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【政経】中国、2014年で最高の賃金上昇率をマーク(2014年1月24日)

【政経】中国、2014年で最高の賃金上昇率をマーク(2014年1月24日)

 中国大陸の賃金水準がまた一歩上昇している。国際的人材招聘企業グループのHays社(HAYS)は1月8日賃金調査の・估を行い、中国大陸は2014年引き続きアジア最高の賃金成長水準を見せていると発表した。Hays社の「2014年アジア報酬指南」によれば、アジア各国2600社の雇用主を調査したところ、中国大陸で67%の雇用主が6%以上賃金を上げていることが分かった。アジア全体では、この水準以上賃金を上げた雇用主はわずか29%であった。Hays社アジア運営総裁莱特(CHRISTINE WRIGHT)氏は、アジアは依然として就業及び賃金水準の成長著しい地区であり、特に中国大陸において高給人材の不足が深刻であるため、2014年は中国大陸の賃金成長水準が首位に立ったことに加え、中国大陸企業の「海外移転」速度が更に早まっており、海外での買収や上場が日増しに上昇し、市場が優秀な人材を揃えている中、海外経験及び中国語能力を持つ人材ニーズが引き続き高まっている、と分析している。Hays社中国区総監蘭熙蒙(SIMON LANCE)氏は、大陸の2014年賃金成長予測は6%だが、ハイテク産業の業務経験者は15%から20%、金融産業では10%から15%の賃金上昇が見込まれる、と見ている。同様に2014年中国大陸賃金の高度成長は前途洋洋であるようだ。先日公表された「2014年離職と賃金に関する調査レポート」では、調査対象企業中74.9%が2014年にベースアップを1回行うと回答しており、その平均上昇率は約8.8%であった。同レポートは、現在世界経済はゆるやかな回復傾向にあり、起業の賃金調整が比較的落ち着いているため、上昇率も去年の8.6%上昇している、と見ているが、それでも中国大陸金融業の賃金上昇率は10.4%、不動産業、ハイテク、生物医薬品業でそれぞれ10.1%、9.9%、9.2%に達する見込みである。しかし、実際の賃金上昇幅で比較した場合、ハイテク産業企業の賃金調整が最も多く、その数は昨年に比べ0.8ポイント増加している。これは、ハイテク産業と金融業が、2014年中国大陸で最も賃金の上がった2大産業であることを意味している。