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上海万博で人材需要が高まり、ホテル業や研究開発職は大幅昇給

2010年10月13日

 「中智」は上海市の製造業、ハイテク産業及びサービス?観光業の3つの産業、10分野の外資系企業約300社を対象に実施した給与調査の結果を発表した。それによると2010年の各業界企業の昇給率は2009年に比べて高かったことがわかった。専門家は、上海万博の開催に伴い、人材不足がさらに深刻化したことにより、2010年のホテル業全体の賃金水準が引き上げられたとの見方を示した。

製造業企業において現場労働者不足が深刻

  「中智薪酬」の調査研究運営責任者の耿俊華氏によると、上海市の急速な経済回復を背景に、各業界における労働力需要の増加が顕著であり、人材流動が加速し、販売担当、研究開発技術者、生産技術者及びサービス産業従事者はともに不足状態に陥り、賃金の増加傾向が顕著であった。

  上海万博の開催に伴い、人材不足が益々深刻化したことにより、ホテル業全体の賃金水準が引き上げられた。このほか、ハイテク企業における研究開発技術者不足の状態が日々深刻化し、これが業界全体の賃上げをもたらした。 製造業企業は依然として現場労働者、とりわけ高い技能を持つ労働者不足の状態に直面していることに加え、上海市の最低賃金が引き上げられたことから、製造業企業において労働力コスト上昇の局面に直面している。

減給或いは給与調整しない企業はほぼ存在しなかった

  「中智薪酬」のデータ発展センターの張欣顧問によると、上海市の2010年5月の産業別工業生産額において、自動車産業は前年同月比53.4%増、電子情報産業は同43.6%増加し、その他産業の伸び率を大幅に上回ったことから、この2業種での昇給率が比較的高かった。 2010年の経済回復及び労働力需要の増加に伴い、約70%の企業は既に昇給を確定したが、その他一部の企業はまだ昇給幅を確定していない。減給或いは給与調整しない企業はほぼ存在しなかった。