「課長塾in上海」受講生からの声 第12期——上海瑪岱貿易有限公司 管理部課長 姜德清 氏 (2018/5/7)

中智上海経済技術合作有限公司と日経BP社は共同で、在中日系企業のマネジャーを対象とし、管理能力向上と経営理念を学ぶ日本語の研修である「課長塾IN上海」を企画開催しました。
一昨年7月の開催後、参加企業と多くの在中日系企業から強い要望をいただき、昨年11月に上海において第3期課長塾【実践編】を開催し、機械製造、技術、貿易、物流等各業界の有名日系企業から受講生を御派遣いただきました。
そして今年は、「課長塾」シリーズを中国の日系企業の高級管理者向けにアレンジした「高級管理者養成塾 in上海」を、6月27日(水)・28日(木)・29日(金)3日間の日程で開催します。
日常管理業務における課題は何か?課長塾で学んだ事を、職場に戻ってどの様に活かしているか?課長塾をより理解していただくため、受講生の皆さまの声をシリーズでお伝えします。

第12回目は、「課長塾IN上海」実践編を受講した上海瑪岱貿易有限公司 管理部課長 姜德清の感想をお伝えします。


 

●貿易会社の管理部課長、入社11年目の姜様。

これまでのご経歴を簡単にご紹介ください。

———大学では会計を専攻していたので、大学卒業後は杭州ヤマハで2年間会計の業務を行っていました。その後は、ずっと現在の会社で財務を担当しています。3年前から人事の業務も担当するようになり、人事管理の業務に苦労しましたが、自分にとって素晴らしい成長の機会を与えてもらったと思います。

これまでのマネジャーとしての経験で、一番印象に残る成功のエピソードをお聞かせください。

———私たちは、会社のイメージアップのため、お客様が来社された際には、どんなに忙しくても社員全員が立ち上がり挨拶してお迎えするようにしています。最初に始めた頃は、皆さん恥ずかしく感じ、何の意味があるのか理解できませんでした。しかし、挨拶を始めて3か月くらい経ったある日、あるお客様から総経理に私たちの挨拶にとても感動されと伝えられました。仕事が忙しい中で、周りの人たちを少しでも温かくできれば幸いです。


  

これまでマネジャーとして、どの様な課題を抱えていましたか。

———どの様にして会社の目標と各社員の夢を繋げて、共に歩むかという事です。

課題の解決のために、自分にどのようなスキルを身につけることが必要だと思いますか?

———上層部の戦略目標を正しく理解した上で、社員達の状況を考慮して簡単に分かり易く彼らに伝えるスキルです。ミドルマネジャーには、コミュニケーション分析能力がとても重要だと感じます。


上海マタイ設立10週年記念写真   

課長塾【実践編】を受講したきっかけを教えて下さい。

———課長塾が初めて上海で開催された時から、ずっと注目していました。しかし自分の日本語レベルを考えると、なかなか申込む勇気がありませんでした。最終的には、日企倶楽部の馮部長の後押しもあり参加する事にしました。しかし実際に受講すると、それほど難しくなく、まるで2日間、日本に留学したような気分になりました。

課長塾の特徴である日本人幹部と中国人幹部の異業種・異文化交流を経験し、気づきはありましたか。

———日本人、中国人を問わず、皆さん日本語中国語共に流暢でした。従事する業界は異なっても、関心のある課題に違いはありませんでした。しかし、課題の解決方法に対する日本人管理層の考え方をよく理解することができました。


姜様課長塾受講中の風景   

課長塾【実践編】を受講して、実際の職場でどの様に活かしていますか?具体例をお聞かせ下さい。

———特に、仕事を部下に伝える際、以前は自分の考え方に基づいて説明していましたが、現在はできる限り部下の状況に基づき彼らが理解しやすい方法で説明するようになりました。もうひとつは、二八原則に基づき、できる限り20%の時間で80%の仕事を処理するよう心掛けています。

日系企業のマネジャーとして、上司に言いたいこと、部下に言いたいとこをひと言でまとめて下さい。

———上司が本社に対して中国の急速な発展を理解してもらい、私たち個人としても、このような急速な市場の変化に追いつくことを願っています。


姜様修了式での感想発表   

将来サラリーマンとして成し遂げたい事、マネジャーとしての目標を教えて下さい。

———どのようなポジションでも絶えず成長し、失敗を楽しむことです。

今後、課長塾で取り上げて欲しいテーマやジャンルは何ですか。

———管理者としての素養と意志力について取り上げて欲しいです。

次回の課長塾受講生に対して、先輩としてアドバイスをお願いします。

———課長塾は、皆さんの事務処理能力をアップさせるだけでなく、多くの会社の管理者たちとブレインストーミングを行うことができます。


姜様修了書受領の風景   


姜様と幸せなご家族   

中智からのコメント:4年前、中智日企倶楽部の労務法務のセミナーに、初めて姜さんが中智に来られました。その当時、不安な表情で、これまで財務職だったのに人事まで見るよう会社からの期待を受けたが、人事は素人で何もわからず、教えてくれる先輩もいない中で、新人募集、就業規則、雇用契約等、多くの課題を抱える会社で、優しい性格の姜さんは夜も眠れない日々を過ごされました。
 人力資源管理師の資格を取得したい、就業規則の見直し作業を手伝って欲しい、社員研修をやりたいetc. 中智日本企業倶楽部の会員に入会してから、倶楽部と共に成長し、会員の先輩や専門の先生から生きた知識や経験を多く学ばれました。
 この4年間で、姜さんは人事労務スキルはもちろん、社員研修の講師も務められ、社内で活躍されています。また、会社の企業文化の醸成にも力をいれており、社員福利や社内リクリエーションもよく開催しているようです。これまで10年のマタイ、この先10年、会社事業の拡大のため管理部の核心幹部として、何をすべきかを既に考えを巡らせているようです。人一倍仕事に取り組みながら、自分の勉強もコツコツと打ち込み、多くの資格を取得されたそうです。財務職、人事職という日本企業にとって最も大切なポジションで、これからも戦略的な仕事に携わり成功されることをお祈り致します。姜さんは、キレイ、キャリア、ハッピーに、日系企業で成功された女性幹部像です。