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業界動態(2025年5月)

 

  【世銀が2025年度中国企業調査報告を発表、上海の22項目が世界最高水準に到達】

このたび世界銀行の公式サイトで、2025年度中国企業調査報告が発表されました。本報告書では、ビジネス環境に関する59の評価指標が含まれており、そのうち上海は22項目で世界最高水準に達していることが明らかになりました。報告によると、電力供給の信頼性においては、上海の企業が記録した停電回数および停電時間はいずれも「0」でした。金融サービスの利用に関しては、電子決済の手数料が「0」となっています。市場の公正な競争状況においては、企業がインターネットプロバイダーを変更する際の利便性に関する評価で、上海の企業は「96.2点」という高得点を記録しました。商業紛争の解決においては、商事調停の代替可能性の項目で、上海は「100点」を獲得し、いずれも世界最高水準に達しています。

さらに、納税にかかる時間、融資申請に要する時間、インターネットの安定性、仲裁の代替可能性、政府調達および入札の利便性といった評価項目においても、上海は世界でも先進的な水準に到達しています。

 

  【6割超のビジネスパーソンが「求人内容と実際の業務が不一致」と回答――『2025年 面接体験調査報告』発表】

このたび発表された『2025年 ビジネスパーソン面接体験調査報告』によると、64.7%のビジネスパーソンが「求人票に記載された職務内容と実際の仕事内容が異なっていた」経験があると答えました。募集時には「高度な専門人材」のように書かれていたにもかかわらず、入社してみると実際は「雑務もこなす何でも屋」だったという声が多く寄せられています。また、面接時のやりとりにおいて、求職者が最も嫌がる行動は「給与レンジをあいまいにすること」で、66.8%の回答者がこの項目を選びました。皮肉なことに、こうした“給与の霧”は、“職務内容の霧”とセットで現れることが多く、次に多かった不満は「仕事内容を明確に説明できないこと」で、回答者の47.8%が不快感を示しました。

 

  【ライブコマース高品質発展レポート:30以上の新職種が4,320万人の雇用を創出】

このたび中国国際電子商取引センター研究院が発表した『ライブコマース高品質発展レポート』によると、4億人以上の消費者とつながり、年間流通取引総額(GMV)が4.9兆元を超えるこの新たな業態が、強い成長力と持続性を見せています。データによれば、2024年の中国における職業ライブ配信者の数は3,880万人に達し、前年比で1.5倍の成長を記録しました。ライブコマースは、雇用を生み出す「新たなエンジン」としてだけでなく、農産品の販路拡大を支える「高速道路」としての役割も果たしています。さらに、AI技術の推進により、ライブコマースはよりスマートで規範的な新たな発展段階へと加速しています。