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今年の昇給率15~30%―上海市の企業

2010年10月6日

 2010 年の上海市各業界企業の昇給率は去年に比べて明らかに高い。最近、「中智諮詢」が発表した上海市にある約300社の企業を対象に実施した2010年上半期 給与調査によると、経済回復及び労働力需要の増加に伴い、上海市の約70%の企業が昇給を確定し、今年上半期の昇給率は前年同期比1~3ポイント上回った。このうち、2008年後半からの金融危機の影響でハイテク業界の一部企業で給与調整が実施されなかったため、今年の昇給率は15~30%にも達してい る。

 上海市の2010年5月の産業別工業生産額において自動車産業は前年同月比53.4%増、電子情報産業は同43.6%増加となり、その他産業の伸び率を大幅に上回った。データによると、ハイテク産業、設備製造業及び自動車産業における2010年の平均昇給率はそれぞれ7.8%、6.8%及び5.2%であった。調査によると、ハイテク産業での昇給率は高いが、高級管理職と一般従業員との平均収入 に10倍の差がある。その次が自動車産業であり、同9.2倍に達した。

 設備製造業における高級管理職の平均年収は現場作業員の同5.8倍となり、5つ星ホテルが同6倍、4つ星ホテルが同4.2倍であった。設備製造業における「正高級」資格を持つ者の年収は「初級」資格を持つ者の2.9倍であり、自動車産業 が同2.1倍、ハイテク産業が同2.8倍であった。異なった技能等級にある生産技術者及びサービス業従事者の所得格差は相対的に小さく、設備製造業における高級技師の平均年収は初級工の2.5倍であり、自動車産業が同1.9倍、ハイテク産業が同2倍、5つ星ホテル及び4つ星ホテルが共に同2.3倍であった。