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業界動態(2023年12月)

 

  【2024年の全国普通大学卒業予定者数は1,179万人に】

12月5日に教育部と人力資源社会保障部が開催した「2024年全国普通大学卒業生の就職・起業に関するオンライン会議」によると、2024年、全国普通大学卒業生の規模は前年比21万人増の1,179万人に達する見込みとなっている。教育部は、関係部門と協力して就職促進政策をさらに改善し、市場に基づく社会化された就職ルートを拡大するとともに、就職・起業促進行動を実施し、大学卒業生のための質の高い就職サービスシステムの構築推進及び大学卒業生の就職促進に全力を尽くすとしている。

 

  【不足するAI人材、関連職の平均月給は5万5000元を超える】

脉脉高聘人材シンクタンクが先日発表した「2023年年次人材移動報告書」では、2023年のニューエコノミー産業における高賃金ポジション上位20位のうち、AI関連ポジションが10席を占めると指摘している。また、ミドル・ハイエンド人材の採用が多い20職種のうち、需給比が1未満の職種は、アルゴリズムエンジニア(0.69)、自然言語処理エンジニア(0.77)、ハードウェアエンジニア(0.99)、レコメンドアルゴリズムエンジニア(0.67)の4職種で、これらの職種で人材供給が不足していることを示している。このうち、AIアルゴリズムに関連する職種は、アルゴリズムエンジニア、レコメンドアルゴリズムエンジニア、自然言語処理エンジニアの3職種となっている。

 

  【業界の平均年収中央値はおおよそ20万元!上海市の生物医薬品産業の従業員総数、28万人に達する】

12月5日、2023浦東国際人材港フォーラム「産学研で人材の未来を語る」サブフォーラムの席上、上海市生物医薬産業振興センターの劉厚佳主任は、2022年の上海市における生物医薬品産業規模が8537億で前年比12.1%増となり、関連企業数が全国全体の15%近くを占めたほか、一定規模以上の生物医薬品産業規模以上の企業数は500社以上に上ることを明らかにした。2019年から2023年までの間、上海市の第一類革新医薬品企業と第三類革新医療機器企業の上場数はそれぞれ全国の4分の1と6分の1を占めており、全国トップクラスの水準を保っている。上海市の生物医薬品業界は給与水準においても全国をリードしており、同業界の2022年における年平均給与中央値は19.9万人民元、上海地区における同業界の給与上昇率は6.3%と、継続的な成長傾向を維持している。

 

  【過去5年間で13万5,000人以上の留学生が戻ってきた! 30万人以上の海外留学帰国者が上海で働き、起業している】

先日開催された2023年「上海滞在」グローバル留学人材プロジェクト交流会議において、上海市では過去5年間で13.5万人以上の海外留学経験者を招致したほか、現在30万人以上の海外留学帰国者が上海で就職し、事業を始めていることが分かった。上海市で活躍する優秀な海外留学帰国者は、この活気とチャンスに満ちた熱い土地で都市とともに成長し、現在6000社もの企業が彼らによって設立されている。また一部の帰国者は、学者や主任科学者、有名な企業家としてトップタレントに成長しており、彼らの存在は上海の近代化や都市の建設に重要な貢献をしただけでなく、オープンで寛容な国際都市である上海市を、何年にも渡って中国に帰国する海外留学生にとって最も人気のある有力な選択肢としている。