中智2025年人力資源調研データ発表(2025年11月06日)
世界経済の構造が大きく転換し、国内の転換・高度化が加速する重要な時期において、中国経済は複雑な環境の中でも強い耐性と発展の柔軟性を示しています。2025年上半期、中国経済は5.3%の成長率で着実な回復を見せ、全国的に「困難に立ち向かいながらも、全体として安定し、安定の中に好転が見られる」状況となっています。
「2025年中智調査研究報告」の内容は順次発表される予定です。11月5日に中智諮詢が皆様のもっとも関心の高いデータの一部を発表しました(4,284社、うち外資系企業17%を対象とした調査データです)。詳細については、12月4日に中智日本企業倶楽部より開催するオフライン発表会で公表する予定です。
企業昇給状況
昇給を実施した企業の割合
2025年には、昇給を実施した企業の割合が60%に達し、22.8%の企業は昇給予算を前年と同水準に維持しており、多くの企業が依然として報酬によるモチベーション向上の重要性を認識し、昇給を通じて中核人材の定着を図っていることがうかがえる。
一方で、給与を据え置いた企業は18%、減給を実施した企業は10%となり、いずれも前年より明らかに減少した。
給率の動向
過去10年間、市場全体の昇給率は「波動的な下降傾向」を示してきた。2025年の市場全体の平均昇給率は4.2%で、2026年は4.0%と、より安定・緩やかな推移になると見込まれる。
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同時に、「業種間の二極化」および「高成長業種ほど高い昇給率」という特徴が一層顕著になっている。エネルギー・電力業界は5.2%で、2025年に最も高い昇給率を記録した。これに、集積回路(半導体)業界、インターネット業界、ハイテク産業、医薬・ヘルスケア業界が続いている。一方、金融、不動産、建設・エンジニアリング業界などの昇給率は相対的に低い水準にとどまっている。
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上記のデータは、中智諮詢が11月5日に発表したものです。
編集・翻訳:中智日系企業倶楽部・智櫻会