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3月18日《PDCAサイクル——エリートが実践する高効率の仕事術》開催のご報告

報告文(中文)
 

  2021年3月18日(木)、中智日企倶楽部 智櫻会 HRPlusx「PDCAサイクル——エリートが実践する高効率の仕事術」会員交流会が中智活動室にて開催され、無事成功を収めました。

  今回の交流会には、イオン、三井繊維、堀場儀器、アルプス、花王、川田機械、サクラクレパス、川辺、キヤノン(中国)上海、上海瑪岱、ツムラ製薬、ナ・デックス、日野発動機、エクセン、キリン、エレマテック、上海埃莱夏科、SCREEN、コニカミノルタ、碧川化成、摯達科技貿易、上海家化、PPGグループ、Cango(順不同、敬称略)等40社近くの日系企業、欧米企業の管理者及び部門責任者が参加しました。


  交流会の開催に当たって、中智日企倶楽部智櫻会馮串紅部長より本交流会の開催コンセプトについての説明がありました。「PDCAサイクルについては、皆様既にご存知であるかも知れません。しかしPDCAサイクルは全ての業務の基礎でありながら、能動的に実行する方は少なく、これを高い水準で実践する方に至ってはたいへん稀です。VUCA時代と呼ばれる現代にあって、PDCAサイクルはまだ見ぬ課題へ取り組む際にたいへん有効なツールとなります。そこで、今年2021年、私たちはPDCAサイクルシリーズ講座を開講し、併せて弊社のシニアコンサルタントである鄒莉顧問が、本シリーズ講座について担当させていただきます。本講座での学習と交流を通じて、効果的な業績予測達成の一助となり、また個々人の職場での能力向上にお役立てできればと、心から願っています。」


  交流会の講師は、中智企業倶楽部特約講師の鄭国娟先生が務めました。鄭先生は管理職において30年以上のキャリアを持ち、特に品質管理の分野において深い造詣を有しています。国家級研究院在籍時は、研究室主任、ドイツ系サービス機関の法定代表者、国家工程学習センター重点実験室責任者、学習所支所副所長兼品質保証責任者を歴任し、技術職においても工程師、高級工程師からエンジニアの指導者として認められるなど破格のキャリアアップを遂げています。現在もシニア審査員、上級講師、経理審査員として、業界内の評判や口コミで高い評価を得ています。


  交流会が始まると、鄭先生はデミングサイクル(PDCAサイクル)について詳細に解説した後、PDCAサイクルの活動、任務、プロジェクト、体系などにおける具体的な運用方法を、概念図を用いて紹介しました。それはさながら、受講者の皆様も慣れ親しんでいるISOのリスク管理図のようでした。今やPDCAサイクルは生産管理や品質管理において広範囲に適用されるだけでなく、リスクマネジメントの基礎を形作っているのです。その後ほどなくして、PDCAサイクルの運用対象についての解説に入りました。


  どのようにPDCAサイクルを運用すべきか、という問題について、鄭先生は、PDCAサイクルは必ずしも「P」から始めなくてもよい、「C」から始めても良いという点を強調していました。その後鄭先生は、PDCAサイクルの運用方法をより直観的に体験してもらうために、開講前の練習問題から抜粋した回答から課題を出しました。受講者はグループに別れ、ディスカッションを行っていました。


  グループディスカッションが終わった後、鄭先生はPDCAサイクルを学ぶ理由についてまとめました。「VUCA時代にあって、かつて経験したことのない課題に取り組むときに、私たちが唯一できることは、ただ学び続けることだけです。その際に、PDCAサイクルは有効かつ高効率なツールとなります。PDCAサイクルを学ぶことは、企業が成果を上げるに当たって有効かつ高効率であるだけでなく、従業員個人の職場における競争力上昇や、生活の質及び幸福度の向上にもつながります。」鄭先生は受講者たちの理解を深めるために、身近な実例を出して説明していました。


  その後鄭先生は、PDCAサイクルの運用方法を4段階に分けて詳しく解説し、計画(P)の段階でPDCAサイクルの段階性を正確に理解し、改善(A)の段階まで進んで初めて次の(さらに先の)PDCAサイクルへ進むことができると強調しました。また、評価時に低次のPDCAサイクルの評価(C)と改善(A)のみを行い、高次のPDCAサイクルの評価(C)と改善(A)を無視するようなことがあってはならないと説明しました。鄭先生は理論の説明だけでなく、実践訓練を交えて、2つのグループによるディスカッションを通じてPDCAサイクルの運用について理解を深めさせ、講座を締めくくりました。



