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2018年4月17日--中智智櫻会セミナー2018年総第2回 【残業、労働時間のリスク管理】開催報告

  
中智日本企業智櫻会は中智上海公司の、日系企業のお客様からなる会員組織です。中智上海経済技術合作公司(中智上海公司)は中国中央政府直轄管理する国有重点基幹企業で2016年6月から中智公司の日系顧客向けに新サービス「智櫻会」をスタートしました。
 

 中智智櫻会セミナー2018年総第2回  【残業、労働時間のリスク管理】開催のご報告

【セミナー実施報告】

  さる4月17日(火)、2018年日企倶楽部第5回講座・智櫻会第2回講座を「中智日本企業倶楽部研修室」で開催しました。

  開催に先立ち、中智日本企業倶楽部会員顧問の邹莉から、今回のセミナーの趣旨について説明しました。

  本日の講座には、非常に多くの方々に参加していただき、残業や労働時間について皆様の関心が非常に高いことがうかがえます。残業についていうと、これは非常に頭の痛い問題で、特に日系企業にとって残業は比較的よくある現象です。そしてこの問題を解決するためには、まず勤務時間の管理を理解しなければなりません。本日の講義では、残業と労働時間管理の二つのテーマを深く検討し、皆様のために関連知識及び疑問の整理と解決にお役にたてれば幸いです。

  今回のセミナーには、住化電子管理、明治製菓、日機装、一実貿易、資生堂、日建設計等の企業にご参加いただきました。

  セミナーの講師は、弊社日本企業倶楽部特約講師の李偉先生が担当しました。

  前半では、標準労働時間制、総合計算労働時間制、不定時労働時間制の3つの労働時間制度の特徴と違いについて確認しました。標準労働時間制については、一日8時間、周40時間を超えてはならず、毎週少なくとも1日の休暇を与えなければならない点を解説し、運用方法として、フレックスタイム制や時間の分割利用のテクニックを紹介しました。

  後半では、残業管理の方法について解説しました。残業申請制度を整備する事で、従業員が自由に残業してしまう問題を解決できると指摘し、具体的な制度設計の方法を紹介しました。残業の割増賃金の基数については、労働者本人の職位における正常出勤月の賃金とし、賞与、交通食事等の手当、各種手当、残業代は含まれず、当地の最低賃金基準を下回ってはならないと述べました。その他、残業と当直の違い、残業の割増賃金と代休の付与の条件等について解説しました。最後に、残業リスクと人件費を抑制する具体的な方法について紹介し、紛争になった場合の注意事項等を確認して講義を終えました。

  講義終了後も多くの受講生が熱心に質問され、盛況のうちに終了しました。

  セミナーに関心をお持ちの企業様は、お気軽に弊社会員サービス部までご連絡ください。