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2月19日---2019年中智智樱会第1講 総第131講《入职、在职管理风险控制》開催のご報告

 

  2月19日(火)、中智企業倶楽部・智櫻会2019年第1講『入社、在職管理のリスクコントロール』セミナーを中智研修室で成功裏に開催しました。

  今回のセミナーには、横河国際貿易、オムロン、阪東、凸版等の会員企業のほか、BesTV、Chemours、Visual Concepts、iMAG INTERACTIVE、charles & keith等のForHR Club会員企業も一緒に受講しました。


  はじめに、中智企業倶楽部・智櫻会会員顧問の魯亦雯が中智企業倶楽部の仕組みについて説明しました。2019年の全面的なアップグレードにより、中智企業倶楽部には現在、ForHR Club、智櫻会、日本企業倶楽部の三つの会員プラットフォームが含まれており、一万社近くの欧米企業、日本の百年企業、国有企業、そして新しい民営企業が集まり、中智の優良資源を共有し、管理能力の向上を実現しています。


  今日、企業間競争は激化し、市場環境は絶えず変化しており、さらに近年は労働雇用に関する法律制度が継続的に改善され、労働者の権利保護に対する意識が徐々に高まり、労働雇用の分野で使用者としての企業の法的リスクが益々顕著になり、その結果、運営リスクと戦略的リスクが継続的に高まっています。この様な状況下において、企業は従業員との関係を適切に管理し、同時に潜在的な法的リスクを効果的に管理しなければなりません。この講義では、入社と在職というふたつの段階における法的リスクの解釈からはじめ、管理の実践から学んだ経験と教訓を共有します。

  今回の研修は、中智智櫻会特約シニア法務講師の歴菲先生が担当しました。

  はじめに、入社管理のリスクコントロールについて検討しました。歴先生は、募集段階での法律リスク、オファー内容の設計と入社手続きの重要性について分析し、さらに書面による労働契約の締結をしていない場合のリスク、労働契約締結時の注意事項、試用期間管理の難題、試用期間中の従業員を解雇する事ができる状況と解決法について詳しく整理しました。その中で、歴先生は、試用期間中の従業員を解雇できる状況のうち、会社から従業員が職務に不適任であることを理由に解雇する場合、会社が職務に不適任であることを証明しなければならず、かつ訓練を経ても依然として職務に不適任であることの客観的事実は、実務において証明する事は困難である場合が多いため、企業は完全な試用期間における考課制度を確立するか、又は協議解除の方法を採用することで、法律リスクを有効に低減する事ができると指摘しました。


  続いて在職管理のリスクコントロールについて解説しました。歴先生は、三つの柔軟な労働時間制度の運用、残業リスク管理、休暇管理、及び業績考課の注意事項と職位給与調整の合法的な運用等の実務上の問題に焦点をあて、豊富な企業事例及び解決策について解説しました。歴先生は、残業管理について、企業が残業代を計算する際、各都市によって規定が異なり、例えば上海地域の残業代の基準は他の都市とは異なるなど、過小計算を避けるよう特に注意しなければならないと指摘しました。また、企業が一方的に職位給与を調整する際には、プロセスの合法性に注意を払うべきであると述べました。例えば、労働法においては5種類の職位を調整できる法定事由を規定しており、企業はこれらの条件を厳格に満たす場合にのみ法定の職位調整を行う事ができると述べ、もし法定の事由に該当しない場合は、約定による職位調整となり、①労働契約書において会社が一方的に職位調整を出来る状況を詳細に列挙していること。②異動後の職位が、客観性、合理性を有し、屈辱的ではないこと。というふたつの条件を満たす必要があると指摘しました。企業が実際の運用において上記の事項により注意を払う事ができれば、労働紛争のコストを大幅に削減する事ができると述べました。







   


 

  講義の最後に行われた質疑応答では、参加者達が自ら経験した業務上の難題について議論しました。話題は主に不定時労働時間制を採用する従業員の管理とサービス残業のリスクに集中しました。それについて、歴先生は、出張または在宅勤務をしている企業の管理層や営業人員(一般的に不定時労働時間制を適用)に対しては、毎週(又は毎月)会社に出勤して業務報告をさせる事ができ、そうする事で会社は彼らの業務の進捗状況を適宜に把握する事ができると述べました。残業管理に関して、ある会社から勤怠管理制度が無いため、従業員が残業しても残業手当の計算ができず、見えないリスクがあるのではないかと心配していると発言がありました。これに対し歴先生は、確かにリスクが存在しており、企業は勤怠制度、残業申請制度と承認プロセスを改善すれば、従業員の残業管理をより適切に規範化する事ができると回答しました。

  三時間を超える専門的な学習で、参加者の皆様から入社、在職管理におけるリスクコントロールと解決方法についての理解が深まったと、前向きな感想をいただきました。

  中智日企倶楽部・智櫻会では、労務法務、高級管理者塾、駐在員異文化、マーケティング、通訳技術等のシリーズ研修を提供し、今後も引き続き会員企業様の円滑な発展をサポート致します。会員企業の皆さまからの積極的な参加をお待ちしています。