中智日本企業倶楽部・智櫻会会員企業がESG中国·創新年会(2025)に出席し大賞を受賞(2025年10月24日)
2025年10月24日、中国企業改革発展研究会(以下「中企研」)と首鋼集団有限公司の共催によるESG中国・創新年会(2025)及び第1回ESG国際博覧会が北京首鋼パークで開催されました。第12期全国人民代表大会財政経済委員会の幹部、全国政協常務委員、中企研会長、国務院国資委元党委員委員・秘書長、数十社の中央企業の董事長などのリーダーに加え、「政府部門、中央企業、地方国有企業、主要民営企業、外資企業中国本部の高級幹部、研究機関、社会組織」から約1,000人のリーダー、来賓、代表が参加しました。
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ESG中国·創新年会(2025) |
『2025年度ESG卓越実践報告』は、本年会で発表された注目の報告書のひとつです。今回初めて、中智が推薦する外資系企業が「企業申請・資料の一次審査・専門家審査・社会公示」の4つのステップを経て選考され、最終的に6社の外資系企業が選ばれ、表彰台に上がりました。日本企業倶楽部・智櫻会の会員企業であるキヤノン(中国)とソニー中国は、中智集団、中核集団、中国石油、国家電網、中国華能、中国華電、国家電投集団、中国移動、中国一汽、中糧集団、中国五鉱、中国建築、華潤集団、中国節能、中国機械総院、中塩集団、中国建材集団等の中央・国有企業を中心とする36社が、213社以上の申請企業の中から『報告』に選出された。
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『2025年度ESG卓越実践報告』発表式 |
会議期間中、15の分会が開催されました。中企研と中智集団の共催、中企研持続可能発展工作委員会、HRoot及び責任雲研究院の運営により有名企業ESG持続可能発展サブフォーラムが行われました。フォーラムには、政府部門、中央企業、著名多国籍企業及び学術機関から多数の来賓が集まり、ESGの国内実装の道筋や持続可能な発展における人材基盤などの核心議題を巡って、深い議論が行われました。
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著名企業ESG持続可能発展フォーラム |
フォーラムの開会にあたり、中国企業改革・発展研究会副会長、人的資源管理専門委員会主任、国務院国資委定年退職幹部管理局元局長の范建林氏が挨拶を行いました。
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中国企業改革・発展研究会副会長、人的資源管理専門委員会主任、国務院国資委定年退職幹部管理局元局長 范建林氏 |
続いて、中智集団党委副書記の張傑が主催者を代表して歓迎の挨拶を述べました。
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中智集団党委副書記張傑 |
ESG専門家シンクタンクの任命式が開催、業界のトップレベルの知恵を結集
フォーラム期間中、ESG専門家シンクタンクの任命式が開催されました。中国企業改革・発展研究会第一副会長の劉明忠氏と中智股份党委書記・董事副総経理の李双が、任命された専門家に証書を授与しました。日本企業倶楽部・智櫻会会員のキヤノン株式会社副社長執行役員、キヤノンアジアグループ総代表、キヤノン(中国)社長兼 CEO小澤秀樹氏、キヤノン(中国)企業マーケティング戦略本部高級総経理の金子裕介氏、博邁立鋮投資(中国)董事副総経理の孫海雄氏、と中国で活動する著名なフォーチュン500外資系企業のCEOが栄えある任命を受けました。このシンクタンクの設立により、業界のトップレベルの知見が集結し、中国におけるESG体系構築に対して、持続的な理論的支援と実務的洞察が提供されることになります。
基調講演のセッションでは、キヤノン(中国)企業マーケティング戦略本部高級総経理の金子裕介氏が、生き生きとした基調講演を行いました。講演では、キヤノンが中国においてCSRから持続可能な発展戦略へと進化してきた道のりを振り返るとともに、『キヤノン(中国)2024-2025持続可能発展報告』の正式発表を盛大に行いました。キヤノン(中国)と中智股份の人的資源分野における安定した協力関係は、ESG実践に堅実な基盤を提供しています。
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キヤノン(中国)企業マーケティング戦略本部高級総経理の金子裕介氏 |
パネルディスカッションのセッションでは、中智股份党委副書記・ESG責任者の陶駿がモデレーターを務め、金光APP、アストラゼネカ中国、Proterial博邁立鋮、クラフト・ハインツ(中国)の企業代表とともに、「ESGグローバル戦略におけるローカライズ実践」をテーマに深く議論しました。日系企業会員を代表して、博邁立鋮投資(中国)董事副総経理の孫海雄氏が、実際のビジネスにおける具体的な事例や感動的なエピソードを紹介し、「ESGグローバル戦略におけるローカル展開」という核心テーマについて、登壇者たちとともに意見を交わしました。
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パネルディスカッション |
また、HRootが主催する「ESG卓越実践」事例表彰には、世界を代表する多数の企業が応募し、最終的に100社を超えるエントリーの中から29社が厳格な選考を経て、「卓越事例」と「ベンチマーク事例」の栄誉をそれぞれ受賞しました。
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卓越事例受賞企業(順不同):アストラゼネカ中国、ブリジストン、キヤノン(中国)、クラフト・ハインツ(中国)、メドトロニック、ソニー中国、太古地産等9社。
ベンチマーク事例受賞企業
ベンチマーク事例受賞企業(順不同):AkzoNobel、北控水務集団、北京人寿、ブラザー機械商業(上海)、中金公司、dnus中国、金紅葉紙業、IQAir、明略科技、金開新能、Proterial博邁立鋮、REMY MARTIN、裕融リース、上海太太楽、Vaillant中国等20社。
今回のESG中国創新年会には、中智日本企業倶楽部・智櫻会会員企業であるキヤノン(中国)、ソニー中国、博邁立鋮、ブラザー機械、伊藤忠(中国)集団、東芝中国、富士通(中国)信息系統、浜松光子学商貿(中国)等の企業代表が出席しました。
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中智日本企業倶楽部・智櫻会会員と中智股份代表との集合写真 |
ESGは既に、グローバルな持続可能な発展を支える共通言語となっています。しかし、発展段階や監督管理体制の違いなどにより、国際的なESG基準と中国のESG基準の間には、基本的な方向性、実施の重点、関心テーマなどに一定の差異が存在しています。今後、中智は日系会員企業に対し、引き続き学びと交流の機会を提供し、来年にはさらに多くの日系会員企業が中国の舞台で活躍することを期待しています。
記事:中智日本企業倶楽部智櫻会