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11月20日---2019年第22講 総第159講《よくある日本語の間違い分析(二)---メール、提案等のビジネス文書上の誤用例と修正》開催のご報告

報告文(中文)
 

  11月20日(水)、中智日本企業倶楽部・智櫻会総第159講、2019年「日本語能力底上げ講座シリーズ」第5講『よくある日本語の間違い分析(下)——メール、提案書等のビジネス文書の誤用例と修正』セミナーを上海市内で成功裏に開催しました。


  今回のセミナーには、日鉄軟件、イオン、サクラクレパス、KDDI、アルプス、帝人商事、中村精密、ミズノ、三井繊維、瑞穂信息系統、野村貿易、山善、旭化成、三菱電機等の会員企業から管理部門及び業務部門の責任者の方々に参加いただきました。


  開催に先立ち、中智日本企業倶楽部・智櫻会の馮串紅部長から、セミナーに参加頂いたことに対する感謝を述べ、今年度のビジネス日本語学習講座について振返りました。これまでに中智日本企業倶楽部では、日本語能力底上げシリーズ講座を8回開催しました。美しい日本語の話し方から、ヒアリング能力の向上、メールや提案書の文章表現まで、日系企業の業務上日本語を使用する従業員に関わるあらゆる面をカバーしています。来年、私名智は今年を基礎としたうえで、更に専門性の高い講座を展開する予定で、主に行政マナー、マーケティング、社内コミュニケーションの三つの分野を含みます。より多くの会員の皆様が、中智の日本語講座を受講し、正しい日本を話し、日系企業の「気配り」の真髄を習得することを期待します。


  セミナーの講師は王建明先生が担当しました。王先生は、上海外国語大学で日本語を専攻し、日本の著名校で修士号を取得、大学講師や同時通訳を務めた後、上海工程翻訳協会理事、上海通訳資格試験評議委など多くの職務を務めるなど、30年にわたり第一線で中日言語による交流事業に取り組んでこられました。


  今回の講座では、メールと提案書の誤った表現の分析を行いました。王先生は講義を始める前に、受講生に対し実際の業務で作成したメールと提案書の一部を提出してもらい、その中の誤った日本語表現について詳細な分析と解説を行いました。

  例えば、日本語の授受表現について、王先生は、助詞を間違えると正反対の主述構造になるため、語順を注意すると同時に助詞も省略してはいけないと述べました。また、敬語表現の選択についても、文脈により語句を選択すべきであり、同じ語句の前後の表現も語感を統一しなければならず、そうでなければ不自然になり、配慮が足りないと指摘しました。日本語表現には、話し言葉と書き言葉があるが、王先生は文章表現においても話し言葉の習慣を取り入れることを忘れてはならないと強調しました。また、助詞の選び方、言語ロジックの重要性、日本語と中国語の違いなど、語学学習のポイントについても詳しく解説し、受講生達の日本語の間違いについて、文法や知識、用語の組み合わせなどについて取り上げました。


  最後に、王先生から皆様に対し日本語学習についてのアドバイスと経験を共有していただきました。言語の学習は継続することが大切で、根気よく続ける気力が無いと、日本語能力は容易に衰えます。もし日本語で自分の考えを完全に正確に表現できないのであれば、それは日本語の能力不足かもしれないが、その中でも文法が最も根本的で、次いで語彙量であると指摘し、語感を身につけるには、普段から多くの文章を読まなければならず、いったん慣れて自然になれば、正しい語句が出てくるようになると述べました。


  三時間余りの学習を経て、会員の皆様は日常の書面における日本語表現の誤りと細部の不足について深く認識し、他の受講生の誤りから正しい表現方法を学び、自分の足りない部分を認識しました。多くの会員の皆様から、本日の講座について、今後の業務で作成する書面の正確な日本語表現と、今後の日本語学習に対する考え方にとても役立ったとの感想が寄せられました。

       


 


 

  多くの質問が寄せられ盛況のうちに終了しました。この講座をもちまして、今年度の日本語法力底上げセミナーは円満に終了しました。来年も中智日本企業倶楽部・智櫻会では、今後も引き続きビジネス日本語力の底上げシリーズ講座を開催して参りますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。



【講義の趣旨】

  日本語の学習と交流において、無意識に間違った表現を使ったり、自分の日本語能力不足や、母国語の表現週間の影響をうけるケースが共通の誤りとして見られます。日系企業に勤める中国の従業員にとって、日本語でコミュニケーションを取る必要がある時、もし彼らが正確で確かな日本語を話せなければ、相互理解の妨げとなり、業務の進行に影響が出るだけでなく、社内のコミュニケーションはもちろんお客様との交流の際にも影響を及ぼす可能性があります。また、会員企業の従業員の皆様からは「日本語の表現に不正確な単語や、純中国語的な思考等に問題があることは認識しているが、具体的にどこを修正し改善すべきなのかが分からない。この難題をクリアできなければ、間違いが一生分からないままになってしまう」という悩みの声をよく耳にしています。
  今回の中智日本企業倶楽部「ビジネス日本語力底上げ」シリーズの11月講座では、「よくある日本語の間違い分析(二)」講座を開催します。この講座では9月に開催した「よくある日本語の間違い分析(一)」講座に基づき、ビジネス文書の観点から、日本語メール、提案書等のビジネス文書の作成においてよく見られる誤りを列挙し、その発生原因を分析して正確な表現スキルを習得することで、会員の皆様のビジネス影響力と業務水準の向上に役立てていただきます。
  中智日本企業倶楽部「ビジネス日本語力底上げ」シリーズ講座は、技能学習、方法提示、経験指導を三本柱として、日常の実践的なビジネス素材をもとに、専門的知識を背景として日系企業を熟知し高い実績を持つ講師が自ら指導を行っており、2019年は6回シリーズで開催し、会員に皆様から大きな反響をいただいています。在中日系企業の問題解決と、実践力の向上にぜひお役立てください。日系企業が中国で発展するためには、日本語は依然として無くてはならないかけ橋です。2020年も中智日本企業倶楽部会員講座では、「ビジネス日本語力底上げ」シリーズ講座を引き続き深化させ、会員企業の新たな問題解決にお役立ていただくため開催する予定です。


【講座の収益】

  1、日本語のよくある誤りを列挙訂正し、正確で専門的な表現を学ぶ
  2、自分の日本語表現における問題を理解し、改善方向を明確にする


【講義内容】

  1、メールでよく見られる誤りとその修正
  2、提案書でよく見られる誤りとその修正