「課長塾in上海」受講生からの声 第16期(2019/12/12)

中智上海経済技術合作有限公司と日経BP社は共同で、在中日系企業のマネジャーを対象とし、管理能力向上と経営理念を学ぶ日本語の研修である「課長塾IN上海」を企画開催しました。
高級管理者養成塾をより理解していただくため、受講生の皆さまの生声をシリーズでインタビューしています。
今年7月には、第6期——「高級管理者養成塾 in上海」を開催しました。

高級管理者養成塾をより理解していただくため、受講生の皆さまの生声をシリーズでインタビューしています。今回は、「高級管理者養成塾 in上海」を受講した出光電子材料(上海)有限公司成都分公司高級経理 毛艶琳 様の感想をお伝えします。


 

●顧客に寄り添い、上海から成都へ赴任する毛 様。

これまでのご経歴を簡単にご紹介ください。

———复旦大学外国語言文学部(日本語専攻)卒業後、2002年から上海市民政局社会福利国際交流中心で勤務し、14年から日系大手食品メーカーに入社し総務部公関法務科科長を務めました。そして17年に出光電子材料(上海)有限公司へ入社しCS部经理を経て現在は成都分公司で高級経理を務めています。

現在の主な業務を教えて下さい。

———中国最大のディスプレイメーカーの京東方(BOE)のサプライチェーン、研究開発、工場事務等全面的な対応を担当しています。


仕事中の写真1   

これまで管理者として、どの様な課題を抱えていましたか。

———どの様にすれば会社内部の資源を動かすことができ、素早く効果的に取引先の需要に応えることができるか。いかに部下の積極性を引き出し、能動的に問題解決に取り組んでもらうか、という課題を抱えていました。

課題の解決のために、自分にどのようなスキルを身につけることが必要だと思いますか?

———顧客のニーズを正確に会社へ伝えることです。顧客のニーズを簡潔に伝えるだけではなく、その背景や目的をしっかりと理解し、その要求をみたした後の効果を求め、さらに会社の資源分配の視点から対応方法を検討する能力です。
 そのほか、タスクを明確に配置し、目標や期限を伝えるだけではなく、なぜこの様な目標を設定したのかを明確に伝える能力も必要だと感じています。


仕事中の写真2   

高級管理者養成塾を受講したきっかけを教えて下さい。

———当社管理部の部長と高級経理が以前参加した経験があり、二人の評価が高かったので私も参加を志願しました。


高級管理者養成塾受講中の風景1   

高級管理者養成塾を受講して、どの様な気づきがありましたか。

———各自が自分の立場から情報を伝達する際に誤差が生じることです。二日目の午後のゲームでは、目隠しをしていない人は自分の角度から(左、右、上、右)と指示し、目隠しをしている人の気持ちを考慮できないため、理解に違いが生じてしまいしました。同様に、同じ仕事をしていても、立場が異なると理解も異なる事を学びました。


高級管理者養成塾受講中の風景2   

高級管理者養成塾の特徴である日本人幹部と中国人幹部の異業種・異文化交流を経験し、気づきはありましたか。

———日本人管理者は計画とチームワークを重視しています。いったん計画を立てると計画通り厳格に進めますが、融通性に欠けます。しかし、中国のビジネス文化は「計画より変化」を重視し、計画を立てる際には”margin”を残しておき、実際に推進する中で変化が発生したら、状況によって調整します。同様に日本企業はチームワークを重視し、中国企業は個人の能力をより強調しています。異なる文化背景の下での相互理解と対話は非常に重要だと感じました。


高級管理者養成塾 グループ発表   

次回の高級管理者養成塾の受講生に対して、先輩としてアドバイスをお願いします。

———経営者の原理原則は理解しているという方は多いかもしれません。しかし高級管理者養成塾は初心を忘れないよい機会を与えてくれます。


修了書受領の風景   

高級管理者養成塾を受講するため、はるばる成都から参加していただきました。地方都市では、日本人の有名講師を招いた研修を受ける機会はなく、毛様にとっても貴重な経験になったかと思います。
今回の学びを活かし、毛様の益々のご活躍と、成都工場の順調な船出をお祈りします!