キヤノン(中国)とリンナイ上海の中国籍高級管理者交流会を北京で開催(2019年10月22日)
10月18日中智日本企業倶楽部・智櫻会会員企業中国籍高級管理者交流会をキヤノン(中国)本社の多機能会議室で開催しました。
今回の交流会は、異業種会員企業のキヤノン(中国)とリンナイ上海の中国籍高級管理者が日系企業における中国市場、販売、管理及び日中ビジネス環境違い等のテーマについて深く意見を交わしました。
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キヤノンは1937年の創業以来、「共生」の企業理念を守り続け、世界一流の製品を創造することを目標に掲げ、多元化とグローバル化を進め発展してきました。1997年3月にキヤノン(中国)有限公司が北京に設立され、中国大陸市場での販売業務を一手に担っています。長年にわたる努力により、現在6大地域本部を含む中国国内に30支店とショールーム、修理センタ―、サービスステーション等からなる販売サービスネットワークを構築しています。キヤノン(中国)本社は、今年4月に北京CBDへ移転し、中国の人々に信頼され、尊敬される企業になるよう努力しています。
リンナイは1920年に創業し、名古屋に本社を置き世界で熱器具の研究開発及び販売を手掛けています。99年間の歴史を有し、世界17カ国に現地法人を設立しています。リンナイ上海は1993年に設立され、上海市民の家庭に暖かいお湯を届け、より多くの上海市民が家でシャワーを浴びる事ができるようになりました。リンナイ上海は、わずか三年で中国のガス給湯器市場のトップブランドの一つに成長し、多くの顧客から支持されています。2011年からこれまで売り上げは3倍に増加し、リンナイグループ全体に占める上海リンナイの売上額は18%に達します。正に堅実で優良な成長企業といえます。
今回のキヤノンとリンナイの中国籍高級管理者よる交流会は、キヤノン(中国)の中国籍高級経理以上の全国管理会議において、中智智櫻会経由でリンナイ上海営業本部長の姜穎氏をゲストとして特別に招待し、中智と共に出席して開催しました。
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姜穎本部長は、伊藤忠商事やリンナイで日系企業での豊富な経歴を持っています。会では姜穎本部長から日系企業で中国市場を開拓した経験を共有していただきました。その中でキヤノンの幹部から積極的な質問が寄せられました。「中国人の日系企業での権限や発言権」、「どの様にして日本人上司や日本本社に中国事業を理解してもらうか」「市場と利益のバランス」等、皆様共通の悩みについて忌憚なく話しあいました。姜本部長は、中国人は日系企業において、日本のトップにより権限を要求する前に、まず実績を創る事、日本側に重視してもらうことで権限を付与してもらう必要があると率直な意見を述べられました。また我々は中国人だから中国市場をよく理解している訳ではない、日本はリサーチ面では我々より強くて、業界趨勢分析する際に日本の調査レポートは非常に参考になると感じている。我々は本社の資源を利用して学べば、中国市場でうまく行くだろうと述べられました。
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今回の会員企業の深い交流会では、日頃接点を持たない日系企業同士が、中智智櫻会のプラットフォームを通じて、業界を超えた交流を実現することができ、得るものが多くありました。キヤノン(中国)人力資源総経理の李鈞氏は長年に渡りグループの現地化を推進してこられました。李総経理の努力により、キヤノン中国のマネジャークラスの66%が中国籍幹部で、更に女性が40%以上を占めている事を知り感動ました。
キヤノンとリンナイが中国で更なるご発展を祈り、会員企業同士がより一層多元的な交流をすすめ、共に未来を創ることを期待致します。
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