ホーム > 日企培训室 勉強会のお知らせ
> 10月19日中智日本企业俱乐部---2017年総第20講 《2017年在中国日系企業給与データの共有と運用》開催のご報告

定期セミナー・イベント

10月19日---2017年総第20講 《2017年在中国日系企業給与データの共有と運用》開催のご報告

  さる10月19日(木)、2017年第20回講座、中智智櫻会第5回講座を「中智上海会議中心」で開催しました。

  中智上海会議中心:中智グループ専用研修ルーム。淮海路上海図書館前。

  開催に先立ち、中智日本企業倶楽部部長の馮串紅から、今回データを調査分析した中智調研の紹介と、最近の給与報酬に関する日系企業の課題について説明しました。

  今回のセミナーには、KDDI、常石、マタイ貿易、新日鉄住金軟件、YKK、大正リポビタン、東電化、アルプス電気、三菱汽車、リクルート、京瓷信息、郵船商事能源科技、平田機工、愛科昇振動機械、求歩申亜信息、迪恩士、倍楽生、鐘化、ヒューマン、ジェトロなどの企業及び機構に参加いただきました。

  本セミナーは第1部での最新給与データの共有、第2部で2017年在中日系企業データディスカッション---Q&Aを行いました。

  前半の講師は、日本企業倶楽部の会員諮詢経理の新井宏昌が担当し、「2017年 在中日系企業報酬データの共有と人材激励」をテーマに、中智調研が収集した全国4万7千社データの中から、日中欧米の主要企業2800社(うち日系企業500社)を抽出して分析したデータを、参加企業の皆様と共有しました。

  講演では3つのパートに分けて解説しました。

  まずパート1では、世界経済と中国国内経済の最近の動向について確認しました。世界経済について、先進国では日本が2014年頃から回復に転じている点、新興国では中国とインドが高い成長率を維持している点について確認しました。

  中国国内経済の動向については、緩やかに安定していると指摘し、10M、166.3%、90%という数字をキーワードに不動産動向、非金融業のレバレッジ率、国有企業改革について解説しました。

  さらに新しい経済の動きを、共有経済、新興技術、消費場面に分けて紹介し、組織変革の新しいトレンドと雇用と人材管理に与える影響について解説しました。

  続くパート2では、中智調研が調査した人材採用、人材の慰留、給与調整に関する最新データを共有しました。

  人材採用に関して、今年は全体的に企業の業績がよく、離職率も去年を上回っている状況を紹介し、業界別、投資国別、地域別の離職率データを詳細に解説し、人材の離職を予防するためには離職理由の分析が欠かせないと述べました。

  続いて業界別、投資国別、地域別の昇給実績と2018年の最新予測データを共有しました。その中で、2018年の昇給率は今年を下回る見込みであると示しました。

  さらに社員福利に関して、企業が採用している福利項目、社員一人当たりの福利予算、今後2年間の福利計画や若い社員が望む福利項目等についての調査データを紹介しました。近年では、金銭的な福利だけでなく、体験型の福利であるイノベーション式福利が注目されていると述べ、実際の企業の実施例を紹介しました。

  パート3では、研究開発人員、現場ワーカー、新卒生に分けて、それぞれの激励項目や金額についてデータを紹介しました。最後に、新卒生の募集状況と優秀な新卒生の募集が難しい原因について解説しました。その中で、新卒生の募集には、会社の知名度が大きく影響しており、特に日系企業に多いBtoBの企業では、大学での就職説明会を積極的に行うなど、学生の間での知名度をアップさせることが不可欠であると述べました。

  第2部の2017年在中日系企業データディスカッション---Q&Aでは、参加者からの質問に対し、中智調研総監 楊阿蘭が解説、日本企業倶楽部部長の馮串红が司会と通訳を担当しました。

  セミナーに参加されたジェトロ貿易投資顧問の王淅様から、最近の日系企業の課題について、人事労務の相談は減少傾向にある。優秀な人材の流出原因について、金銭的な理由だけでなく、子供を良い学校に入れるために会社を選んでいる側面があり、この点を日系企業はキャッチアップ出来ていないのではないか、と指摘されました。また、環境規制や人件費、許認可規制等の問題について上海市政府に対して意見を提出するなど、日系企業の経営環境改善に対するジェトロの取り組みを紹介していただきました。

  参加企業様からは、優秀な人材の引き抜き、郊外工場の場合の通勤の問題、外地戸籍社員の子供の学校問題等について、参加企業の取り組みや、楊阿蘭総監や馮部長からは在中企業の状況など積極的な意見交換を行いました。多くの受講者が熱心に質問され、盛況のうちに終了しました。

  「中智日本企業倶楽部培訓室」で実施するセミナー・学習会に関心をお持ちの企業様には詳細実施スケジュールもお渡しできます。お気軽に弊社会員サービス部までご連絡ください。  

       

講義風景1


講義風景2

 

講義風景3


講義風景4

 

  


【目的】

  1、国内外の最新の経済成長状況、在中日系企業の現状や、各業界の動向、人的資源管理の傾向を理解します。
  2、最新の労働市場における賃金データを知り、また賃金の設定や調整、人材招聘、報奨、人材の引留めへ有益なデータを知ることができます。
  3、人的資源の量化管理を理解することで、経営管理効率向上の一助となり、また従業員の満足度とモチベーションの向上に役立ちます。


【主な内容】

   第一部分 最新人材流動、昇給と職位報酬データの共有
  1、人材流動データの分析、業界別、地域別、タイプ別離職率
  2、注目の成長企業、高ベースアップ企業:業界別、地域別、タイプ別、業績別で企業における賃金調整率
  3、業界別、地域別報酬データの公開
  二、従業員の活性化は、組織価値の原動力
  1、新生代従業員の激励
  2、研究開発従業員の激励
  3、ブルーカラー従業員の激励
  4、業績考課とモチベーションの新しい取り組み
  三、2017年在中日系企業データディスカッション---Q&A

    【講師紹介】  

  【講師】楊 阿蘭
中智諮准調研中心華東地区執行総監