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業界動態(2023年5月)

 

  【2022年における都市部就業者平均賃金発表】

国家統計局は先日、2022年都市部事業単位就業者の平均賃金を発表した。データによると、昨年、全国の都市部非民間事業単位就業者の平均年収は11万4029元、都市部民間事業単位就業者の平均年収は6万5237元でともに成長を維持しているが、成長速度は緩やかになっている。業種別では、ハイテク情報通信、ソフトウェア、情報技術サービスの各業種で高い平均年収を示しており、都市部非民間事業単位と都市部民間事業単位でそれぞれ22万0418元と12万3894元に達している。なお、金融業は2位で17万4341元と11万304元、科学研究・技術サービス業は16万3486元と81,569人民元で3位につけている。

 

  【4月の全国都市部失業率は5.2%】

国家統計局によると、4月の全国都市部失業率は5.2%で、前月より0.1ポイント低下し、2ヶ月連続での失業率低下となった。調査によると、生産年齢人口のうち16~24歳、25~59歳の失業率はそれぞれ20.4%、4.2%で、25~59歳の失業率は学歴別(中卒以下、高卒、大専卒、大卒以上)でそれぞれ4.5%、4.6%、4.0%、3.1%となったほか、主要31都市における失業率は5.5%となっている。なお、全国の企業における被雇用者の週平均労働時間は48.8時間であった。

 

  【スマート製造業の人材需要は引き続き上昇 技能工、オペレータの需要規模が最大に】

近年、我が国の応用スマート製造業の規模と発展レベルは著しく向上し、産業経済の高質な成長を強力な支援となっている。中国電子情報産業発展研究所(CIID)は、智聯招聘と共同で、招聘データから我が国のスマート製造及びニッチ産業の人材重要と給与状況を分析した。

分析では、全国各地で製造業の変革と高度化が加速しており、スマート製造業が質の高い経済発展をリードする重要な分野として、産業規模の急速な拡大と雇用需要の継続的な伸びを見せていることが明らかになった。智聯招聘のデータによると、スマート製造業の雇用者数は2022年だけで前年比53.8%増加したほか、2020年から2022年にかけて前年比50%以上の著しい増加を見せている。なお、スマート製造業の人材需要は産業別に、電気機械/設備製造業(9%)、計測器製造業(8.4%)、電子/半導体/IC(7.2%)、コンピュータソフトウェア(7.1%)等で多く見られている。

 

  【我が国の高技能人材、6000万人を超える】

人力資源社会保障部によると、我が国の高度技能人材は6000万人を超えて技能労働者の30%を占めるまでとなっており、人材の活力が発揮され続けている状況にある。今年5月から、各地でさまざまな職業技能コンクールの開催が本格化しているが、2012年以来、我が国では中華技能賞の受賞者180人、国家技能者1897人を表彰しており、これらの人材が技能人材のロールモデルとしてより良い役割を果たしていると言える。 人力資源社会保障部は今年も重点産業、重点グループ、緊急雇用地域に対して大規模な製造業の職業技能訓練を実施し、雇用における構造的矛盾の解消を推進する構えだ。

 

  【新社会人、入社前研修と社交技能訓練を希望】

中国青年報社会調査センターは先日、アンケート.com(wenjuan.com)と共同で、1,334人の新社会人を対象にアンケート調査を実施した。アンケートの結果、回答した新社会人の57.9%が「学校で学んだことと実際の仕事に必要な技能が一致していない」と感じており、71.7%が雇用者に入社前研修を強化してほしいと期待していることが判明した。調査対象の新社会人のうち、入社前の新社会人は30.2%、既に入社している新社会人は69.8%となっており、その中の57.9%が「学校と仕事とのミスマッチ」を感じていることとなる。