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2022年11月3日----中智日本企業俱乐部智櫻会研修 【「2022年真の日中ビジネス異文化」交流会を開催】
中智上海经济技术合作有限公司中智企业俱乐部培训室系列
【「2022年真の日中ビジネス異文化」交流会を開催】
11月3日、中智日本企業倶楽部智櫻会と日経BP中国社の共催による在上海日系駐在員向け『2022年真の日中ビジネス異文化--コロナ下特別編』講座を上海市内で成功裏に開催しました。
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今回の交流会には、旭化成、キーエンス、伊藤忠商事、堀場(中国)、日立金属、湯浅商事、上海凱讯通信工程、三井繊維物資貿易、IAI、ブラザー機械商業、コマツ(中国)、ホンダ、瑞穂信息系統、清和、JNC、理光感熱技術、村上貿易、コニカミノルタ光学儀器、アマダ、英領企業管理、騰龍光学、大阪府事務所等の会員企業から日本人駐在員の皆様にご参加いただきました。
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開催に先立ち、大阪府上海事務所の南浦 秀史所長からご挨拶をいただきました。挨拶の中で、南浦所長は友好都市である上海と大阪の友好交流の歴史や、自分自身が92年に北京へ短期留学した経験を紹介されました。
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交流会の講師は、中智日本企業倶楽部智櫻会の馮串紅部長が担当しました。
本講座の冒頭から「異文化」のテーマを深く展開しました。駐在員の皆様は日本から中国へ派遣されたグローバル人材であり、異文化能力はグローバル人材にとって不可欠な能力です。異文化コミュニケーション能力を高める最も重要なポイントは、まず自分の考えを理解し自分の言葉で理解できるようになる「自知」、相手に自分の考えを理解してもらい相手を理解する「交流」、そして共通の目標を定める「共識」であると述べました。
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続いて、事前に行った参加者アンケートから講座参加者の中国赴任期間統計データを紹介しました。研修では、5、6人のチームに分かれて自己紹介を行い、チーム名を決めていただきました。チーム名は、初心、チーム大阪、LOVE上海、フルカブなどと名づけられました。
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各チーム内の自己紹介で互いに打ち解けたところで本題へ進みました。初めに、コロナ下の中国について、社会・企業・人の観点から解説しました。
まず、社会について、産業の回復、国潮熱、就職状況等をキーワードに説明しました。 企業について、中国全体に対する影響と国有企業、民営企業、欧米企業、日系企業における影響を分析しました。その中で、中国全体では、国有企業のリード役が目立っており、在中外資企業のうち、日系企業では改革が目立っており、内部制度の見直しや駐在員の減少等が見られると述べました。
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続いて、「中智日本企業倶楽部 真のビジネス異文化調査研究報告--コロナ特別編」を発表しました。本調査は、10月10日から18日にかけて実施し、計235社の日系企業327名(日本人185名、中国人142名)から回答をいただきました。調査報告から、在中日系企業の人間本位の文化がよく反映されていると同時に、多くの課題が明らかになりました。中智日企倶楽部高級顧客経理の陳亮から、中国人社員から見た日本人駐在員と日系企業文化や制度に関するアンケート結果を共有しました。日本人駐在員について、優れた計画とプロセス、責任感、忠誠心、高いリスク意識、真面目さ等の特徴が評価されており、反対にイノベーション力の欠如、中国速度に対応できていない、中国現地モデルの理解不足等を改善して欲しい等の現地社員からの声を共有しました。日系企業の文化や制度について、人間関係が簡潔、プロセス化標準化が進んでいる、雇用が安定している、人間本位等の特徴が優れた点として挙げられ、反対に報酬制度が中国の実情と合わない、雇用ではなく協力という意識改善が必要、柔軟性に欠ける等の意見を紹介しました。
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その後、チームごとに日本人駐在員から見た中国人社員の長所や改善して欲しい点、中国企業の長所や弱みについてチームごとに議論し、発表していただきました。中国人社員の良い点としては、「仕事熱心」「仕事のスピードが速い」「楽観的」「優秀な人が多い」等の意見が出されました。中国人社員に改善して欲しい点としては、「失敗を認めない」「計画を立てるのが苦手」「指示待ちが多い」等の意見が出されました。中国人社員の良い点や悪い点の原因を議論する中で、ある駐在員は、「中国人と日本人の間の差よりも、個人差が大きいのではないか」と感想を述べられました。
中国企業の長所としては、「スピードが速い」「投資規模が大きい」「トップダウン」等の意見が出されました。弱みとしては、「計画性に乏しい」「個人の裁量が大きい」「担当者が頻繁に変わる」等の意見が出されました。
