業界動態(2024年9月)
【人社部:都市部の年間新規雇用は平均1300万人】
9月24日、国務院新聞弁公室は「高品質な発展を推進する」をテーマに記者会見を開催した。会見で、人力資源社会保障部の李忠副部長は、我が国の都市部における新規雇用は年間平均1300万人に達し、貧困脱却労働力の出稼ぎ規模は3000万人以上を安定的に維持しており、雇用情勢は全体的に安定していると紹介した。社会保障の分野では、社会保障体系の構築が加速し、世界最大規模の社会保障ネットワークを成功裏に構築しました。トップレベルの設計を強化し、年金保険、失業保険、労災保険の制度体系が絶えず整備・改善されている。皆保険計画を実施し、保険加入者数が着実に増加している。各種社会保険の待遇も安定的に引き上げられ、基金の収支と余剰規模が拡大し、業務管理サービスのレベルが絶えず最適化されている。これらは、民生の改善、経済発展、社会の調和に対する堅固な基盤を築いている。
【国家統計局:2024年8月消費者物価、0.6%上昇】
国家統計局はこのほど、2024年8月の消費者物価が前年同月比0.6%上昇したとのデータを発表した。消費者物価指数は都市部で0.6%上昇、農村部で0.8%上昇しており、食品価格は2.8%上昇、非食品価格は0.2%上昇、消費財価格は0.7%上昇、サービス価格は0.5%上昇している。
全国の消費者物価は1月から8月までの平均で前年同期比0.2%上昇しており、都市部で0.3%上昇、農村部で0.4%上昇となっている。また、食品価格は3.4%上昇、非食品価格は0.3%下落、消費者物価は0.7%上昇、サービス価格は0.1%下落している。
【商務部:新しいサービスアウトソーシングのビジネスモデルの発展を促進】
国務院情報弁公室は先日、国務院の政策に関する定例会見を開催した。席上、商務部サービス貿易・ビジネスサービス司の王東堂司長は、中国におけるサービスアウトソーシングの発展に触れた。それによると、中国のサービスアウトソーシングは昨今急速な発展を続けており、サービス業輸出成長の重要な原動力となっているほか、グローバル産業チェーンにおけるサプライチェーン構築の重要な要となっており、雇用、対外貿易、産業構造の安定に積極的に貢献している。商務部の統計によると、2013年から2023年までの間に、中国の外国向けサービスアウトソーシング契約額は623億米ドルから2154億米ドルに増加しており、その年平均成長率は13.2%に上っている。2023年の中国における外国向けサービスアウトソーシングの執行額は1514億米ドルと前年比10.6%増加しており、中国のサービス輸出額の40%近くを占めた。今年7月現在、中国のサービスアウトソーシング産業は延べ1,634万人の雇用を創出しており、そのうち大卒以上の学歴を持つ人は1,067万人で、サービスアウトソーシングは大卒者の雇用を吸収する重要な分野となっている。
商務部は、今後も積極的に有力なサービスアウトソーシング企業を育成し、企業の技術革新を促すとともに、産業チェーン、サプライチェーンの弾力性、安全レベルの向上を支援するとしている。また商務部は、サービスアウトソーシングの新形態の発展を加速し、デジタル製造アウトソーシング、クラウドアウトソーシング、プラットフォームの下請けなどの新形態がより大きく、より強く成長するようサポートし、製造業のデジタル化プロセスを促進することにより、雇用の場を拡大する構えを見せている。
【大規模モデル分野で求人は殺到せず ハイテク人材は争奪戦に】
先日発表されたスマート産業に関するレポートによると、今年に入って以降、(大規模言語モデル等の)大規模モデル分野の人材需給比は1.76となっており、全体的に人材供給が需要を上回っている。その一方、ハイテク人材の希少性は増しており、クラウドコンピューティング人材の需給比はわずか0.33と、1人の人材を3社が争う状況となっているほか、大規模アルゴリズムモデルに関する職位の平均月給は関連職で最も高い6万7500元以上の額となっている。
しかし彼らは「高給に伴う高ストレス」の状況に直面しており、実務者の30%は1日の平均労働時間が12時間を超えている。ニューエコノミー業界の職場の70%近くが大規模モデルを利用しており、そのうち38%が大規模モデルに対して使用料を支払っている。