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業界動態(2023年9月)

 

  【夏季サービス業の平均求人賃金は6,103元 上海市、北京市サービス業の平均求人賃金は月8000元を突破】

58同城は先日、夏季サービス業採用データを公開した。同データによると、サービス業人材に最も人気のある都市は北京市、広州市、深圳市、上海市となっている。具体的に見ていくと、職位需要が多いのはフード配達員、警備員となっており、貨物ドライバー、商業運転手の双方にも活発な求人活動がなされている。夏季サービス業の平均賃金は6,103元となっているが、夏季サービス業については求人者が提示する賃金と求職者の希望賃金との折り合いがほぼついており、例えば上海市の求職者希望賃金が平均8,745元であるのに対し、求人側は平均8,477元の賃金を支払っている。

 

  【上海市、研究開発員の女性比率が全国第二位に】

先日、2023年浦江イノベーションフォーラムの第2回女性科学者サミットが開催され、上海市における女性科学技術人材の発展(2023年)に関する報告書がまとめられた。報告書によると、2021年の上海市女性研究開発人材総数は98,300人で、同市研究開発人材総数の28.49%を占めており、また女性研究開発者の割合は全国2位で、全国平均より2.57ポイント高い数字となっている。報告書はまた、上海市ではハイレベルな女性科学技術人材への吸引効果が顕著に現れており、2023年7月現在、上海市にある2つのアカデミーにおける学識経験者に占める女性の割合は11.11%と、全国平均を上回っているとしている。

 

  【「2023年デジタル貿易発展協力報告書」発表】

国務院発展研究センター対外経済研究部の張基部長は、9月3日に開催されたサービス業貿易発展サミットにて「2023年デジタル貿易発展協力報告書」を発表し、世界のデジタル貿易の新たな発展動向や、主要国のデジタル貿易政策動向、世界のデジタル貿易ルール策定の新たな進展などの側面から、デジタル貿易の発展機会を示した。同報告書のデータによると、中国のデジタル貿易発展の規模と成長率は世界トップクラスとなっており、2022年の中国のデジタルサービス輸出入総額は前年比3.2%増の3710.8億ドルで、サービス業輸出入総額の41.7%を占めている。

 

  【上海市:「高度、最先端、人手不足」人材に対する雇用数量制限を緩和】

上海市人力資源社会保障局は先日、「上海市事業単位ハイエンド人材招聘弁法」と「上海市事業単位特設職位管理弁法」を発表した。これらの「弁法」では、「高度、最先端、人手不足」な人材の募集については、職位数と比率に制限を設けないとしており、また特設職位(アドホックポスト)の設置によって人材の誘致及び慰留の突破口としている。

また上海地区の事業単位における優秀な人材に対するポスト不足の問題について「管理弁法」は、特設職位設置の要件と職位数を明確に示しており、各事業単位は「事業の発展において緊急に必要とされる国内外の高レベルな専門的および技術的人材及びそのチームを誘致しなとき」等5つの状況に該当する場合は、誘致された人材及びチームに対して特設職位を設置し、事業単位の従業員数の5%または50人を超えない範囲でハイエンド人材及び稀少人材を採用することができるとしている。