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記念撮影と休憩自由タイムをはさみ、後半では日経BP中国社董事長総経理の長谷川直樹氏をファシリテーターに参加者全員によるディスカッションを行いました。
冒頭、日経BP中国社の長谷川氏から、自身の記者としての経験を踏まえ、日本企業がグローバル化するにともないグローバル人材の育成が課題となってきた歴史を解説しました。そして、グローバル人材について「日本人としてのアイデンティティや日本の文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション能力、主体性と積極性、異文化理解の精神等を身につけたさまざまな分野で活躍できる人材」という日本政府のグローバル人材のついての定義を紹介し、異文化理解の精神を身につけることはグローバル人材として活躍するために必要不可欠な能力であると述べました。
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ディスカッションではまず、日本でよく問題となるハラスメントに対する日中の考え方の違いについて議論しました。
これについて、馮串紅部長は、日中でハラスメントに対する考え方に大きな違いはなく、「ハラスメントではない」と認められているのであれば、中国でも問題になる可能性は低いと述べました。
これについて、駐在員の研修を担当しているある参加者は、「当社ではハラスメントについて、特別な教育をすることはない」と発言されました。
さらに、参加者から具体的な事例をあげて、この場合はハラスメントに該当するかどうか深く話し合いました。
続いて、従業員の定着について議論しました。長谷川氏は、日本と比べ中国の離職率が高い現状を紹介し、就職に対する日中の考え方の違いを指摘しました。
馮串紅部長は、中国人従業員に愛社精神を持ってもらうには、明確な評価制度が重要であると述べ、特に若い世代の従業員は、業績がすぐに評価されなければ我慢できずに外にチャンスを求める傾向にあると指摘しました。また、福利厚生について、従業員本人だけではなく、家族にも喜ばれるような制度を工夫するとより効果的であると述べました。
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次いで、昇給制度について話し合いました。その中で、馮串紅部長は、日系企業は一律昇給の傾向が強いが、中国ではコア人材の昇給率を高くして、一般的な人材は昇給率を低くするなど、メリハリのある昇給を行う企業が多いと述べました。参加者からは、自社のインセンティブ制度や降格制度の導入事例や課題について共有していただきました。
最後に、新卒採用について話し合いました。ある参加者は、「非常に頭がよく優秀だと思い採用したが、実際の職務に合わない場合が少なからずある」と述べ、採用時にどの様な人材を求めているのか明確にしておく必要があると指摘しました。
ディスカッションでは、現地化推進を経験された伊藤忠商事の千代丸人事部長、湯浅商事の功刀副総経理、ホンダモーターの中井開発部長、アマダの宮本総経理も、積極的に参加者からの質問に回答され、非常に良い雰囲気の中で議論が盛り上がりました。
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議論が尽きない中、終了時間を迎え、馮部長から日本人駐在員に対しするアドバイスを述べました・「皆さんには、中国の社員に好かれる幹部になってほしいと思います。中国人社員からは、日本本社から派遣された駐在員を優秀な幹部として見ています。それに応えるため、自分の足りない能力を引き上げるような努力をすることが大切です、それには語学力も含まれます。中国語を話せるよう学習し、日本語の話せない社員とも交流できるようになると、中国人社員からのイメージが変わります。そして、犠牲精神を示すことも大切です。中国人社員のために本社と交渉している態度を示すと、信頼感も上がるでしょう。」
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講座終了後、参加者を代表して大阪府上海事務所の南浦様にお疲れ様の気持ちを込めて乾杯の音頭をとっていただきました。全員で青島ビールを手に取り、皆様の仕事のご発展と駐在生活の心身の健康祈り乾杯しました。日系駐在員の歌――智櫻会会歌「同じ空の下」を紹介しました。
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文化は違えど心は一つ 2022年智櫻会《真の日中ビジネス異文化》講座は成功裏に終了しました。活発に、大胆に、良く学ぶ、グローバルな視野を持つ新世代の日系企業駐在員の皆様に、日系企業の明るい未来を確信しました。
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中智日本企業倶楽部・智櫻会は、引き続き会員の皆様のニーズに応える、専門的な知識ときめ細やかなサービスを提供し、皆様の業務をサポート致します。どの様な形式であれ、私達はずっと一緒です。サービスに対する皆様からのご意見やご要望を歓迎致します。引き続き皆様のご愛顧とご参加を期待しております!
