【会員風采】コニカミノルタメディカルテクノロジー(上海)の従業員が造血幹細胞提供に成功。上海で592例目、徐匯区で55例目!(2023年10月16日)
今年23歳になる呉さんは、5時間の造血幹細胞採取の末、見知らぬ女子中学生への造血幹細胞提供に成功し、上海で592例目、徐匯区で55例目のとなる造血幹細胞提供者となりました。これは最近、上海の復旦大学付属華山病院でのでき事です。
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◆「この国で彼女を救えるのは私しかいない」
呉さんは大学を卒業したばかりで、現在コニカミノルタメディカルテクノロジー(上海)有限公司に勤務しています。呉さんは、大学三年生であった5年前、学内で開催された18歳の成人式上で造血幹細胞のドナー登録をしたことをきっかけに、中国骨髄バンク(CMB)に参加しました。そんな彼女はある日、中国骨髄バンクのスタッフから電話を受けました。スタッフは、彼女の血液サンプルが、血液疾患を患い外省市で治療を受けている14歳未満の少女の血液サンプルと適合したことを告げ、自身の造血幹細胞を提供することに同意するかどうかを尋ねました。
「この国で彼女を救えるのは、私だけかもしれない」。患者はまだ子供で、人生の種が芽生えたばかりでした。「私は同意します。彼女に生きていてほしいのです!」。呉さんはこの申し出を快諾しました。
◆「私たちは彼女の決断を支持する。」
9月のある日、呉さんは母親に付き添われて華山医院を訪れました。呉さんは病衣に着替え、彼女が言うところの「一級(3A)病院5日間の旅」を始めました。モビライザーの注射を受けた後、呉さんは頭痛などの副作用に見舞われましたが、母親はずっと彼女のそばについていました。
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呉さんの両親は、造血幹細胞を提供するという娘の決断を強く支持していました。また呉さんの母親には、同じく造血幹細胞の提供に成功した同僚がおり、幹細胞提供について詳しく知っていたため、あまり心配はしていませんでした。「子供の頃から、私たちは娘の決めたことをすべて後押ししてきました。今回も例外ではなく、私はずっと娘とともにいます。」
呉さんが勤めるコニカミノルタメディカルテクノロジーは、医療分野に特化した国際的企業です。同社の人事部長は、呉さんが造血幹細胞を提供することを知り、呉さんの為に、会社に1ヶ月の有給休暇を申請しました。同社の医療チームも、入社したばかりの呉さんへ専門的なアドバイスを提供しました。献血当日には、同社の主要な管理職の方々も慰問に駆けつけ、呉さんを励まし続けていました。
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徐匯区はその発展によって、企業が成長する上での豊かで安定した外部環境を作り出すことに成功しました。また区内企業も、積極的に公共的福祉への責任を果たしています。今年は、区商務委員会の推薦を受け、コニカミノルタメディカルテクノロジーのような外資系企業グループが徐匯区赤十字協議会に加入しており、救難活動など生活分野で活躍する姿をよく見かけるようになりました。
徐匯区赤十字会担当者は、「今年は徐匯区赤十字会の改革によって、より広範囲の質の高い民営企業や外資系企業が赤十字会に参加されるようになりました。同区赤十字会は、今後も社会参加の拡大に努め、徐匯区により多くの愛情を集め、より多くの善意を伝えていきます。」とコメントしています。
◆「安心してほしい。命の種は受け継がれている。」
少しずつ時間が過ぎていき、採血バッグも一杯になっていきました。
「造血幹細胞の輸送時間は8時間を切っており、またその間はずっと冷却しておかなければなりません」上海赤十字のスタッフはそう言っていました。もしこの時点で造血幹細胞がきちんと届かなければ、外省市の別の病院で無菌室に押し込まれ、免疫力をすべて破壊された子どもは命を失ってしまいます。まさに生死をかける時間での勝負です。
一方その頃、造血幹細胞の輸送担当スタッフは病棟の外で輸送の準備を進めていました。「採取した造血幹細胞は低温輸送ボックスに保管されており、空港と航空会社にも既に連絡を取っています。また細胞の活性を確保するために、我々は空港の優先使用許可も得ているので、セキュリティチェックを受けることなく直ぐに造血幹細胞を輸送することができます。どうかご心配なく! 私たちはこの生命の種を無事に届けます」。
午後2時、呉さんの期待の目差しの中、生命の特急便は出発しました。徐匯区を発った「生命急行」は、多くの人の新しい希望への期待を乗せて、旅立っていきました。
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来源:徐汇区红十字会
日语翻译:中智日企俱乐部智樱会