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三井金属鉱業株式会社の新入社員中智研修を実施(2019年10月25日)

報告文(中文)

 2019年10月22日、中智日本企業倶楽部・智櫻会は、中智研修室にて三井金属鉱業株式会社様の日本本社新入社員研修を行いました。


 今回の中国研修は一週間の期間で行われる予定です。その中の10月22日の研修を中智日本企業倶楽部・智櫻会が実施しました。例年と異なり、今回の研修に参加した社員は卒業間もない新入社員ではなく、三井金属鉱業日本本社や日本各地の工場、営業所などで半年間働いてきた社会人です。仕事を経験した上での海外研修は、彼らは自分の仕事と結び付け、より多くの思考を引き出すことができるでしょう。


  今回の研修では、中智日本企業倶楽部・智櫻会 馮串紅部長が講師を務めました。馮部長主に中日文化の理解、中国から見た日本、中国の新世代社員の特徴、異なる国別企業の差異及び日系企業の中国での成功事例をめぐって、多次元で日本企業の中国での発展の道を深く分析しました。


日本の新入社員たちから中国を語り

 馮部長はまず、中日友好の歴史的な過程を紹介しました。特にここ数年、中日関係は健全に発展しています。今年は新中国成立70周年にあたり、日本の安倍首相が祝賀ビデオを制作しました。また、今年の2019年9月には中日社会保障二国間協定が正式に施行し、両国の派遣駐在員の社会保障権益を効果的に維持し、中日経済貿易関係をさらに促進し、就業者の往来を便利にしました。

 次に、人口、土地、民族などの面から中日の国情の違いを紹介しました。まずマクロから日本の新入社員達に中国全体の概況をよく理解してもらいました。


 多文化の理解について、馮部長は自分をよく認識した上で他者の本音に耳を傾けることを学び、その上で自分の考えを正確に社員に伝え、最後に共通認識を目指して努力することが大切だと述べました。新入社員にも各自の中国に対する印象を共有してもらいました。中国の成長スピードの速さや、携帯電話で生活の大部分を解決できることに深い感銘を受け、これらの事に彼らはとても驚いていました。

 続いて馮部長は上海青年就職人材の現状を分析しました。欧米企業、日系企業、国有企業、民営企業の人材の特徴と企業文化、企業と人材がウィンウィンとなるために必要な改善点などの話題を分析しました。特に青年人材の3高1低という共通の特徴を紹介した上で、AQ逆境指数が欠けていると指摘しました。多くの新入社員も、両親が築いた生活環境が良く、自分は小さい時から両親に厳しく叱られたことがないので、職場に入ってから上司に叱られたら、確かに自分の気持ちが落ち込むと言っていました。馮部長は、まず身近に相談できる先輩や友達がいて、次に困ったことがあってもすぐに諦めないで、もう一度挑戦する自信を持ってくださいと心からアドバイスしました。絶えず困難を克服する中で、AQ力は必ず高めることができます。

 最後に、馮部長は中国で成功した日系企業の姿を紹介しました。彼らは自分の分野で一番のリーダーであるだけでなく、社会貢献にも力を入れていると述べました。

どんな社員になりたいですか?

 将来どのような社員になりたいかについて、社員たちは「専門性、多面的な思考能力を身につけたい」、「同僚に信頼される社員になりたい」、「円滑なコミュニケーションが取れるオフィスの雰囲気を共有したい」、という意見や、他にも「困難がある時には歌を聴きます「それが大事」、負けない事、投げ出さない事、逃げ出さない事、信じ抜く事、人はいつも困難と逆境に出会い、簡単に諦めない人になる」など、それぞれの理想的な社員像を発表してもらいました。馮部長は、職場に入ったら、まず自分の本業に対する関心を高めることが必要で、この関心は自国内だけではなく、世界にも目を向ける必要がある。これも優秀な社員になるための前提条件であると付け加えました。



多国籍企業の成功の鍵

 多国籍企業の成功の鍵について、皆さんは「駐在員はコミュニケーション能力が必要」、「現地と本部の間で連絡する過程で正確に情報を伝達すること」、「本社に現地の発展環境と状況をタイムリーに把握させる」、「積極的に現地の文化、政策を理解する必要がある」、「時代の変化に合わせる柔軟さを持つ」等の意見を発表しました。

 グローバルの優秀な人材になるためには、絶えず努力し、経験を積み、専門家になる必要があると馮部長は述べました。新入社員なら、毎日本を読み、グローバルニュースを見ることから始めることができます。皆さんの努力により、きっと職場で輝くものと信じています。


日本本部経営企画本部人事部 羽柴郁実 さんから 

 研修を通じて、中国文化とビジネス環境について理解を深めて頂けたものと思います。どのような社員になりたいかという発表では、今回の中国研修目的を踏まえた内容も多く聞かれ、自信とやる気を感じました。三井金属は大きく4つの事業本部があり、事業内容により、ビジネス環境やスピード感も大きく変わります。グローバル人材として将来を見据えると共に、まずは社内どこに行っても対応できるよう今回話したそれぞれの目標を胸に努力していってください。


三井金属上海公司総経理 境克也 さんから 

 私自身が三井金属で働いてきた経験から言えば、一番大切なのはどの職場にいても、専門性の高いプロになれるように頑張ることです。海外に駐在するなら、忍耐力と孤独に耐える力を同時に備え、現地の文化や制度などを積極的に知ることが必要です。それぞれの才能を発揮し、国際的な人材になることを期待します。


 研修終了後の質問コーナーでは、馮部長が生徒たちの疑問に一つ一つ丁寧に回答しました。今回の新人研修は白熱した議論の中で円満に終了しました。


 休憩時に、中智日企倶楽部・智櫻会は新入社員の代表と総経理にミニインタビューを行いました。私達の共通の願いは、中日新世代が世界に立脚し、未来を展望することです。

 中智日企倶楽部・智櫻会は一週間の研修を通じてグローバルな視野を広げることを心から期待しております。皆様が将来、自分の職業での夢と生活の願望を実現できることをお祈りします。