公布】

上海市人民代表大会常務委員会が2022年11月23日に公布した「上海市婦女権益保護条例」が、先日2023年1月1日に発効した。

同「条例」は、人力資源社会保障部門による労働保障の監督範囲に男女差別を含めることを定めている。また、使用単位が女性の労働・社会保障上の権利・利益を侵害した場合、人力資源社会保障部門は労働組合や女性連盟とともに使用単位と面談を行った上で法律に基づく監督を行い、一定期間内に男女差別を是正するよう求めることができると定めている。

 

【天津市:「登録失業者の雇用を吸収した企業に対する雇用助成一時金支給政策の実施に関する問題についての通知」公布】

天津市人力資源社会保障局と市財政局は2022年12月9日、「登録失業者の雇用を吸収した企業に対する雇用助成一時金支給政策の実施に関する問題についての通知」を発表した。

同「通知」は、一時金の給付対象について、2022年1月1日から12月31日までの期間に半年以上失業者として登録されている人を雇用して1年以上の労働契約を締結し、その労働者が引き続き企業に雇用され、補助金の申請時から遡って3カ月間必要な社会保険料を納付している市内のすべての企業であると明記している。該当企業には、雇用された失業者1人につき1,000人民元の雇用助成一時金が支給される。

 

【浙江省:「企業における産休中の女性従業員に対する社会保険補助の試行実施に関する事項についての通知」公布】

去る2022年11月21日に浙江省人力資源社会保障庁ら4部門が公布した「企業における産休中の女性従業員に対する社会保険補助の試行実施に関する事項についての通知」が、2023年1月1日より発効した。

社会保険料の補助は「属地管理・前納後給」方式で行われ、女性従業員が出産した月から6カ月間、基本年金保険料、基本医療保険料、失業保険料のうち女性従業員の単位が実際に納付した負担分の50%を補助する。社会保険料の納付を規定に従って延納している企業は、その納付分を追納すれば補助金の交付申請を行うことができる。

 

【上海市:「本市産業・企業の秩序ある雇用安定及び労働者確保の支援政策措置に関する通知」公布】

2022年12月24日、上海市人民政府弁公庁は「本市産業・企業の秩序ある雇用安定及び労働者確保の支援政策措置に関する通知」を公布した。この「通知」は2022年12月25日に施行されており、期限は2023年6月30日までとなっている。

同「通知」10条から成り、雇用安定助成金の段階的支給、春節期間中の復職のための交通費助成の実施、春節時の上海市内滞在の奨励などが盛り込まれている。