> 11月26日中智日本企业俱乐部---2018年第25講 総第124講《日本語ビジネスメールの書き方》開催のご報告
定期セミナー・イベント
11月26日---2018年第25講 総第124講《日本語ビジネスメールの書き方》開催のご報告
2018年11月26日、中智日本企業倶楽部・智櫻会日本語力の底上げシリーズ講座の第3講『日本語ビジネスメールの書き方』講座を中智研修室で開催しました。この講座では会員企業から30名余りの受講生が参加し、日本語メールや、報告文等によく見られる問題の解決法を共に学びました。
|
今回のセミナーには、ホンダモーター、三井金属、帝人商事、新日鉄住金ソリューションズ、アルプス電気、東芝電子、サクラクレパス、ブラザー機械、ミズノ、堀場製作所、カワベ、KOSE、ナ・デックス、エクセン、柴田電子、清和、芙蓉総合リース等の企業から営業部、人事総務部、財務部、生産管理部等の方々に参加していただきました。
開催に先立ち、中智日本企業倶楽部・智櫻会の馮串紅部長より今回のセミナー趣旨について説明しました。
在中日系企業が現地化グローバル化を進める中で、中高層管理職にも中国人幹部が増加しつつあり、彼らは日本本社や現地駐在員と交流する重責を担い、営業部門の従業員は日本の顧客とコミュニケーションをとる責任を負っていおり、日本語ビジネスメール、報告書等の文書作成が不可欠になっています。特に社外メールは会社のイメージを代表し、適切な日本語表現は極めて重要といえます。そこで今回、中智日本企業倶楽部・智櫻会日本語学習シリーズ第3講として『日本語ビジネスメールの書き方』をテーマに取り上げました。皆様が正確な文章の書き方を理解し、ビジネスEQをより向上される事を期待します。前回に続き著名日本語教育家で、同時通訳専門家の王建明先生に会員企業に向けて講義をしていただきます。
|
セミナーの講師は、王建明先生が担当しました。王先生は80年代に上海外国語大学で日本語を専攻し、日本の著名校で修士号を取得、大学講師や同時通訳を務めた後、上海工程翻訳協会理事、上海通訳資格試験評議委など多くの職務を務めるなど、30年にわたり中日言語による交流事業に取り組んでこられました。
|
セミナーでは、ビジネスメールの基本的な規則とマナー、書き方、内容、場面ごとのよく使用する書き方と注意点等について取り上げました。
王先生は、まずビジネスメールを「社内向け」と「社外向け」に分けて解説しました。社内メールは、指示、連絡、報告が主な機能であり、ビジネスメールでは迅速、正確、簡潔な表現を使用する必要があると述べました。対して社外メールは会社のイメージを代表しており、正確さ、簡潔さ、理解しやすさ等の基本要素に加え、表現上ビジネスマナーにも十分な注意を払わなければならず、これらの言葉遣いに注意する事はビジネス上のEQが非常に試されると指摘しました。
王先生は、敬語の使用法から始め、メール相手の身分と専門背景の考慮、5W3H確認法、結論の優先、要点帰納法、事実と意見の区別、簡潔な文章作成等の分野について、豊富な事例を示しながら、日本語表現からビジネスEQまで詳細に解説しました。
その中で、王先生は業務でよく使う日本語ビジネスメールの書き方を重点的に解説しました。メールの件名、呼称、署名等の書き方、および感謝、依頼、謝罪、催促、訪問等の日常場面についての模範事例集を提供しました。これら実用的なツールは、皆様が講義の後に復習したり日常業務の中でいつでも確認したりするのに非常に便利です。
|
|
|
講義の内容について、皆様から多くの反響が寄せられ、今日学んだ知識は自分の仕事に対して非常に役立つとの感想をいただきました。
「様々な対象、様々な場面での書き方についての解説は非常に役立つ。」
「報告を纏める際には最初に主題と結論を書き、筋道だっている必要がある。」
「ビジネスメールの書き方が理解できた。」
「5W3Hの方法は比較的優れており、今後メールを書く際に内容を再確認して送りたい。」
「自分の何が間違っていたか理解できた。今日のセミナー内容を必ず仕事で活かしたい。」
「事例が豊富で、日常のメールで直接使用でき、非常に実用的だと感じた。」
|
半日間の集中的な学習を経て、今回の《ビジネスメールの書き方》特別講座は盛況のうちに終了しました。営業、財務、人事、生産管理等の部署の受講生たちは、王先生の巧みで厳格な日本語表現と美しい発音に感銘を受け、日常業務の中だけでなく、大きく成長するには、日本語の勉強もさらに磨きをかける必要があると皆様が感想を述べていました。
中智日本企業倶楽部・智櫻会では、2019年も引き続きビジネス日本語力の底上げシリーズ講座を開催して参りますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
【講座の趣旨】
日系企業の業務において、日本人の顧客と接する職位や本社との連絡が必要な職位、また日本人経営層に報告が必要な職位にとって、ビジネスメールを正しく書くことは非常に重要な能力です。ビジネスメールを上手に書くには、日本語の文章力、ロジカルシンキング、ビジネスマナーなどの能力が要求されます。日系企業従業員のメール作成能力を高めるために、ビジネス日本語力の底上げシリーズ3回目の研修として、「ビジネスメールの書き方」セミナーを企画しました。
【講座の収益】
1.ビジネス文書のマナーを理解する
2.仕事で使われるメールの形式と内容を学ぶ
【講義内容】
1.ビジネス文書の基本ルールとマナー
2.ビジネス文書の形式
3.ビジネス文書の内容
4.印刷する際に、特に気をつけること
【講師紹介】
上海外国語大学日本語学科卒、東京都立大学人文学部比較言語学研修生課程及び上海対外貿易学院法学部国際経済法修士課程修了。
上海鉄道学院に日本語講師として6年間勤めた後、東京都立大学大学院で比較言語学を研修。修了後、日本で社団法人日本生花配達協会国際部、株式会社阪和興業人事部等を歴任。1998年上海対外貿易学院日本語教育研究室の勤務を経て、2000年上海集慧林ビジネスサービス有限公司を立ち上げ、2003年には上海で唯一の通訳養成学校を設立。
中国翻訳協会会員、上海工程翻訳協会理事、国家人事部全国通訳翻訳専門資格試験指定教材編集員、上海通訳資格試験審査員