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上海~東京【人】をめぐる対話を中智日企倶楽部・智櫻会と(株)日経BPが行う(2026年5月18日)

报告文(中文)

2026年5月15日、中智股份日本企業倶楽部・智櫻会と株式会社日経BPは、【人】をめぐる対話「現在の日系企業における日中人的資源分野の課題と突破」をテーマに上海と東京を繋ぐオンライン交流を行いました。本交流には、日経BPから常務執行役員・グローバル事業担当・グローバル事業ユニット長、日経BP中国董事長の田中祐子様、日経BP総合研究所主任研究員、Human Capital Online編集長の原田かおり様、日経BP中国総経理の易揚様が参加し、中智からは、日本企業倶楽部・智櫻会部長の馮串紅および日本企業倶楽部・智櫻会のメンバーが参加しました。また、特別に中智関愛通EAP事業部総監の毛寒暁も交流に参加しました。


中智と日経BPは、これまで10年以上にわたり「トップ層交流」や「課長塾」、「ウーマンエキスポ」などの共同プロジェクトを通じ、在中日系企業の発展を支援してまいりました。現在、日本企業は「人的資本経営」への移行やAI・DXによる組織変革という大きな転換期にあります。同時に、中国市場における人材確保やマネジメントも複雑化しています。こうした背景を受け、両国の業界トレンドを熟知する両社が対話を行うことは、会員企業の更なる発展を支援するうえで非常に意義深いものとなりました。


交流では、日本の企業経営者が現在注目する人的資本課題をはじめ、DX・AI推進、人材育成の最新動向、日本の若年層人材の特徴、ハラスメント対策、日本進出を進める中資系企業の競争力など、多岐にわたるテーマについて深い交流が行われました。 また、日本における人的資本経営の先進事例の分析を通じ、中国拠点への展開や組織文化の構築についても意見交換が行われ、実務的かつ専門性の高い知見が共有されました。


交流では、以下のような知見が共有されました。

人的資本経営における「動的な人材ポートフォリオ」

日本企業における「人的資本経営」の最新動向について、特に、近年注目される「動的人材ポートフォリオ」の考え方については、従来の年功序列・終身雇用型から、事業戦略に応じて人材を柔軟に配置・育成する方向へ変化している現状が共有されました。また、AI時代におけるリスキリングの重要性についても議論が行われ、日本企業では若手社員から経営層への「AIメンタリング」や、実務・コミュニティを通じた学習など、新たな人材育成の取り組みが進んでいることが紹介されました。

若年層の価値観と組織

日本企業における若年層マネジメントについて、近年は終身雇用意識の変化を背景に若手人材の早期転職が増加していること、それに伴い企業側でも「学びのコミュニティ」形成やキャリア不安の軽減など、新たな定着施策を模索していることが共有されました。

日本市場における「中資系企業」の存在感

中国企業の日本進出に関しては、日本の求職者から見た中資系企業の特徴として、福利厚生制度や成果主義、意思決定スピードの速さ、キャリアアップ機会などについて共有されました。加えて、人的資本分野におけるAI活用や人的資本情報開示の進展など、中日双方が今後相互に学び合える領域についても活発な議論が展開されました。

最後に、原田編集長より、感想を述べていただきました。中国の実情について率直な意見を聞く機会はこれまで多くなかったものの、今回の交流を通じ、日本と中国には共通する課題が数多く存在することを実感した。特に、労災問題や定年延長、定年後再雇用といったテーマは、日本でも切実な課題となっており、日本政府では現在65歳となっている定年年齢を、将来的に70歳へ引き上げる議論も進められている。また近年は、介護を理由とした離職への対応も重要視されており、企業側でも、親の介護を抱える従業員が働き続けられるよう、さまざまな制度整備や取り組みが始まっている。こうした現場の悩みや工夫には日中で共通する点も多く、双方が情報共有を進めることで、新たな解決策につながる可能性があるとの認識が示されました。最後に、今後も継続的な情報交流の機会への期待が語られ、「大変勉強になった」と述べ、今回の交流を締めくくりました。


中智日本企業倶楽部・智櫻会は、今回の交流で得られた知見を今後の会員向けセミナーやコンサルティングサービスに反映させてまいります。日経BPの持つ広範なメディア力と専門的な分析、そして中智が持つ中国市場での実務ノウハウを融合させ、今後も日系企業のグローバル成長を人的資源の側面から強力に支援してまいります。

1時間にわたり熱のこもった上海-東京の対話が続く中で、今回の交流を終えました。2026年も、中智日本企業倶楽部・智櫻会は、初心を守り続け、会員企業の皆様が中国において挑戦し続け、持続的に発展できるよう、サポートを続けて参ります。