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業界動態(2024年8月)

 

  【2024中国データ関連職の招聘調査報告書発表】

先日発表された「2024年中国データ関連職人材採用調査報告書」からは、以下の重要な事実が読み取れる。

大多数の企業が研修手当や業績重視の福利厚生を提供しており、これは人材の継続的な育成に向けた長期的な投資や、業績重視の姿勢、優秀な人材への報奨メカニズムを反映したものである。スキル需要に関しては、データ処理・分析スキルの需要が最も高く、データプラットフォーム構築やデータ処理ツール開発などのデータ関連開発スキルがこれに続く。産業分布の分析結果から、データ職の採用需要は主にコンピュータ・インターネット、コンサルティングサービス、医学・生物学産業などに集中していることがわかる。

また、北京市、上海市、深圳市、広州市などの一級都市は豊富なキャリアの機会を提供しており、デジタル経済とハイテク産業の発展においてこれらの都市が主導的地位にあることを示している。企業の規模や業種を分析すると、中堅企業や民間企業がデータ関連職の採用を主導しており、これは市場の柔軟性や技術革新によってデータ関連職に対する喫緊の需要が生じた事と関連している可能性がある。

 

  【中国人の週労働時間は徐々に延長:6月の週平均労働時間は48.6時間、5年前より2.9時間増加】

先日国家統計局が発表したデータによると、6月の週平均労働時間は48.6時間で、過去6年間の同時期で2番目に長い結果となった。これは、2019年の同時期より2.9時間長く「週休一日労働」を上回る数字である。また、今年1月、2月、5月の週平均労働時間はいずれも過去6年間の同期間で最高となった。

2015年以降、全国企業労働者の週平均労働時間は徐々に増加しており、2023年の週平均労働時間49時間は過去20年間で最高となった。また、労働時間の伸び率は加速しており、2015年から2020年にかけての週平均労働時間は1.5時間増、2020年から2023年にかけては2時間増となっている。すなわち、年間52労働週を基準とすると、2020年から2023年にかけて、個人の労働時間が13日分増加したこととなる(※1日8時間労働の場合)。

 

  【今年上半年における我が国のカルチャー企業の営業収益、前年比7.5%へ】

国家統計局がこのほど発表したデータによると、今年上半期における全国の一定規模以上のカルチャーおよびカルチャー関連産業企業(以下「カルチャー企業」という)の営業利益は6兆4961億元で、前年同期比7.5%増加した。そのうち、新カルチャー産業の特色が色濃い16業種の営業利益は2,704億元で、前年同期比11.2%増加しており、一定規模以上のカルチャー企業全体の営業利益より3.7ポイント高くなっている。産業別にみると、カルチャー製造業の営業利益は1922.1億元で前年同期比5.4%増、カルチャー関連の卸売・小売業は1103.1億元で同6.3%増、カルチャーサービス業は3兆4709億元で同9.0%増となった。業種別では、ニュース・情報サービス業が8,768億元で前年同期比9.8%増、コンテンツ制作・生産業が14,628億元で同10.2%増、クリエイティブ・デザインサービス業が10,958億元で同6.7%増となった。 上半期における一定規模以上のカルチャー企業の経常利益は5,250億元で前年同期比8.9%増、営業利益率は8.08%で、前年同期比0.11ポイント増となっている。

 

  【7月の経済指標データ公表】

経済データ中の雇用情勢を見ると、都市部失業率が季節的に上昇したものの、雇用情勢は概ね安定していると言える。1~7月の全国平均都市部失業率は5.1%で、前年同期比0.2ポイント低下した。7月の全国都市部失業率は5.2%で前月比0.2ポイント上昇したものの、前年同月比では0.1ポイント低下している。本籍労働力の調査失業率は5.2%、外地労働力の調査失業率は5.1%となっており、うち外地農業戸籍労働力の調査失業率は4.9%だった。全国主要31都市における失業率は5.3%で、前月より0.4ポイント上昇したものの、前年同月より0.1ポイント低下した。また、全国企業就業者の週平均労働時間は48.7時間となっている。