業界動態(2025年7月)
【最新の税収データが示す:中国の「新質生産力」が着実に育成・拡大中】
デジタル経済、高度技術産業、ロボット産業の3分野は、「新質生産力」の代表的な存在である。7月1日、国家税務総局の情報によると、5月末に終了した2024年度の法人所得税の確定申告データによれば、これら3分野で法人所得税の減免総額は1.97兆元に達し、総営業収入は前年比7.1%増、利益総額は前年比5.2%増となった。2024年度、デジタル経済およびその中核産業の営業収入と利益総額は、それぞれ前年比5.9%、2.7%の成長を記録した。特に、情報通信、ソフトウェア、情報技術サービス業の営業収入と利益総額は、それぞれ前年比11.5%、13.2%と大きく伸びた。バイトダンス、テンセント、アリババなど主要13社の営業収入と利益総額も、それぞれ前年比11.9%、19.7%と大幅に成長しており、デジタル技術による経済発展への深い貢献が際立っている。
【今年、全国の技工学校で130万人の新規学生を募集予定! 入学年齢の制限も適度に緩和】
最近、中国人力資源社会保障部の発表によると、今年、全国の技工学校では130万人の新規学生を募集する計画であり、あわせて募集対象の範囲も拡大される予定である。統計データによれば、2024年末時点で全国には2,440校の技工学校があり、在校生は428.7万人に達している。2024年通年では、新規入学者数は157.2万人、卒業予定者は126.5万人、卒業生の就職率は97%となっている。また、社会人向けの技能研修は延べ588.7万人に実施され、その中で78.6万人の高度技能人材が育成・訓練された。
【『2025年大学生就職展望レポート』が発表】
将来性があり、収入面でも期待できる職業とは?最近発表された《2025年大学生就職前景研判および大学入試志望選択ガイド》によると、新興産業や未来産業は現在「人材蓄積期」にあり、一方で漢語言文学(中国語・中国文学)や金融学といった分野の専攻については、スキルの更新・再教育への関心が必要だと指摘されている。学部別の給与ランキングでは、理工系専攻の優位性が依然として顕著である。「職歴3年の人材における平均月給TOP50専攻」の中で、新たにランクインした「ロボット工学」はトップ10入りを果たした。「電子科学と技術」専攻は引き続き1位の座を維持しており、同分野の学習内容はロボット機器の研究開発にも密接に関連していることから、今後も注目度は高いと見られる。一方、「ソフトウェア工学」や「コンピューターサイエンスと技術」の2大専攻は、近年ランキングを徐々に下げており、コンピューターサイエンスは今回、初めてトップ10圏外となった。