ホーム > HRニュース > 中国HRニュース > 【政経】中国、国際貿易波乱の時代へ準備良し(2013年12月25日)

【政経】中国、国際貿易波乱の時代へ準備良し(2013年12月25日)

【政経】中国、国際貿易波乱の時代へ準備良し(2013年12月25日)

 世界貿易はまさに新たな時代を迎えつつある。しかし、その新時代は自由貿易時代ではなく、貿易ルールの入り乱れた混乱の時代となる可能性を有している。TPPは当初こそシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4カ国によるものであったが、2009年11月アメリカはTPP拡大計画を提唱し、現存する協議を借用することで、自身の貿易に関する議題を推進し、中国を蚊帳の外に置いてしまった。

 習近平中国国家主席は、アジア太平洋経済協力開発機構での会議中、「アジア太平洋経済協力開発機構加盟国は開放、包容、透明の原則を堅持し、柔軟性を体現した上で自由貿易区における情報交流機関を早期設立、始動しなくてはならない。アジア太平洋経済協力開発機構においてリーダーシップと協調性を発揮し、関係区域における経済貿易の按配について、アジア太平洋経済協力開発機構のリーダー達と交渉の進展状況などについて報告及びコミュニケーションを強め、最終的にアジア太平洋経済協力開発機構にとって有利な条件を創造することとなる」と述べている。ある海外メディアは、習近平主席の提唱する「アジア太平洋経済協力開発機構加盟国は開放、包容、透明原則の堅持」は、TPPによる「封じ込め」を批判したものであると見ている。また習近平主席は商工リーダーサミットの席上、アジア太平洋経済協力開発機構のリーダーシップと協調作用を発揮させるため、地域一体化を深め、「スパゲティボウル現象」(1955年「米国の貿易政策」より。各協定で異なる優遇措置や原産地規則がボウルの中のスパゲティのように交錯し、切っても切れず、整理してもなお乱れている状況を指す)を防ぐ必要がある、と強調した。ANBOUNDの調査員は、中国幹部が、今年多くの場面において何度も自由貿易の重要性を強調し、直接および間接的な保護貿易に反対している点に着目している。很>f然,中国が、国際貿易波乱の時代への準備を既に整えていることは、一目瞭然であると言えよう。