ホーム > HRニュース > 中国HRニュース> 業界動態(2024年1月)

業界動態(2024年1月)

 

  【中国労働力の平均年齢40歳に迫る 2023年中国人力資本報告書発表】

中央財経大学人力資本労働経済研究センターはこのほど、「2023年中国人力資本報告書」にて、中国の最新人的資源推計結果を発表した。同報告書によると、中国の労働力人口の平均年齢は39.42歳に上昇しており、労働力人口の平均教育年数は10.75年に伸びているほか、中国の労働人口の平均学歴における男女差は徐々になくなっており、中国の一人当たり労働力人的資本の上位5省は、北京市、天津市、上海市、江蘇省、浙江省の順となっている。

また報告書では、1985年から2021年にかけて、中国における労働力人口の平均年齢は32.25歳から39.42歳に上昇しており、うち都市部の労働力人口の平均年齢は33.03歳から39.16歳に、農村部の労働力人口の平均年齢は31.99歳から39.82歳に上昇していることが判明した。中でも地方の男性労働力の平均年齢は40歳を超えており(40.39歳)、全国で労働力人口が最も高齢なのは黒龍江省(41.17歳)、遼寧省(40.76歳)、吉林省(40.57歳)の3省で、いずれも40歳を超えている状況である。

 

  【「2024年AIGCアプリケーションレイヤートップ10トレンド白書」発表:2024年は人と企業にAIアシスタントの時代が到来する】

釘釘聯合は1月3日、国際的に有名なコンサルティング機関であるIDCと共同で、初の「2024年AIGCアプリケーションレイヤートップ10トレンド白書」を発表した。AIGC技術の発展に伴い、インテリジェント・アプリケーションは爆発的な成長を見せており、IDCは2024年までに世界で5億以上の新しいアプリケーションが出現すると予測している。これは、過去40年間に出現したアプリケーション数の合計に相当する数である。「白書」によると、2024年のAIGCアプリケーションのトレンドキーワードのトップ10は、アプリケーションレイヤーイノベーション、AIエージェント(人工知能本体)、独自モデル、スーパーポータル、マルチモーダル、AIネイティブアプリ、AIのインストルメンテーション、AIインクルージョンとなっている。

「2024年AIGC産業発展のトレンドはアプリケーションレイヤーの革新にある」。同「白書」は、AIGCアプリケーションがBtoBの取引や生産シーンにおいて主導権を握るものになると予測しており、中でも現在最も各企業の注目を浴びているナレッジ・マネジメントは、BtoB取引における企業顧客へ生産最適化経路の選択肢を増やし、直接的なコスト削減と効率化を実現するものとして期待を寄せられている。

 

  【増加から一転36万人減、高等教育進学者数8年ぶりに減少!】

マッキンゼー総合研究所が発表した報告書によると、高等教育の一部の分野や専攻科目では近年、社会的需要、産業の発展、キャリアや職業特性、就職市場の見通しなど様々な要因から、大学院進学者が後を絶たず、その傾向も高くなっている。データによると、国内の大学院に進学する学部新卒者の割合は、2018年卒の14.7%から2022年卒の17.9%へと年々増加を続けており、中でも医学部、農学部、理学部新卒者の大学院進学率は引き続きトップ3を維持している。

その一方で、2024年の全国修士入学試験の志願者数は2023年の474万人を36万人も下回っており、大学院入試の志願者数が過去9年間で初めて減少したことに懸念が広がっている。業界関係者は、大学院入学者数の減少はいくつかの要因によるもので、そのひとつの要因として学生の進学に対する費用対効果の低下が挙げられるとしている。