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聞いてみなければ解らない!人物インタビューシリーズ

『日鉄軟件(上海)有限公司 田中 公二 董事総経理 インタビュー!』2022/4/28

<strong><font style="font-size:19px">同じ空の下で、力を合わせて抗疫戦に勝利しよう! </font></strong>

同じ空の下で、力を合わせて抗疫戦に勝利しよう!

<strong><font style="font-size:19px">——抗疫特別インタビュー——</font></strong>

——抗疫特別インタビュー——

現在も上海の疫情は、依然として複雑で深刻な状況が続いていますが、抗疫作業は既に夜明けを迎えつつあります。そこで会員企業を代表して、今回の封鎖管理の中で得た経験、課題や気づき、そして復工復産に向けた準備について広く会員企業の皆様と共有させていただきたく、会員特別インタビューを企画しました。複数の日本人管理及び中国人管理者を対象にインタビューを行い、特別インタビューにまとめました。


 
日鉄軟件(上海)有限公司
董事総経理 田中 公二氏

 

96年慶応大学大学院修了後、新日本製鐵(株)(現日本製鉄)に入社し、製造業向けのシステム開発に従事。03年より現在の日鉄ソリューションズ(株)に配属となり、08年から日鉄軟件(上海)に9年間赴任し、帰任後ソリューション企画・コンサルティングセンター所長を担当。20年から再び日鉄軟件(上海)に董事総経理として赴任。

 

今回の封鎖管理の中で、経営上どの様な困難がありましたか。それに対して、どの様な対策を講じていますか。

上海の多くのお客様では、様々な企画検討が一時停止しています。また上海地区以外のお客様に対しては、出張ができなくなったことに伴い、打ち合わせや納品などの作業に遅延が生じました。また検収・請求の遅れによりキャッシュフローにも影響が出ています。対策としては、中国国内の他拠点への仕事の振り分け、日本国内案件の探索等を講じています。

 

2020年の経験は、今回の封鎖管理で活かすことができましたか?今回、封鎖管理を経験する中で一番の教訓を教えてください。

20年に疫病が流行した際の経験から、平時より準備をしておくことの大切さを学びました。幸い、私自身が日本で約半年間の在宅勤務を経験していたため、赴任後すぐにOA環境刷新やPC端末セキュリティ強化、社内会議のオンライン化など、有事に備えてリモートワークへの対応を進めてきました。さらに、決裁フローのシステム化だけでなく、電子契約システムの導入も進めてきたため、今回の封鎖管理の中でも社内オペレーションは特に問題が発生していません。BCP連絡網もすでに運用していたため、従業員の安全・健康管理も継続して行えています。

今回の教訓として、リモートワークを前提とした、①デジタル化の推進②非効率なプロセスの見直し③前例のない環境変化への素早い対応、といったことを日常的に実施・改善していくことの重要性を再認識しました。

 

封鎖が長期化する中で、従業員の心や体の健康に関し、どのようにケアしていますか。

今のところ、明確な心身上の問題は生じていませんが、日本本社では在宅勤務が長期化すると同時に様々な新しい問題が表出してきました。また、長くオフィスで顔を合わす従業員が在宅勤務となる場合と、新卒社員や新入社員が在宅勤務する場合では状況が異なっているため、個々人に合わせたフォローを行っています。上海でも封鎖管理が長期化していることで、従業員に対する心理的なケアは必要であると考え、EAP(Employ Assistance Program)を導入中であり、既に全社員向けのカウンセリング講座を実施しました。また、日本では既に2年間の在宅勤務に関する知見があるため、在宅勤務の長期化に備えたノウハウの共有をリーダー向けに実施しています。


 

力を合わせて抗疫戦を戦っている従業員たちや、会員企業の皆さんにエールをお願いします。

現在の上海はコロナとの厳しい闘いの真っ最中ですが、医療関係者だけでなく食品・物流関係者、各居委会やボランティアの方々、我々も含めて、この危機を乗り越えるために自らできることをやろうと、上海中が一致団結するようになっています。この大きな力を結集すれば、必ず明るい日常が戻ってくるものと確信しています。みんなで頑張りましょう! 上海加油!