ホーム > HRニュース > 中国HRニュース> 業界動態(2023年8月)

業界動態(2023年8月)

 

  【上半年の都市新規雇用者数は678万人 就業状況は全体的に安定を保つ】

人力資源社会保障部のデータによると、我が国は今年上半期、各地で678万人の新規雇用を創出し、年間目標の57%を達成した。都市部の失業者のうち再就職者数は268万人、就職困難者の就職者数は87万人で、いずれも前年同期比で増加した。今年に入って以降、都市部全体の失業率は低下傾向にあり、6月には前年同期比0.3ポイント減の5.2%まで低下している。複雑で厳しい外部環境と不十分な内需の下で、この雇用の「成績表」を勝ち取るのは容易ならざる事であり、下半期の雇用創出と雇用の質の向上に向けて自信を添える数字であると言える。

 

  【AI人才への需要が再加熱、アルゴリズムプログラマの平均年収は百万超えも】

脉脉高聘が公表した最新のデータによると、2023年春の採用シーズンにAI関連企業の起業がピークに達しており、人材需要が急上昇していることがわかった。2月にはAIGCの新規求人量が75.6%増加したほか、3月もAI人材需要が引き続き上昇しており、前期比12.56%増となっている。また6月には、大手模型企業が再起したこと等から、人材需要が再び4.16%増加している。先日、国家網信弁など7つの部門・委員会が共同で公布した「生成式人工知能サービス管理暫定弁法」により、AIビッグモデルの標準化がさらに進むことで、AI産業の成長活力がさらに高まり、より多くの人材需要が掘り起こされるものと思われる。脉脉高聘はこれまで、百度、阿里等ハイテク企業の巨人や、光年のような新鋭企業等の、自然言語処理、コンピュータビジョン、ディープラーニング、音声認識などの分野を含むハイテク技術者のヘッドハンティングを行っている。

 

  【2023年新卒生の初任給状況】

「2023年度新卒生調査報告書」によると、2023年度新卒生初任給について、53.5%の企業が初任給を引き上げていることが分かった。なお、36.7%の企業は昨年と同じ初任給の水準を維持しており、9.8%の企業は初任給を引き下げている。このうち、一線都市の企業は新卒者へ比較的高い給与水準を提示しており、上海、北京、深圳、広州の新卒初任給の中央値はそれぞれ7,296元、7,251元、7,131元、6,623元であった。新一線都市の中では、長江デルタ地域の経済発展レベルが高く、給与水準では杭州、南京、蘇州がリードしている。

 

  【2023新卒生の就業趨勢発表、商品開発や顧客体験に関する人材に需要が集中】

デジタル技術とバーチャル技術の進歩、そして人工知能の台頭が、「仕事」を再定義しつつある。 人材会社の前程無憂が先日同社のプラットフォームにて発表した「2023年度大卒者就業動向」によると、140の大手雇用主が採用した2022年度卒業生109,000人のうち、メーカーによる採用が全体の76%を占めており、半導体、電子機器、インターネット、ソフトウェア企業を含むハイテク産業が依然として最も多い割合であることが分かった。

今年に入り、雇用主が新卒者に最も多くの求人を出している職種は製品サイドに関する職や技術開発職であり、2022年以前のような営業職ではなくなった。雇用主は、新卒生の採用が新しい技術やツールの応用において有利であると見ており、新商品の普遍的なスマート化、利便化、スタイリッシュ化において、新卒生が新商品開発についてよりユニークで革新的なアイデアを持ち、複雑な問題を考え抜き解決する能力を有し、また商品の機能性や外観のデザインにおいて前世代を超える想像力と創造力を持つことを期待している模様だ。