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11月3日,中智日企俱乐部智樱会联合日经BP中国社共同举办的『2022年真・中日商务异文化研讨会--疫情特别篇』在上海市内成功举办。
旭化成、基恩士、伊藤忠商事、堀场(中国)、日立金属、汤浅商事、上海凯讯通信工程、三井纤维物资贸易、艾卫艾商贸、兄弟机械(商业)、小松、本田、瑞穂信息系统、清和、捷恩智纤维贸易、理光感热技术、村上、柯尼卡美能达光学仪器、天田普雷斯、英领企业管理、腾龙光学等会员企业日本人经营层、各事业部管理者,以及大阪府上海事务所南浦所长和小森副所长到场参加。
研讨会开始前,由大阪府上海事务所南浦秀史所长致辞。发言中万分感慨地回顾了自己早在92年留中北京的经历并介绍了大阪府与上海的友好历程。
研讨会由中智日企俱乐部智樱会部长冯串红担任主讲。
研讨会开始,冯部长向大家介绍了连续八年举办异文化研讨会的主旨。驻在员们从日本派来中国,首先大家都是国际人才了,异文化能力是国际人才不可或缺的重要部分。异文化能力的强弱直接影响着驻在工作的成败。提高异文化沟通能力最关键的要素是:自知(了解自己)、交流(理解对方并把自己的想法让对方准确理解)、共识(明确共同目标互相理解达成共识)。
接着介绍了本次讲座参加者中新老驻在员的比例。研讨会分组进行,大家一见如故一起为自己小组起了名字---“初心”、“大阪”、“爱上海”、“古株”。各组做了自我介绍并交流了参加的目的。
进入主题,首先是疫情下的中国,分别从社会・企业・人三方面展开。当下经济、国潮热、就业情况进行了分享。接着是中资企业、欧美企业、日资企业的现状分析。其中,外资企业里面的日资企业内部制度的修订及驻在员人数的减少等特征尤为突出。
会上,发布了《中智2022年日企真的商务异文化调研报告---疫情特别篇》。本次调研在10月10日-18日以邮件的方式进行,共有235家日企的327人参与(日本人185位、中国人142位)。调研报告真实地反映了在中日企“以人为本”的文化,同时也非常尖锐地反映了很多当下的课题。中智代表高级客户经理陈亮在会上分享了部分中国员工对日本人和日企的看法。其中,关于日本人驻在员的优点,例举了“做事有很强的计划性和标准的流程”、“责任感强”、“忠诚度高”、“有较高的风险管理意识”、“做事认真”等方面。相反有待改进的地方主要为“沟通能力欠缺”、“无法对应中国速度”、“对于中国现地的模式了解不足也不努力去了解”等等。在日企文化和制度方面,陈亮表示诸如“人际关系简单”、“流程标准化”、“稳定”、“以人为本”等得到中国员工们一致认可,而“薪酬制度不符合中国现状”、“公司和员工的关系非‘雇佣’而是‘合作’的意识转变”、“缺乏变通”等方面有待改进。
随后,小组分别对“中国员工的优点和不足”以及“中国企业的优秀和弱势”进行了讨论和发表。探讨中被列举出的中国员工的优点主要有“工作积极”、“工作速度快”、“乐观”、“优秀人才多”等,不足之处主要是“不承认失败和错误”、“不善于做计划”、“过于等待指示而不主动思考”等等。在分析到中国员工优点和不足所产生的原因时,有驻在员指出,“与其说是中国人和日本人之间的差别,不如说是人的个体差异”。
