業界動態(2025年12月)
【11月の中国製造業PMIは49.2%、景況感は改善】
国家統計局サービス業調査センターおよび中国物流・購買連合会が発表したデータによると、11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2%となり、前月比0.2ポイント上昇した。生産指数と新規受注指数はそれぞれ50.0%、49.2%まで上昇し、いずれも前月から改善し、製造業における供給・需要の両面で回復がみられた。企業規模別では、小型企業のPMIが49.1%に上昇し、過去6カ月で最高水準となった。中型企業のPMIは小幅に上昇した一方、大型企業のPMIは低下した。ハイテク製造業のPMIは10カ月連続で景気判断の分岐点を上回り、関連産業は引き続き成長を維持している。
また、生産・経営活動予想指数は53.1%に上昇し、製造業企業の短期的な市場見通しに対する信頼感はやや強まった。
【2025年「人工知能+」産業エコシステム大会、北京で開幕】
12月2日、2025年「人工知能+」産業エコシステム大会が北京で開幕した。中国インターネット協会が主催し、「知能が価値を付与し、産業チェーンを連動させ、エコシステムの共鳴を生む」をテーマに開催された。多数の業界専門家や政府・企業関係者が出席し、AI産業エコシステムの構築について議論が行われた。工業・情報化部の関係責任者は、産業基盤の強化や実用化シーンの開拓など、4つの重点的提言を示した。大会では、第1回「AIリーディングカップ」コンテストの表彰式が行われたほか、「人工知能+産業発展シリーズ報告書」および複数の業界標準が発表された。さらに、県域におけるAI応用普及、地方との連携推進行動などの重点プロジェクトが始動し、政策解説、技術展示、ニーズのマッチング、成果の事業化を一体化した総合的なエコシステム・プラットフォームが構築された。
【《2025年中国民営企業国際化発展報告》を発表】
《2025年中国民営企業国際化発展報告》がこのほど発表された。報告によると、中国の民営企業は海外での事業規模をさらに拡大し、国際化水準が向上している。同報告は、全国工商業連合会が、海外資産、輸出入貿易、対外投資、海外工事請負、対外労務協力などの国際事業を展開する4022社の民営企業を対象に実施したアンケート調査をもとに作成された。データによれば、2024年の国際化民営企業の海外収入総額は5兆2149.66億元で、前年比11.93%増となった。純利益は2兆1087.99億元で2.78%増、輸出額は3兆2839.04億元で11.21%増、海外従業員数は85.40万人で9.61%増となった。全体として経営成績は安定しており、特に輸出額の伸びが顕著で、輸出の貢献度が高く、多くの業種で企業が利益を確保していることが示された。