  講座の最後に、鄭先生は会員と講座の収穫について受講者と交流していました。受講者の皆様からは口々に「PDCAサイクルについての解説がとても系統的で、よりPDCAサイクルへの理解が深まった。今後の仕事や生活に生かしていきたい」と述べていました。またある受講者からは、「今日初めてPDCAサイクルについての学習会に参加したのですが、たいへん刺激的でした」との声も聞かれました。また、講義前の練習問題への回答が討論のテーマとして採用された受講者は、「多くの人たちからの観点が自分自身の改善を手助けしてくれた。今後のPDCAサイクル実践において価値ある参考になった」と話していました。三時間あまりの講義は、PDCAサイクルについてもっと知りたいとの声が聞こえる中、好評のうちに幕を閉じました。


  今回のPDCAシリーズ講座の第一講では、先生は分かりやすい生活の事例をとりあげ、直感的にその重要性を認識してもらいました。今後は、多くの受講生から寄せられたアンケートのご要望に基づき、業種別や職種別のニーズに応じた専門的なアップグレードコースを推進してまいります。

  中智日本企業倶楽部・智櫻会は、引き続き会員の皆様のニーズに応える、専門的な知識ときめ細やかなサービスを提供し、皆様の業務をサポート致します。どの様な形式であれ、私達はずっと一緒です。サービスに対する皆様からのご意見やご要望を歓迎致します。引き続き皆様のご愛顧とご参加を期待しております!


【開催背景】

  PDCAサイクル(P-計画、D-実行、C-評価、A-改善)は、多くの人に言わせると使い古された理論です。しかし全ての業務の基礎であるにも関わらず、この理論を主体的に実行し、高い水準で実践している人は極めてまれです。
  PDCAサイクルが初めて世に出たのは第二次大戦終結後、「品質管理の父」エドワーズ・デミング博士が、「統計学の父」とも評されるウォルター・シューハート博士によるPDSAサイクル(P-計画、D-実行、S-学習、A-改善)を基礎として、「S-学習」を「C-評価」へと変更し、あらゆる活動やプロセス、システムに適用できるよう改善したもので、デミングサイクルとも呼ばれています。デミング博士は戦後連合国が日本へ派遣した統計的品質管理の専門家であり、日本の戦後経済の急速な復興と経済的飛躍を影から支えた人物です。日本の著名なグローバル企業と当時の日本人たちがデミング博士の貢献に感銘を受けて誕生したのが、世界初の品質管理賞である「デミング賞」なのです。
  PDCAサイクルは、「VUCA時代(VUCA、volatile-変動性、uncertain-不確実性、complex-複雑性、ambiguous-曖昧性)と呼ばれる現代にあっても、依然として輝きを失ってはいません。PDCAサイクルは、企業や団体はもちろん、個人にとっても、人を奮起させ成功に導く「伝家の宝刀」であり続けています。


【収益】

  PDCAサイクル体系の効果的な運用体系を学ぶことによって、以下のような収穫が得られます。

  1、期待される目標の達成を手助けします。
  PDCAサイクルは、前期計画で企業の内部または外部要素のほか、ステークホルダーのニーズや期待などを考慮するため、企業が直面するであろうリスクやチャンスを識別する一助となります。PDCAサイクルは、日常的管理に浸透するにつれ、リスクやチャンスに対しどのように対処すべきかを策定する上でのヒントを与えてくれます。計画の実行に当たって正確な方向性を見つけ出し、評価と改善を通じて企業の結果予測能力を向上させることでしょう。

  2、目標達成への効率を高めます。
  PDCAサイクルは、部署や個人が自身に期待される結果の達成を促進し、従業員の自信ややる気を引き出します。PDCAサイクルをより早く回すことができれば、良い循環が生まれます。

  3、PDCAサイクルを個人の成長に活かし、職場内での競争力を向上させます。
  従業員の大部分は、一年に一度の業績評価を受動的に受け入れています。形式的にはPDCAサイクルが機能していますが、毎週自身の仕事に対してPDCAサイクルを実践している人は多くありません。毎週の実践は確かに容易いことではありませんが、相応の目に見える効果が得られます。PDCAサイクルは、売上目標の達成やキャリアライフの発展などにも応用できます。優秀な人材が毎日PDCAサイクルを実践できるようになれば、少なくとも通常の10倍のスピードで進化を遂げることが可能となるでしょう。


【内容】

  一、PDCAサイクルの原理――大サイクルと小サイクルの相関性
  二、VUCA時代におけるPDCAサイクル運用のコツ
  三、生活や仕事の中のPDCAサイクル実践例
  四、質疑応答、懇談会