说到中国企业的优势,大家认为有“速度快”、“投资规模大机会多”、“管理自上而下”等方面,而弱势主要为“缺乏计划性”、“个人的决定权大”“业务对接人员更换频繁”等方面。
集体留影后,进入后半部分,由日经BP中国社长谷川直树董事长总经理担任主持,参会人员互动讨论。
长谷川总经理根据自身记者的经验,就日本企业全球化的转变,国际化人才培养时遇到的问题进行解说。首先介绍了日本政府对国际人才的定义,深度理解日本文化并拥有自豪感为前提,语言能力强,沟通交流强的同时,具有异文化理解力,并善于拥抱挑战的人才。因此异文化能力是国际人才不可缺少的能力。
在讨论环节,首先提出了在日本经常出现的职场骚扰问题,在中日之间的不同看法。
针对这个问题,冯串红部长提出中国与日本对于骚扰行为的看法基本相同。日本允许的行为在中国也都不会成问题,不用刻意担心这类话题。
关于上述内容,负责驻在员研修的一位参加者提出,“自己公司对于职场骚扰,没有进行过特别指导”。接着,参会者提出了一些具体的事例,就是否构成职场骚扰行为进行了探讨。
随后,对于员工的稳定性进行了讨论。长谷川总经理介绍中国的离职率较高于日本,并指出了中日两国对就业的不同看法。
冯部长表示,要让中国员工有爱社精神,明确的评价制度至关重要。特别是年轻一代员工,如果努力获得的成绩得不到认可,就会有去外面寻求机会的想法。另外,关于福利待遇,不仅是员工本人,如果能让员工家人共同分享,增加自豪感的制度会更加有效。
接着,对调薪制度进行了讨论。冯部长表示,日资企业普遍是统一调薪率,但在中国,核心人才的加薪率会很高,张弛有度的加薪企业居多。会上参加者对各自公司的奖惩制度的改革案例和遇到的课题也进行了分享。
最后,讨论了应届毕业生的录用问题。有参加者说:“因为非常聪明所以录用了他,但是事后工作中发现不符合岗位要求的情况也不在少数。所以在录用时有必要明确这个岗位需要的是什么样的人才。”
现地化推进经验丰富的伊藤忠商事的千代丸人事部长、汤浅商事的功刀副总经理、本田摩托车研究开发的中井开发部部长、天田普雷斯的宫本总经理也积极回答了与会者提出的问题,现场气氛非常热烈。
最后,冯部长给出了对日籍驻在员的建议:希望大家都能成为受中国员工喜爱的干部。在中国员工看来,日本总公司派来的驻人员都是优秀的干部。能力和人格都是很重要,继续维护好驻在员的形象,努力提升自己。这其中也包括语言能力,期待大家努力学会说中文,并且尝试和不会说日语的员工交谈。另外,奉献精神也很重要,牢记作为中日桥梁,需要时能挺身而出与总公司交涉,这样在中国员工心目中的信赖感也会得到提升。”
研讨会结束后,大阪府上海事务所的南浦所长作为代表主持干杯仪式。全员一起举起青岛啤酒干杯并祝愿各位工作发展顺利,以及驻在生活健康快乐。边喝冰啤酒边欣赏着会员之歌《同一片天空下》,前辈们的身影鼓励大家走好当下中国路。
文化不同心相通。2022年智樱会《真・中日商务异文化》研讨会成功举办。活跃、大胆、善于学习,具有全球化视野的新一代日企驻在员们,让我们对日企的光明未来充满信心。
中智日本企业俱乐部智樱会将一如既往为会员们提供契合需求的服务内容,并用专业的知识和细致的服务为大家带去更多工作上的帮助。无论何种形式,我们一直在一起,相连接。欢迎大家对我们的服务提出宝贵的意见和建议,也期待各位的继续关注和参与!